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関心領域

映画「関心領域」を観た。

私の知識量で軽々しく感想を書いてはいけないというような題材だなと思うので入り込んだことはなるべく書かないようにしたいとは思う。ネタバレも含んでしまうと思うからネタバレ厳禁な人は読まない方がいいかもしれないです。

だけど観るか悩んでいる人がいたら、是非観て…!と私は思います本当に。

観てから1週間以上が経ってるのに、ずっと私の頭にいる。忘れられない。本当に普通の日常のシーンがほとんどで(裕福な家庭だから普通とは少し違うという面もあるけれど)観てから自分の生活とも重なるところがある。個人的に特に重なるのが寝る前に家の電気をぱちぱちと消していくシーン。あのシーンが特に私には心に残ってて、今でも寝る前家の電気をぱちっと消す度に関心領域のことを思い出す。思い出して、色々考えしまう。でも色々私が考えたって本当にあのお屋敷で暮らしていた人の本当のきもちなんてわからない。本当に本当は、どんな気持ちだったのだろうか。

それから最後の終わり方がすごく良かった。あの終わり方のおかげで、私の心にがっつりとした爪痕が残った気がする。現代に戻ってきてお掃除する人たちのシーン。これは私の身勝手な感想だけれど床を掃除機のような機械でお掃除している音がちょっと当時のその時の音に少し似ているように聞こえて、これが現代のこの場所の日常の音だ。と表してるのかなあとか思ったりした。

同じ場所で、過去にあったことを示す場所を今の人が掃除をしている。このシーンがどうしても私には色々考えさせられてしまうというか、人って…ていう気持ちになる。

終わってからSNSで観た人の感想を見ると、当たり前すぎることだけど、ああ、人ってみんなひとつひとつそれぞれの考えを持ってるんだ。って実感した。いい意味でも、悪い意味でも。



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