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43歳の姉が旅立った

なんでもない日々を綴るつもりが、突如として吹き荒れた春の嵐。
季節外れの大雪が降るなか、葬儀が行われた。

これまで1度も入院したことがなく、特別な持病もなかったからこそ、体調の変化を大したことだと思っていなかったのかもしれない。
ある日急に歩けなくなり、夫に病院に連れて行ってもらい、そのまま入院したそうだ。

「入院することになった。心配はいらない。」
ぶっきらぼうな口調で心配させないように連絡してきた、不器用な性格の姉。
その連絡を境にLINEの既読がつかなくなり、わずか2日後には心臓が止まったと病院から連絡があった。

明け方、病院からビデオ通話してきた母が、変わり果てた姿の姉を映しながら、ドラマのように泣き叫んでいたのを、ただ見ていることしかできなかった。非現実的すぎて、涙も出なかった。

今日は姉の10日祭。
心は表面的に落ち着いているようで、中身はちっとも落ち着いていない。
ふとした拍子に涙があふれる。

そんななかで思ったのは、年寄りになれるのって奇跡なんだってこと。
誕生日って、本当にめでたいってこと。

戦争じゃなくても、普通に過ごしてても、若くても、みんな平等に、ふとしたときに命を落としてしまう。
健康に、無事に、幸せにいるのには努力がいる。

私は100歳まで生きて、両親や親戚全員見送ってやる。私のために流す涙は、嬉し涙だけにしてあげたい。

そんな決意とともに、まずは日常生活に戻っていこうと思う。
しばらくは姉に関するnoteばかりになりそうだ。

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