早川町における水管理
1.はじめに
この note 記事では、雨畑地域にお住いの望月三千生さんにインタビューをした中から、早川町及び雨畑地域の水管理について知ったことをまとめていく。
2.水源管理
早川町は、川や滝などに恵まれている、自然豊かな町である。そんな早川町内の雨畑地域では、昔から水源の確保は町民が自ら行っている。昔は見神の滝の上を水源としており、水道組合の人を中心に水槽を作るなどしていたが、滝の上だと荒れたり、すぐ壊れたりしてしまい、直すのにも一苦労という状態だったそうだ。その後、今から4、5 年前に、湧水を発見し、それを今は雨畑地域の水源としている。この地域の水道組合は、役所の水道局と同じような役割を担っている。
早川町には町営の水道はない。どの集落も、各々で水源を探し、水を使っている。町内には集落が各地に 35 個あるが、その水源は集落ごとに全て違う。
3.集落の現状
早川町はもともと、昭和 31 年に合併し出来た町で、一万人以上が住んでいた。それも今は集落の数は変わらないまま町内の人口は千人程度となってしまい、二軒で水の管理の仕事を運営することになってしまっている集落もあるそうだ。
雨畑地域の本村集落には 29 世帯が住んでいるが、それでも運営はギリギリである様子だ。なにより、本村集落に限ったことではないが、ほとんどが 80 代や 90 代の方で、60 代でも若手のくくりに入ってしまう。水槽の修復など力仕事ができるような人は二桁にも届かないくらいの人数となってしまっている。
人が少ないような集落では、会議をしなくても、お茶を飲みながら運営をどうするかなどを話すことができるため、楽な部分もあるが、少人数で、しかも高齢の方が水道などすべてのことを自分たちで賄うというのは苦しいものがある。
滝の上に行き、掃除をすることはとても大変であり、お年寄りや女性のみで行くのは難しい。水道が壊れても、自分たちでは直せず、そのままにしているという集落もあるそうだ。もちろん、水道以外のことも集落に関わることであれば自分たちで対応しなければいけない。小さい集落であればしなければいけないことも少ないが、その分人も少なく、反対に大きい集落であれば、人も他集落よりは多いため役割分担が可能だがすべきことも多い。
4.おわりに
人が多くても少なくても、早川町内の集落では、地域の人々が自分たちで水源の管理をしている。中には大変な作業もあるが、役割を分担し、主体的に活動をしているそうだ。しかし、これには限界があると考えるため、行政の手助けが必要なのではないかと考える。(担当:中西)
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