業務効率化から売上アップまで!薬局DXを支える「あなたの調剤薬局」活用術【導入事例Vol.4】
こんにちは!薬局業務をトータルサポートする「あなたの調剤薬局」です。私たちは、服薬期間中のフォローアップを自動化するツールの提供だけでなく、薬局経営の課題解決に向けたコンサルティングサポートも行っています。
前回までのnoteでは、3つの記事に分けて「あなたの調剤薬局」の導入事例をご紹介しましたが、皆さまご覧いただけましたでしょうか?(まだの方はぜひこちらをご確認ください!)
さて、今回のVol.4では、兵庫県で3店舗を展開する株式会社ポニーファーマシー様の導入事例をご紹介します。
ポニーファーマシーが運営するポニー薬局は、『百の治療より一の予防』を基本方針に掲げ、健康教室や自律神経測定、血流測定、骨密度測定、栄養相談など、多彩なイベントを定期的に開催しています。地域住民の健康を支える「かかりつけ薬局」として、地域の皆さまにとって欠かせない存在です。
そんなポニー薬局では、約半年前に「あなたの調剤薬局」を導入しました。本記事では、代表取締役の髙馬先生に、導入のきっかけやその後の変化、活用の感想について伺った内容をお届けします。(※2022年6月取材時点の内容です)
「あなたの調剤薬局」導入のきっかけ
株式会社ポニーファーマシー(ポニー薬局)は、兵庫県で3店舗の調剤薬局を運営しています。
本店と長田店は人通りの多い駅前に位置し、本町店は静かな住宅地の中にあります。各店舗の薬剤師とスタッフを合わせた従業員数は27名 。本店には6名、本町店には3名、長田店には5名の薬剤師が勤務しており、地域の健康を支えています。
「あなたの調剤薬局」を導入したのは約半年前のこと。薬局のボランタリーチェーンであるJOVYさんからの紹介がきっかけでした。
もともとポニーファーマシーでは、OTC医薬品の販売強化に力を入れており、患者さんに向けて定期的にDMを郵送していました。しかし、DMは作成や発送に手間とコストがかかるため、「これをLINEで代替できれば効率的で経費削減にもなる」と考えたことが導入を検討する大きなきっかけでした。
さらに、LINE公式アカウントの機能を活用することで、独自のクーポン配布 や柔軟なプロモーションが可能になる点にも魅力を感じました。こうした付加価値が、導入を後押しする要因となりました。
実は「あなたの調剤薬局」導入前にも、私個人の携帯を使用して患者さんから処方箋の写真を送ってもらい、受付を行う試みをしていました。しかし、個人の携帯やアカウントでは運用が限られるため、薬局全体で共有できる 公式アカウントを活用することで、より効率的に処方箋受付を行えると考えました。
また、「あなたの調剤薬局」には、患者さんへの服薬期間中の自動フォローアップ機能も備わっているため、こうした多面的な機能を総合的に評価し、導入を決定しました。
導入後の変化と患者様の反応
導入から約半年が経過しましたが、「あなたの調剤薬局」の活用によって 処方箋の受付枚数が全体的に増加したと感じています。また、患者さんがLINEを通じて服薬に関することや健康相談を気軽にできる環境が整ったことで、薬剤師とのコミュニケーションが活性化しました。こうした相談がきっかけで、服薬情報等提供に繋がるケースも増えています。
ポニー薬局では元々、お薬の配達サービスを提供していましたが、このサービスとLINEでの処方箋受付機能は非常に相性が良いと実感しています。特に小さなお子様がいる親御さん世代からの利用が増え、コロナ禍以降はそのニーズがさらに高まっています。
例えば、医療機関での診察後、処方箋をLINEで送信していただければ、体調の悪いお子様を連れて薬局に来る必要がありません。病院から直接ご自宅へ帰宅し、薬が届くのを待つだけで済むため、 患者さんの負担を大きく軽減することができています。このサービスは多くの方々にご好評をいただいています。
またLINEでの処方箋受付とお薬配達サービスの人気により、他院からの処方箋受付が増加している点も注目すべき変化です。従来の門前医療機関からの処方箋だけでなく、広い地域から患者さんが利用してくださるようになり、結果として薬局の新たな成長機会に繋がっています。
コスト削減と業務効率化の成果
