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10年後の弁理士の年齢分布を予想してみる
知財系 Advent Calendar 2020の12日目です。
この記事では、将来の弁理士の年齢分布を予想してみたいと思います。
弁理士会では、弁理士年齢分布を公開しています。2020年の分布は次のとおり。
40代がボリューム層になってますね。では10年後はどうでしょうか。みんな+10歳になるので、50代がボリューム層になりそうですね。でもそれでは新規登録者と登録抹消者による増減が考慮されていません。そこで、2015年と2020年の年齢分布から登録者・抹消者の人数を導いてみます。
年齢分布は5歳刻みになっているので、例えば、2015年に「40歳以上~45歳未満」だった2,087名は、2020年には「45歳以上~50歳未満」の2,258名にシフトしているはずです。そして、2,258名と2,087名との差である171名が2015年~2020年の登録者・抹消者によるものと考えられます。年齢別の2015年~2020年の登録者・抹消者をまとめると次のとおりです。
弁理士試験合格者の平均年齢が38歳なので、その年代は増加(登録者>抹消者)しています。一方、60代以上は減少(抹消者>登録者)しています。年齢別のこの傾向は今後も変わらないのではないでしょうか。また、各年の登録者・抹消者の人数は特許庁が公表しており、2015年以降は安定しています。よって、5年毎の登録者・抹消者の人数は一定と考えることにしましょう(笑)
それでは、2020年の年齢分布をシフトさせた上に、2015年~2020年の登録者・抹消者を反映して2025年、2030年の年齢分布を予想してみます。
2030年には、やはり50代がボリューム層になりそうです。一方、30代と40代は2020年より減ることになりそうです。
将来の弁理士業界はベテラン層が厚くなり、若年層が希少になると予想されます。元々おじさんばっかりなのに、さらにおじさん業界になってしまうのでしょうか。
もっとも、若い世代は引く手あまたかもしれません。さらに、世代交代が進めば、弁理士数はぐっと減ることになりそうです。若い方々にとって、弁理士業界の未来は明るいのではないでしょうか。