トクマルシューゴのライブ『Night Piece完全再現+α』を鑑賞(2014年)
トクマルシューゴ氏のデビューアルバムであるNight Pieceの再現ライブに行った。
舞台美術がかわいい。音楽だけでなく様々な方面に博識で、探究心があるのだろうな、と改めて思った。
映像からスタート。
トクマルさんについてバンドメンバーが語る。
そしておなじみのメンバーと登場。
1曲目から順番に再現。
本人曰く、曲の並びがあまりにもライブ向きではなく、自分としてもお客さんとしてもつらいwと。
ものすごく忠実に、そして丁寧に演奏される。
このファーストアルバムは指紋だと思った。
この日のために作られたパンフレットには、どのようにして今のトクマルシューゴになったのか、という経緯が書いてあるが、それをなぞれば誰でもトクマルシューゴになれるというわけではない。
膨大な知識と練習量の中から選び取られた音。
偶然のようで、積み重ねが生んだ曲。
ソロアルバムを出すなんて一生に一度しかないと思って作ったのがこのアルバム。
緊張感あふれすぎるままに一部終了。
トークと映像を挟んで、二部では近年のライブでおなじみの曲が次々に演奏される。
「たのしくてたのしくて走り回りたいくらいだけど、その気持ちをギターに込めます」と。
印象深かったのは昔懐中時計を置いて演奏していたという曲。針音をループさせて演奏。
ファーストの前に1枚分のアルバムがあったということを初めて知る。
アンコール、謎の表彰式。
くす玉からダライが出てくるオチなんじゃ・・・と思ったけど普通のくす玉w
down down(風船ルーレット登場)とPARACHUTE、Rum Hee、
そして2アンコールでTightrope。
言いたい事はパンフレットに書いてある、で感謝の言葉終了w。
サン・ラが生誕100周年。自分もやりたい。7:3くらいで本当にそう思ってる。
10年取り替えていない拡声器の電池は東芝の電池で、今はもう作られていない、という微妙な嘘ばなしw
インタビューを見るに、わりとつらそうな留学生活だったみたいだけど、海外にいたからこそこういうアルバムができたんだと思った。
外から日本を見て、オリジナリティーというものに着目したのかな、と。
童謡っぽいメロディーや詩の世界観からそう思った。
最初はそのギターのうまさに衝撃を受けてライブを見始めたけど、音楽だけで作られたわけではない個性に惹かれるのだと感じた。
(2014年)