山梨県立大学・環境社会学ゼミ

山梨県立大学国際政策学部・箕浦ゼミ(環境社会学・地域社会学)のnoteです。ゼミ活動の報告を中心に投稿します。

山梨県立大学・環境社会学ゼミ

山梨県立大学国際政策学部・箕浦ゼミ(環境社会学・地域社会学)のnoteです。ゼミ活動の報告を中心に投稿します。

マガジン

  • 山あいの町に生きる

    2024年度の2年生ゼミでは前年に続き山梨県身延町をフィールドとしてとして調査プロジェクトを実施します。いくつかの切り口から地域の資源や魅力を探ります。このマガジンにはゼミ活動を通じて学生が書いた記事を掲載します。

  • 山あいの町のくらしの魅力

    2023年度の2年生ゼミでは山梨県身延町をフィールドとしてとして調査プロジェクトを実施します。地方への移住を切り口として、地域のくらしの魅力にアプローチします。このマガジンにはゼミ活動を通じて学生が書いた記事を掲載します。

  • 山村のコミュニティと水環境

    2022年度の2年生ゼミでは山梨県早川町におけるコミュニティと水環境をテーマとして調査プロジェクトを実施します。このマガジンにはゼミ活動を通じて学生が書いた記事を掲載します。

  • 山村の子どもたちのくらし

    2021年度の2年生ゼミでは山梨県早川町における子どもたちの暮らしをテーマとして調査プロジェクトを実施します。このマガジンにはゼミ活動を通じて学生が書いた記事を掲載します。

  • 山村で移住者を迎えるということ

    山梨県早川町では山村留学の制度などによって移住者を受け入れています。2020年度2年生ゼミでは町内の関係者のみなさまにお話を聞かせていただきました。

最近の記事

身延町を肌で感じる

私たち環境社会学ゼミは、6月2日と7月6日にフィールドワークを行なった。私たちのフィールドは山梨県身延町であり、今年度を通して調査を実施していく。私たちが実際に赴き、体験したことを身延町の「自然」に着目して、この記事で述べていきたい。 私は2度のフィールドワークの中で、身延町の自然の豊かさに着目した。身延町の地理に関しては、地図を開いてみるとよくわかる。長く連なる山々に町が挟まれており、その谷間には富士川という大きな川が存在する。   実際に赴いてみるとその自然の雄大さに驚

    • ゆるキャン△と身延町

      1.はじめに  2024年6月2日、7月6日の2日間で身延町フィールドワークを行いました。私は身延町と同じ峡南地域の出身ですが、実際に身延を訪れたことはほとんどありませんでした。2回のフィールドワークを行うにあたって、本やインターネットを用いて身延町の基本的な知識や訪問先の情報を調べ、事前学習をしていきました。前期ではゼミ活動が始まってから初めてのフィールドワークということもあり、まずは身延町について知るため、2回のフィールドワークで様々な場所を訪れました。 2.身延町の

      • 身延町をもっと知ってほしい

         私はフィールドワークの前の事前調査で身延町について調べたときは、甲府市から離れた場所で人口の少ない町といったイメージを抱いた。しかし、2回のフィールドワークを行ったことで魅力ある場所というイメージに変わった。ここでは私が身延町を訪れて印象に残った場所を3つ挙げていく。 1.富士川クラフトパーク   富士川クラフトパークは山梨県の南部・峡南地域に所在する大規模公園で、その広さは東京ドーム約11個分ある。本当にすごく広い公園で、大きな山に囲まれている景色は壮大で気持ちよかっ

        • 初めての身延町フィールドワークを終えて

          1. はじめに  私たちは、2024年6月2日(土)と7月6日(日)の2日間にわたって身延町でフィールドワークを行った。私自身、身延町を訪れたことや身延町について知っていることがほとんど無かったため、身延町の地形・場所、産業や観光などにおける取り組みにどのようなものがあるかなどについて、事前の下調べも行った上でフィールドワークに向かった。その中で私が特に気になったのは、身延町の自然や特産品についてである。このnoteでは身延町の2日間のフィールドワークについて、上記で挙げた観

