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ツアーが実現しそうだと思った瞬間
南アルプスで外国人観光客向けのツアーをつくれないか。8月31日に開かれた勉強会のレポートです。いよいよ実践編です。
勉強会に参加してくださるみなさんのモチベーションがとても高く、実際にツアーのプランを立ててみた方もいるという情報を聞きつけ、今回から実践編に入ることにしました。今回は17人の市民の方が集まってくださいました。山梨県笛吹市芦川から2人のゲストも来てくださいました。
ツアーを始めるにあたり「やらなければならないこと」
講師は、東京で外国人向けの自転車ツアーを主宰しているインバウンドプロデューサー三浦岳人さんです。今回の最大のポイントは、ツアーを実現するための「やらなければならないこと」を、市民のみなさんにお示しすることでした。
ツアーを実現するには、ツアーの組み立て、事業の登録、ガイド、集客の4つの準備が必要です。三浦さんは自らのツアーを実例に、これをさらに細かく分け、25項目のリストを見せてくださいました。そのうえで参加者のみなさんに、「自分でできること、やりたいこと」を黄色の付箋に、「自分ではできないこと、助けがほしいこと」をピンクの付箋に書き出していただきました。
するとどうでしょう。
「できること、やりたいこと」の黄色の付箋の数が、「できないこと、助けがほしいこと」の付箋の数をはるかに上回っていました。
ツアーはほんとうに実現するかもしれない。そう思った瞬間でした。
心配のタネは「英語」
ただピンクの付箋が集中したものがありました。それは英語でした。
そこで、英語とどう向き合えばよいのか。三浦さんに解説していただきました。
三浦さんがまず最初に話したこと。それは「体験がメインのツアーの場合、英語は片言や単語だけの英語でOK!むしろそのほうがいい!」ということでした。
えっ?と思いながらも、参加者のみなさんからほっとしたような笑い声が上がりました。田舎の日常を体験しにきた外国人のゲストにとっては、流暢な英語は必要ない。ふだんそのままの姿で接することがむしろ大切だというのです。
一方で、安全上の注意点、(食べ物を扱うツアーであれば)アレルギーの有無の確認など、英語でのコミュニケーションが大事な場面はあります。この点をどうやりくりしていくのか。次のステップの課題です。
参加者のみなさんのやる気がはっきりとした今回の勉強会。いよいよこれからは具体的なツアーづくりへと進むことになりそうです。
この記事は、山梨県立大学地域研究交流センターの運営委員である兼清慎一が書きました。(2018年9月1日)