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同じ人と毎日会うのが恐かったわたしへ

つい2年前まで、あなたは毎日、同じ人に会うのが怖かったんだよね。

気分が滅入っても人と会わなくても黙々と作業していれば良いから、だからあなたは事務職を選んだんだ。会計事務所で大量の仕訳入力したり、会社でもずっと事務作業をしていたね。あなたの内面がどんなに荒れていようと、どんなことが起きていようと、人と会話しないでパソコンに向かって手さえ動かしていれば問題なかったし。

何より。あなたは毎日毎日、誰か特定の人と話しをして、相手があなたのことを知れば知るほど、相手があなたの醜いところを次々と見つけて我慢できなくなって、嫌がって逃げていくものと思い込んでいたんだよね。 たまにちょっと話すくらいなら、あなたの醜いところもバレないかもしれないし、大目に見てくれるかも知れないけど、毎日毎日だと取り繕えなくなっちゃうもんね。

これってさ。あなたがどうしてそう思っていたかそのからくり知ってるかな? 相手はあなたのことなんて、大して気にかけちゃいなかったんだよ。あなたの醜さに気づいた人もいたかもしれないけど、ほとんどの人はなんとも思っちゃいなかったんだ。あなたに構ってるほど、みんな暇じゃないよ。

あなたが、あなた自身を心底嫌っていたから、それを相手に投影していただけって分かるかな。「相手はわたしのことをこう思っているんじゃないか」ってあなたは相手のことを考えているように思っていたかも知れないけど、あなたは実は自分のことしか考えちゃいなかったんだよね。

そして、あなたが「相手は私のことを嫌ってるんじゃないか」と相手の顔色をビクビク伺ってるから、相手もなんであなたにビクビク顔色を伺われているか分からないし、あなたにどう接していいか分からなくて距離を置くようになっていったことはあるかもしれないね。

令和のわたしから、かつてのあなたに伝えたいこと。相手はあなたのことを何とも思っていないよ。 ビクビクしないで、自分が思ったことを笑顔でそのまんま話してごらん。 

「嫌われるんじゃないか」とか「生意気な!」と思われるんじゃないかと怖かったけれども、あら不思議! あなたが笑顔で自然体で気ままに話している方が、相手にも好かれるし話も弾むし、そしてもっともっと仲良くなれちゃうんだ。そしたらさらに話が弾んで、気づいたらもっともっと相手のことを好きになる。           

あなたが自然体でいることこそ、あなた自身も楽しいし、相手にとっても楽しいことなんだよね。

そんなふうになったら、気づいたら自分のことも好きになっていたし、毎日同じ人に会っても全然怖くなくなったよ。今までなら絶対にお友達にならなかったような人とも、ケラケラ笑いながら話して盛り上がってるよ。 さらに「笑顔が素敵だね〜」「安心して話せる」「話しやすくて楽しい」なんて言われるようになるんだよ。びっくりしちゃうよね。

そしてね。わたしも昨年、他の人から顔色を伺われる経験をしたの。 そして分かったよ。 顔色を伺われることが、どれだけ不愉快なことか。 勝手にビクビクしてわたしを上の立場に置いて顔色を伺われるの。         

わたしは「ヨコの関係」、対等な関係で気持ちよく話したかったのに、相手から一方的に「タテの関係」を作られてしまうの。 そうしたら、わたしも言いたいこと・伝えたいことがあっても何も言えなくなって、グッと言葉を飲み込んだし、わたしも相手のことをまるで腫れ物に触るかのように慎重に接して、そして距離を置いたよ。本当はもっと仲良くなりたかったのに、寂しかったな。


 


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