導入の大きな目的だったコスト削減と業務効率化についても、「あなたの調剤薬局」は大きな効果を発揮しています。以前は月に1回、DMのはがきを郵送していましたが、現在ではこれを廃止し、10日間隔でLINEメッセージを配信する形に切り替えました。その結果、郵送にかかるコストを削減しつつ、より高頻度で患者様に情報を届けられるようになりました。
この取り組みの中で、OTC医薬品などの物販売上も増加しており、効率的な運用と売上アップの両方を実現できています。
クーポン活用で物販を強化
物販強化の一環として、「あなたの調剤薬局」のLINE機能を活用し、 お友だち登録時に10%OFFクーポンを自動配信する仕組みを導入しました。このクーポンは登録後すぐに利用されるケースが多く、患者様にとってはお得感を提供しつつ、薬局にとってはLINE登録促進と物販売上の向上を同時に実現する好循環を生み出しています。
LINE連携の現状と課題
現在、患者さんのLINEアカウントと「あなたの調剤薬局」のシステム連携が完了している人数は、本店で192名 、本町店で111名 、長田店で144名となっています。(※取材時点の数字であり、現在は変動しています。)
LINEお友だち登録の数自体はこれより多いのですが、システム連携まで進めるとなると、「時間がない」「使い方が分からない」といった理由でお断りされるケースがあります。
これについては、今後「あなたの調剤薬局」さんの連携作業をより簡素化するシステム改善を期待したいところです。また、私たち自身も患者さんへの丁寧な説明やアプローチを工夫する必要があると感じています。
導入初期の取り組みと今後の展望
導入直後の2カ月間は、集中して患者さんへのお声がけを行いました。その期間に来局された患者さん全員にご案内し、ほとんどの方には一度はお声がけできた実感があります。
今後は「お声がけ強化月間」のようなキャンペーンを設けて、LINEお友だち登録者数の増加と、薬局の多彩なサービスの認知向上を目指していきたいと考えています。
コスト削減と業務効率化のさらなる可能性
LINE導入により、すでにDM発送にかかる経費は削減できていますが、さらに効率化を進める余地があります。たとえば、これまで商品購入時に送っていた「サンキューレター」をLINEのチャット上で送る形に切り替えれば、発送コストをさらに削減できると考えています。
感謝の気持ちは大切にしつつ、患者さんにとって便利で、薬局スタッフの負担を増やさない形で伝達することが理想です。そのため、テンプレートを準備し、内容を調整するだけで簡単に送信できる仕組みを整えています。
処方箋受付の拡大を目指して
最終的な目標は、やはり処方箋受付件数のさらなる増加です。LINEを活用した効率的な運用を続けながら、患者様にとってより便利で頼れる薬局を目指し、引き続きサービスの拡充に取り組んでいきたいと考えています。
在宅医療とLINE活用のメリット
ポニー薬局では、年間2000件以上の訪問を行い、在宅にも力を入れています。その中で、患者さんのご家族とLINEでつながる機会が増え、質問や相談をいただくことが多くなりました。この変化により、薬局側と患者さん・ご家族双方に大きなメリットがあると感じています。
以前は、薬局への相談といえば主に電話が中心でした。もちろん現在も電話での対応は行っていますが、一度LINEでつながると、その後のやりとりの多くはLINEを通じて行われる傾向があります。
LINEがもたらす気軽さと便利さ
最近では、「電話をかける」という行為に抵抗を感じる方も多い一方で、LINEのようなメッセージでのやりとりは気軽で便利だと評価されています。特に、夜間や土日といった時間帯でも連絡しやすい点は、多くの患者様やご家族にとって大きな安心材料となっています。
こうしたLINEの活用は、在宅医療の現場においても大きな可能性を秘めています。今後は、在宅患者やご家族に向けて、LINEの活用をさらに普及させていく取り組みを進めていきたいと考えています。これにより、患者さんやご家族とのコミュニケーションがより円滑になり、サポート体制をさらに強化できると期待しています。
服薬期間中フォローアップの重要性とLINE活用
服薬期間中のフォローアップに関しては、薬剤師の業務として今後ますます重要になると考えています。そのため、この意識を薬剤師やスタッフ全員に浸透させることを目標としています。