        マガジン

        • 山あいの町に生きる
          5本
        • 山あいの町のくらしの魅力
          19本
        • 山村のコミュニティと水環境
          15本
        • 山村の子どもたちのくらし
          10本
        • 山村で移住者を迎えるということ
          7本

        記事

          身延の美しさ

          1.はじめに  私たちは6月と7月に身延町でフィールドワークを行った。この2回のフィールドワークでは、まず身延町がどんな場所なのか知ることを目的とし、身延町全体を回った。事前調査を行っていたが、実際に訪れてみるとネット上の情報だけでは分からない多くの魅力を発見した。この記事では、フィールドワークで印象に残った訪問先を、平成16年の合併前の中富町、下部町、身延町の3つのエリアから一つずつ挙げていく。 2.西嶋和紙の里(旧中富町)  中富町では和紙が印象的だった。事前の下調べや

          あけぼの大豆が生みだす交流

          はじめに  2023年度、私たち箕浦ゼミは身延町でのフィールドワークを行ってきた。一年間の活動において特産品であるあけぼの大豆について話を聞く機会や実際に収穫の体験を行ってきた。そうした機会の中であけぼの大豆は身延町において多くのものをもたらしていることが分かった。この記事では特産品であるあけぼの大豆について、特にその栽培の難しさを中心に、これまで行ってきたフィールドワークやインタビューをもとに考える。 あけぼの大豆生産の難しさ  あけぼの大豆とは身延町のブランド大豆で

          あけぼの大豆が生みだす交流

          あけぼの大豆が身延町にもたらすもの

          1. はじめに  身延町ではあけぼの大豆が特産品として生産されている。私たちは身延町の農家の方々へのインタビューや生産管理を行うあけぼの大豆拠点施設、産地フェアへの参加など、あけぼの大豆を通じて様々なフィールドワークを行った。これらの活動により、地域農業は単なる経済効果だけでなく、それ以外にも地域に様々な価値をもたらすのではないかと考えた。  この記事では、私たちが身延町で行ったフィールドワークや実施したインタビューに基づいて、地域農業が生み出す潜在的な価値について考察して

          あけぼの大豆が身延町にもたらすもの

          身延町移住を考えている人に向けての魅力発信

          はじめに  移住を考えているなら身延町はどうだろうか。田舎暮らし体験施設、移住ツアー。これらのように、身延町には移住を考えている人に向けた取り組みがいくつかある。また、移住・定住祝金といった、移住した人に向けた制度もある。  魅力は制度だけではない。今までに4人の身延町移住者の方にお話を伺ったが、そのお話からは身延町の素晴らしい魅力を知ることができた。例えば、人の温かさ、自然、子育てのしやすさ、ゆるキャン△などである。  魅力がたくさんあることは事実だが、同時に不安も大きい

          身延町移住を考えている人に向けての魅力発信

          都市部の人から見た身延町移住の魅力とは何か

          1.はじめに  私たち箕浦ゼミでは2023年に身延町でフィールドワークを行い、4人の身延町への移住者の方へインタビューを行った。そこでお話を聞いた4人全員に共通していたのが都市部からの移住者であったということだ。4人のうち2人は横浜、もう2人は東京からの移住者であった。その他にも身延町へは都市部からの移住者が多いということが分かった。  「都市部の人から見た身延町移住の魅力とは何か。」  インタビューをさせていただいた4人の移住者の方のお話と、東京出身の私が身延町のフィール

          都市部の人から見た身延町移住の魅力とは何か

          いいことたくさん身延町移住

           3回目となる8月の身延町フィールドワークでお話を伺ったのは、田舎暮らし推進担当と移住コーディネーターという名前からして気になる役職の方々。どちらも身延町役場の企画政策課にある役職で、主に身延町への移住をサポートする、移住者にとっての救世主。この記事では、そんなお二人にインタビューした内容をまとめていく。 身延町への移住者  はじめに、身延町への移住者について伺った。お話しによると、県外から身延町に移住しアンケートに答えた人の中で、自らの意思で転入した人の数は、令和2年で

