スキップとローファー8巻感想
Twitterでネタバレしたくないのでコッチに書きます。下へ
8巻は巻を通して自己肯定感の話になっていて上手いな〜と思いました。7巻の終わりにしこんだチョデカなクリフハンガーである2人の関係を軸としつつ、(既出ではあるが)新キャラ2人をまぜて、それぞれの自己肯定感についての話が描かれている。中でも八坂さんの話は魅力的で、ぶりっ子キャラで終わらず、誰よりも自分達を俯瞰視しており、そして何より家族や友人の愛によって自己肯定感が高まることを知っている。
彼女は自身との違いから主人公の強みの理由を言い当てる。あのシーンは、ワンピースやBLEACHやナルトで主人公の出生が明かされるシーンに近い気がする。「だからお前そうなのか!」的な、、、(違うか?)
絵的な所に注目すると八坂さんは人前で顔をくずさない。最初はなんかポケモンみたいだな〜と思っていたけど、恐らく彼女は自己肯定感が低くて自分の感情を表に出せない。だから愛想をふりまく笑顔以外はコピペの様な顔だ。
周りから見たキャラとしては「ぶりっ子」であり、自分が可愛いと分かっているナルシストとして認知されているであろう彼女の自己肯定感が(恐らく)低いのは面白いなと思いました。
そして八坂さんに同類認定される志摩くんも自己肯定感は低め。理由はもちろん母親であり、母親から愛されたという記憶が少ないから、みつみちゃんへの感情の輪郭が掴めない。多分。
8巻最大の山場はお友達に戻ろうからの、本当の意味での告白シーン。自己肯定感の高いみつみちゃんから自己肯定感の低い志摩くんへのド直球ストレートの愛。その後の手を繋いで帰る姿の自然さ。高松美咲は読んでてココ大事ですという演出が上手い。時間の進みが遅くなる感じ。
7巻の終わりに付き合う流れになって「え、終わっちゃうじゃん」と思った自分をぶん殴りたい。スキップとローファーは恋愛漫画じゃないよ!
そしてこの巻の最後はホントに最終話かと思った。読んでて「もうこれで終わってもいい」(ゴンさん)って感じ。違国日記でまきおちゃんと朝と笠松くんがベンチでダベる話のようだった。
部長の話も氏家くんの話も良かったけど、ここで終わります。疲れたので!
次巻で誰か八坂さんを救ってくれ!
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