「あなたの調剤薬局」を導入したことで、LINEを通じて患者さんからの相談を受ける機会が増えました。たとえば、「この薬を飲んで大丈夫ですか?」といった相談がLINEで届くこともあります。導入前は個人的な携帯で対応していたため相談の数が少なかったですが、今ではLINE連携数が増えたことで、こうしたやりとりの機会が大幅に増加しました。
幅広い年齢層へのアプローチ
LINE登録者の年齢層は幅広く、40代〜50代の方が多い一方、小さいお子さんのいる子育て世代の方も多く登録されています。
一方で、LINEをよく使う層が中心となるため、60歳以上の患者様の登録はやや少ない傾向があります。それでも、どこか特定の世代に偏ることなく、幅広い層にアプローチできていると感じています。
フォローアップメッセージの工夫
「あなたの調剤薬局」の服薬期間中フォローアップ機能では、LINEを使って自動でメッセージを送信できます。この際、メッセージの内容は薬局ごとに自由にアレンジ可能で、ポニー薬局では短めでシンプルな文章に設定しています。長文や頻繁なメッセージ送信は、患者さんにとってストレスや煩わしさを感じさせる可能性があるため、工夫を重ねた結果、必要最低限のシンプルな質問形式に落ち着きました。
フォローアップ意識の浸透
現在では、勤務薬剤師も「あなたの調剤薬局」を通じて毎日LINEに目を通し、患者さんとのやりとりを確認しています。さらに、やりとりの内容を薬歴に転写するなど、フォローアップ業務が自然と日常業務に組み込まれるようになりました。これにより、服薬期間中フォローアップに対する薬剤師の意識も以前より高まっていると感じています。
「あなたの調剤薬局」導入を検討されている方へ
もし「あなたの調剤薬局」の導入を迷っている方がいらっしゃれば、まずは 「行動を起こしてみる」ことが大切だと思います。
現在、X(Twitter)やInstagramをはじめとするさまざまなSNSが普及していますが、やはりLINEは圧倒的な普及率を誇り、多くの患者様にとって身近なツールです。薬局業務にもLINEを取り入れてみるところから始めるのが良いのではないでしょうか。
導入のメリットを信じて一歩を踏み出す
「あなたの調剤薬局」を導入すれば、間違いなく薬局にプラスの効果をもたらします。
例えば、患者さんとのコミュニケーションの円滑化や、薬剤師の意識の向上など、何かしらのメリットが得られると感じています。
私自身、こういったツールには詳しくなかったのですが、導入前に知り合いの薬局で「あなたの調剤薬局」を使っている話を聞きました。その薬局では、他のツールも比較検討した上でじっくり選んでいたため、「それなら間違いないだろう」と思い、導入を決断しました。
実際に使ってみて分かったこと
ポニー薬局での導入から約半年が経過しましたが、LINEを活用した取り組みを通じて、患者様との関係がより深まりつつあると実感しています。もちろん導入までに迷いや不安があるかもしれませんが、実際に使い始めることで、薬局業務の新たな可能性に気付くはずです。
私たちの事例が、「あなたの調剤薬局」導入を検討されている方の参考になれば幸いです。導入は、患者さんとのつながりを深め、薬局業務をさらに効率化する一歩となるはずです。ぜひ、一度検討してみてください。
まとめ
ここまで、株式会社ポニーファーマシー様での「あなたの調剤薬局」導入事例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
コスト削減をきっかけに導入された「あなたの調剤薬局」ですが、現在では患者様やそのご家族とのスムーズなコミュニケーション、服薬期間中フォローアップに対する薬剤師の意識向上、そして物販の売上アップといった多方面で成果を上げられています。
「あなたの調剤薬局」では、システムの提供だけでなく、LINEお友だち登録者数の増加方法 、集患のための取り組み 、売上アップのノウハウなど、薬局経営をトータルでサポートすることを目指しています。薬局様に寄り添い、現場の課題を解決するため、日々研究・開発を続けています。
導入についてのご質問や具体的なご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。以下のURLから詳細をご確認いただけます。
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これからも薬局業界の未来を見据えた情報を発信していきますので、引き続き「あなたの調剤薬局」をよろしくお願いいたします。