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英語に関するQ&A(21)リーディングで英語を早く正確に読むには?

2000年代前半から現在まで15年以上、小学生から年配の方々まで色々な世代、また、インターナショナルスクールに通う子供を持つ主婦、弁護士さん。外資の製薬会社営業ウーマンなど、色々な職業の方々に英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら英語を学ぶ生徒さんや留学希望者の方から、限りなく沢山の英語に関する質問を受けてきました。その中でインターネット上の質問と重なる質問も時々見受けられます。そんな質問に答えていきます。


Q:·TOEICのリーディングで英語を早く正確に読めるようになる為にはどうすれば良いでしょう。


とりあえず文法の参考書と総合政策書、単語帳はあって勉強はしています。
コツやおすすめ勉強法、参考書を教えてほしいです。


A:以前ここでも触れていますし、TOEICを今まで受験したことがある方はご存知かと思いますが、TOEICのリーディングセクションのテストは時間との勝負とも言えます。

基本的に英語を英語で理解するスピードで解答しないと解答時間が足りなくなるように設定しているとのことです。

なので確かに質問者の方の要望として速く、そして正確に読むということが高スコアにつながると考えているのは的を射ています。

ただ、質問者の方が持っているという参考書、総合政策書(総合の対策本?)、単語帳はTOEIC向けでしょうか。

TOEICは日常、及びビジネス上におけるシチュエーションで出題される問題なので、大学受験用や他の資格試験用の参考書だったり、単語帳だったりするとハイスコアを目指すには少し遠回りになってしまうかもしれません。


1,第一に、お勧めの参考書の方ですが、個人的にはやはり公式の問題集、IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が発行している問題集が、一番本番のテストに近い問題を出題していると思います。

まあテストを主催しているところがそのテストのための問題集を発行しているので、当たり前と言えば当たり前だし、少しずるい気もしていますが。
現在まで数冊ほど公式問題集が発行されていますので、それを2~3冊購入すればいいと思います。

中古でも全然問題ないと思います。
ただ、中古の場合2016年以前のものは古い出題形式の公式問題集もあるので、古いものではなく、TOEIC ”Listening & Reading” と記載されている問題集がいいです。

古いものは”Listening & Reading”とは記載されていません。
ただ、公式問題集の弱点もあります。
他の方で指摘している方もいますが、文法問題での解答の解説が短すぎて、なぜその選択肢が正解なのか、なぜ他の選択肢が不正解なのか理解しづらい問題があります。

あくまで問題集なので文法参考書並みの説明を求めるのは酷かもしれませんが、文法知識に自信のない方は、文法の参考書も一冊持っておいた方がいいかもしれません。
高校で使うレベルの文法の参考書で十分だと思います。


2,次に勉強方法ですが、その公式問題集を何度かトライしましょう。
出題形式に慣れることを意識することが大切です。

TOEIC L&Rの公式問題集をやってみると、問題の出題文にいくつかパターンがあることが分ってくると思います。

その出題文のパターンに慣れれば、時間効率が良くなる=解答時間が短くなると思います。


(1)Part5は、大きく分けて文法の知識を出題している問題と語彙力を聞いてくる問題の2つがあります。

(2)part6 はpart5の出題傾向に加えて、パッセージの内容の前後関係の理解力≒読解力を問題にしていたりします。

(3)一番問題数の多いPart7では語彙力を聞く問題もありますが、読解力を中心に出題していて、Patt7の問題文にも出題形式のいくつかのパターンがあります。

単語の意味を聞く問題であったり、パッセージの主な趣旨を出題する問題であったりします。それらを実際のTOEIC受験前に把握しておくことで、問題文を読む時間を短縮できます。

大まかにまとめると、公式問題集をやりながら、 Part5は文法問題と語彙問題に分かれた出題傾向に慣れる。

Part6は加えて、パッセージ内の前後関係を読み解く力をつける。
Part7は、問題文にパターンがあるのでそれに事前に慣れておく。


もちろん細かくアドバイスするとさらに深堀りすることができますが、まずは上記のことを実践してみてください。
TOEIC対策についてはvol.43~51で詳しく触れていますので参考にしてみて下さい。



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