          いいことたくさん身延町移住

          あけぼの大豆の軌跡

          1. はじめに  「身延町のあけぼの大豆」このように言われるまでにはどのような取り組みがあるだろう。  私たちは身延町役場の産業課の方にインタビューを行った。インタビューを通してあけぼの大豆に関する基本的かつ、具体的な情報が明らかになった。この記事ではその概要をまとめる。 2. あけぼの大豆振興協議会  身延町では、元々生産されていたあけぼの大豆でのまちおこしに力を入れていこうと平成28年に「あけぼの大豆振興協議会」という団体が結成された。  あけぼの大豆振興協議会には

          身延町移住で叶える夢

          1.はじめに  人はなぜ移住をするのだろう。家族のため。仕事のため。人によって移住する目的は様々である。今回私たちは自分の夢のために移住した方にお会いすることが出来た。  私たちのゼミでは2023年9月29日に身延町でフィールドワークを行い、その中で身延町へ移住してきた橋川光さんという男性にお話を伺った。この記事ではインタビューをもとに橋川さんの移住について記していく。 2.プロフィール  今回お話を伺ったのは橋川光さん。36歳。3年ほど前に身延町へ移住された。三重県出

          あけぼの大豆見学体験記

          はじめに  これまでフィールドワークやインタビューの活動を通じて学んできた身延町の特産品であるあけぼの大豆について、畑と生産拠点の見学を通してさらに理解を深めるため、9月29日に身延町を訪問した。この記事には、今回の見学で学んだことを記載する。 あけぼの大豆畑見学  午前中は身延町内にある畑の見学へ向かった。 見学は畑の持ち主である佐野和彦さんに、あけぼの大豆に関する様々なお話を聞きながら行った。お話の中では、あけぼの大豆を育てるにあたって、身延町の保水性・排水性をもつ

          農業が人をつなぐ

          1、 はじめに  私たちは、10月22日に身延町で行われた、あけぼの産地フェアに参加しました。この収穫祭は身延町の各地で行われており、今回は小林あゆみさんが主催している場所に参加しました。小林さんは人とのつながりを非常に大切にしている方で、今回の収穫祭の中でもその思いが実現していたと感じています。この記事では、農業体験の概要と感じたことを記述していきます。 2、 あけぼの大豆の包装  朝9時頃に会場につくと、私たちはまず、あけぼの大豆の包装を行いました。この作業では、あけぼ

          西嶋イルミネーションを見てきました

           山梨県身延町西嶋地区で毎年12月におこなわれているイルミネーションは、山梨県内では有名な存在である。実際に見てみようということで、2023年12月5日に訪れてみた。  20時前に来るまで西嶋地区に到着。「西嶋和紙の里」や隣接する空き地がイルミネーションを見に来た人のための駐車場になっていた。  駐車場から10分程度歩くとイルミネーションの通りが始まった。左右に美しいイルミネーションが広がる。  細部までとてもきれいに装飾されていて、庭やベランダの中まで入れせてもらえる

          西嶋イルミネーションを見てきました

          身延町で送る、第2の人生!

          1、はじめに  「移住をする」ということは、人生の中で大きな決断の一つであり、期待をする気持ちと裏腹に不安を感じる人が多いのではないだろうか。 私たちは 2023年7 月8日に、身延町に移住をした浅野秀人さんと小林あゆみさんに身延町への移住、定住に関するインタビュー調査を行った。その中で「移住」は人生のターニングポイントにもなるということを実感した。この記事では、浅野さんの移住後について焦点を当て、インタビューから分かったことや考えたことを記述していく。 2、移住後の生活

          身延町で送る、第2の人生!