昭和42年男のカルチャー日誌
2024年1月27日(土)午後イチ、「東京国立博物館・特別展:本阿弥光悦の大宇宙」展を来館鑑賞。自身の事前知識としては「光悦といえば、俵屋宗達とのコラボ作品が有名な書道家?」位の認識でした。
本展覧会で彼のプロデューサー的能力と多面的なアーティスト的素養を味わうことが出来ました(大宇宙とは良く言ったものです)。
レオナルド・ダヴィンチと比較する識者が存在するのも理解出来ました。
本阿弥家は刀剣の研磨や鑑定を生業とする一族だったようですね。
展覧会では彼が所有していたと思しき短刀(指料)や本阿弥家が懇意にしていた加賀前田藩に伝来していた光悦の鑑定跡が確認出来る名刀も展示されてました。
順番は前後しますが、会場に入るといきなり彼の代表作「舟橋蒔絵硯箱」が出迎えてくれました。この形は唯一無二ですね。
あと、新たに学んだ事として、本阿弥家が日蓮法華宗に深く帰依しており、光悦自身も深い信仰心を抱いていたことです。
光悦直筆の法華経に関する書面等(寄進状?)も数点展示されていました。
土の刀剣と称して彼創作の茶碗(他に長次郎等も含め)結構な数が展示されていました。
展示会場の最後には
「一生涯へつらい候事至て嫌ひの人」
の一文が紹介されており、エンパシーMAXで会場を後にしました。
江戸初期時代のアート作品を幕ノ内弁当的に楽しむ位の心持ちで鑑賞されてもイイと思います。
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