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聖女の魔力は万能です1,2期【勧められたもの消化期間】

ネタバレは避けられませんので見てない人は自己判断で。

聖女の魔力は万能です

にゃーざに勧められたアニメを見ていく記録、第一弾。なんか最近2期やってたっぽいので2期まで見ました。他にも何十本レベルでオススメしてもらいましたが、僕がここ数年アニメを見なさ過ぎてdアニメも何もかも解約してしまったので、教えてもらった中からPrimeVideoで見られる作品を探したところこいつが最初にヒットしたので見始めました。
僕が石川由依の声を聞いたのはヴァイオレット・エヴァーガーデン以来な気がします。

雑な概要

世界を護る聖女としてOL・セイが異世界に召喚されたものの、聖女を求める世界の意思が強すぎるあまりセイ含めて二人召喚されてしまい、王子に気に入られたのはもう片方のアイラという少女で………って感じの話。
"それなら自分は自由に暮らすか"というノリの作品で、王子への復讐とかスカッととかそういうのではないです。結果的にそうなってるとこもあったけど。

感想

まずは、かなり面白かったです。

序盤は「向こうじゃなくて自分が聖女っぽいけど、目立たないようにひっそり過ごすぞ~!!でも先々で出会うやり手のメンズには薄々自分の魔力に気付かれちゃってるぅ(汗)、最終的に最高の魔導士でもできないような治療をしちゃってお国にしっかりガチ聖女がバレちゃった、トホホ~(泣)」みたいなよくある展開の軌道に乗り始め、まぁそうなるよねってこの作品との向き合い方が掴めてきた次の第7話、召喚されたもう一人の聖女・アイラと王子側の視点が始まって一気に雰囲気が変わります。この作品を勧めてくれた理由がなんとなくわかってきました。気付けば作業の手を止めて聖女の関係がどうなるのか気になって食い入るように物語の続きを見ていました。そもそも二人以上転生する作品って初めて見たから、こういう「異世界に順応して楽しめる人」「未練めちゃくちゃあるけど、役割を理解して頑張ってる人」という対比に「召喚する側の身勝手さに気付いて苦しむ異世界人」という重なりが新鮮に感じて興奮しました。よく考えなくてもソードアートオンラインとかちょっとそうだったかもしれないけど。
ただ、7話の刺し方がとても面白かっただけに、アイラが聖女じゃないとはっきり判明して以降の当人の心情が一切描かれず、何事もなかったかのように真・聖女のセイと仲良くなっているのにはちょっと違和感が拭えませんでした。今まで王子側に囲われていてずっと孤独だったから、リズ含め友達ができて嬉しい気持ちが純粋に強いだけのマジで良い人なのかもしれませんが、あれだけ前世の記憶や家族仲が描かれて未練が明確に示されておいて、大なり小なり「じゃあ自分なんでこの世界に呼ばれたんだ…」って感じてないわけがないというか。これだけ全く描かれないなら、実は内に不満を抱え続けていてセイや世界への恨みで聖女とは別の魔法の才能が発揮される回があるべき。アニメにまだ描かれてないだけで原作だとあるのかな…。

あとは、王子があれだけ人に歩み寄れる人格者ならそもそもなんで召喚の際にセイに失礼なことしたんだ、みたいなモヤモヤもなくはないですが、1~6話で丁寧に行った下準備を斬る7話の鋭さの前では些細なことです。本当に感心しました。改めて面白かったです。
聖女の能力は愛で発動するなんて作品で、かつ2期はキャラとの色恋に結構振ってたのに申し訳ないとは思いつつ、僕はこの作品の恋愛模様にあまり興味が持てませんでした。セイ自身、かなり早い段階で騎士団長のことを良いと思ってて聖女の魔法の発動条件も完璧に把握しておきながら、こんな良いやつの想いに応えないどころか他のやつの一言一言にいちいちときめいたりデート行ったりするの、マジでなんなんだ。
そして騎士団長は騎士団長で、相手は瀕死の重傷から救ってくれた命の恩人とはいえ、あまりにアプローチが急すぎて面食らってあんまり付いていけず…。そもそも、僕自身人の振舞いや好き嫌いの感じ方みたいな価値観を深く知り合うことなしに人を好きになれないからかもしれません。ただ、2期の最後の最後の最後あたりでようやくこの人の内面や考え方が描かれて「はよ具体的にちゃんとプロポーズしろよ!」ってずっと思ってた僕へのアンサーがちゃんときたのでまあ許して祝福することにしました。騎士団長とセイの恋愛を最初から応援できる人はもっと面白く楽しく感じると思います。

良かったキャラ

僕が好きになるキャラや人間のタイプがわからん、とよく言われるので、何か作品を見終えて記録に残すときは必ず一人以上は気に入った人物を挙げていこうと思っています。

この作品においては、メイド長のマリー。右の人ですね。悩むまでもなく文句なしのMVPだと思います。
転生直後にひどい仕打ちを受けて疲労困憊していたセイの気持ちを第一に気遣って、持ち上げすぎるでもなくベタベタするでもなく、求められたとき以外は一定の距離を取ってゆっくりゆっくり時間をかけて落ち着くまで付き添い続けてくれて、セイが自暴自棄にならず働くきっかけを作ってくれた人です。研究員兼聖女として働き始めてからも相棒として真摯に付き添い続けてくれてたのが疲れた大人の心に沁みちゃう。

ありがとうございました。PrimeVideoにあるのを発見したものからまた見ていきます。別にdアニメ登録し直していいんだけど…………。

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