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英語に関するQ&A(23)SVOCなどの文型を学びますよね?

2000年代前半から現在まで15年以上、小学生から年配の方々まで色々な世代、また、インターナショナルスクールに通う子供を持つ主婦、弁護士さん。外資の製薬会社営業ウーマンなど、色々な職業の方々に英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら英語を学ぶ生徒さんや留学希望者の方から、限りなく沢山の英語に関する質問を受けてきました。その中でインターネット上の質問と重なる質問も時々見受けられます。そんな質問に答えていきます。

Q:英語の文型を勉強する意味ってなんですか?

英語の勉強でSVOCなどの文型を学びますよね?あれって学んで何の意味があるんですか?いまいち利点が分かりません。

A:第1文型はSV,第2文型はSVC…の文型ですよね。


確かに私も最初はこれを学ぶのに何の意味があるのか、いまいち分らなかった記憶があります。
英語なのになぜか日本語で文章のタイプを分けることに意味があるのか疑問に思うのは自然ですよね。
ネイティブは5文型なんて学びません。
でも文型を知っておくことは、英語を使ってコミュニケーション取る(話す、聴く、書く、読む)上でとても便利です。
5文型=英語を話す、聴く、書く、読む時の基本的な言葉の順序です。
要は5文型を学ぶと言うのは英語の(語順の)順序を学ぶと思ってください。

今回は、逆の視点で考えましょう。


5文型を知らない≒<言葉の順序を知らない>とどんなデメリットがあるのかいくつか例を挙げてみます。

①話す時に片言になり、聞く相手が疲れる。


言葉の順序を知らないとただの単語の羅列になってしまい、誤解を生む可能性がより高くなります。
日本語で例えてみます。
<彼が私にプレゼントを送った。>という文章を外国人が以下のように伝えてきたとします。
<彼、送った。私に、誕生プレゼント>
まあ、意味はきっと理解できます。
ただ、このような語順を無視してずっと話されたら聞く側はストレスに感じませんか?

②応用が効かず、学ぶ効率が悪くなる。


A<彼が私にプレゼントを送った。>
B<父が母にカレーを作った。>
この2つの文章を文型を知らずに覚えようとすると、全く別の文章として覚える必要がありますがが、文型を学ぶことで同じカテゴリーの中で学ぶことができるのです。

③聞く時に全てにおいて集中しなければならない。


語順のルールが分らないということは、次にどのような役割をもつ言葉が来るか予想がつかないということです。
もう一度上の日本語の文章を使って説明します。
<彼が私にプレゼントを送った>と言う文章を聞く時に<彼が>という主語を聞いた後に<私に>と言う<間接>目的語にあたる言葉が続くのか、あるいは<プレゼントを>(これも目的語)なのか、<送った>という言葉(動詞)が続くのか予想がつかないということです。
もし文型を学んでいれば、主語の後に原則として動詞が続く、そしてその後に目的語や補語などが続くと予測できます。

他にも英文を書く(ライティング)時に語順が正しくないと他の人が読めない、英文を読む(リーディング)時に語順を知らないと文章の意味を理解するのに非常に時間がかかる可能性がある等、いくつもあります。
逆の立場で考えてみるといいかもしれません。

例えば、外国人と会話する時、その外国人の日本語の語順が違うと「自分の解釈で合っているのかな?この人は何を言いたいのかな?」と多少不安に思いますよね。
それは立場が反対になっても同じです。
5文型を学ぶ≒語順を学ぶということはコミュニケーションの不安や誤解を減らすことにつながります。
外国語として英語を学ぶ人にとって、かなり役立つはずです。


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