見出し画像

建築の専門家がつくる自分たちのオフィス~お客さまのテンションを上げるエントランス編~


はじめに~マガジンの目的~

山下PMCの広報担当です。

当社は施設建築プロジェクトのマネジメントを業とする会社ですが、近年は、オフィスの新築・改築・移転を通じて、お客さま企業の働き方改革を支援するプロジェクトが増えています。

私たちは日ごろお客さまのオフィスづくりを支援していますが、自身も今年の5月、長く親しんできた築地の聖路加タワーを離れ、日本橋一丁目三井ビルディングに本社を移転しました。

「建築のプロなんだから自分のオフィスなんて簡単でしょ?」と思われるかもしれませんが、コンセプトを考え、具現化するまでにはさまざまな人の英知とプロセスが必要でした。

そこで、本マガジンでは『建築の専門家がつくる自分たちのオフィス』をテーマにオフィス移転までのあれこれ、移転後のあれこれを「中の人」目線でお伝えしていきます。

「オフィスの移転なんてめんどくさい……」とお考えのみなさまもいるかと思います。
特に総務部門の方や、現業で忙しいのに引っ越しプロジェクトのメンバーに選抜されてしまった方。
苦労も多いけど、自分たちで新しいオフィスを考え、つくっていくことのメリット、楽しさを感じていただければと思います。

「中の人」ゆえ、偏愛があふれてしまいますが、その点は多めに見ていただければ幸いです。

初出社の記憶

2024年5月7日、山下PMCは、無事に新本社の開所を迎えました。

連休明けの少しぼんやりした頭でビルのセキュリティゲートを抜け、エスカレーターで12階に到着すると、フロア中がお祝いのお花の香りで包まれていました。

花花
花花花

いろいろすごすぎて、自分の会社なのに、自分の会社ではないような……。
でも、オフィスの中に入ると、馴染みの顔ぶれが段ボールの開梱作業をしたり、すでに通常営業に戻りPC画面を見つめていたり、カフェコーナーで談笑していたり、ほっとする光景が広がっていて、緊張感と安心感が混在する新鮮な気持ちになりました。

移転から4カ月が経過し、まだまだピカピカだけど、徐々になじんできた私たちのオフィスを少しご案内します。

新しい風景

山下PMCの本社は、「日本橋一丁目ビルディング」、商業施設で言うと「コレド日本橋」が入るビルの12階にあります。

東京メトロ「日本橋駅」直結、「三越前駅」、JR「東京駅」からも徒歩圏内にあります。

ちなみに私は東京駅で降車してオフィスまで歩いたり、雨の日は直結している日本橋駅から乗車して帰宅したり、会社帰りにお買い物をして、三越駅前駅から乗車したり、その日の気分で駅を変えています。

中でも特に気に入っているのは、ビジネス客、インバウンド、家族づれ、さまざまな方でごった返す東京駅の喧騒から日本橋に近づくにつれて徐々に街のレイヤーが変化していく光景です。

オフィスが移転することは、単に通勤時間やアクセスが変わるだけではなく、そのまちの空気・景色を新鮮に感じたり、違うルートを探求したくなったり、そんな情緒の揺らぎにも変化があるようです。

オフィスのコンセプト

オフィス移転プロジェクトは移転の約1年前、2023年4月にスタートしました。総務・人事部門のほか、部門横断型のワーキンググループによって、オフィスのあり方、自分たちのこれからの働き方について何度も検討が重ねられました。

お客さまの施設建築プロジェクトにおいては、施設のコンセプトづくりを支援するのもPMの重要な役割のひとつですが、当然自分たちのオフィスについてもゼロから考えます。

社員の手でキャッチコピー、ボディコピー、ちょっとしたロゴも完成。いつもなら、これらを社内外の喧伝に使い、オフィス移転の機運を高めていくのですが、今回はさらにひと手間を。

大切なお客さま、いつも私たちを支えてくれるパートナー企業さま、そして社員に向けて、新しいオフィスへの想いを伝えるために、より切れ味が良い言葉とビジュアルで伝えることが必要ではないか?
そう考えた結果、外部のクリエイターさんの力もお借りし、手製のコピーやデザインをブラッシュアップしていきました。

そしてできたクリエイティブがこちらです。

ReConnect to activate your potential 「人と、人の中で仕事をする」Lively Workplaceへ―

こちらを大判・厚手のポストカードにして、お客さまに郵送。
見た目と同じく、手に取っていただいた際の「手触り感」も重視し、ヴァンヌーボ(めっちゃいい紙)にリストール加工も入れて……と、かなり奮発しました。

宛先面も手を抜かず

最近、郵送でお手紙をお送りする機会はめっきり減りましたが、たまにしかないことだからこそ妥協したくない! 短期間ではありましたが、社員、デザイナーさんの英知を結集し、ベストなクリエイティブをつくりました。

2024年4月26日付『日刊建設工業新聞』
オフィスにも
胡蝶蘭の後ろにも

お客さまのテンションを上げるエントランス

お客さまへのご案内完了後も、旧オフィスの大量の書類や備品の区分け・廃棄、レイアウトの細かい調整等など、てんてこまいの日々が続きましたが、今日はそこは省略させていただいて(後日UPします……)、自慢のエントランスをご紹介したいと思います。

お花無しの状態で正面写真を再掲

当社はさまざまな施設建築プロジェクトを手掛けていますが、中でもホテルを中心とする空間創造は最も得意とする分野です。
そんなプロフェッショナルたちが考えたエントランス。担当したPMにエントランスの狙いを改めて確認しました。

お客さまのテンションを上げる、上質なエントランスに仕上げました。
テーマは「Authentic」--本物、正真正銘、信頼。
つねに、お客さまに本物の価値(Cutting-edge Services)を提供する当社の矜持を表現しています。
ホテルのラウンジのようなゆったりとした雰囲気のある空間でお客さまをお迎えします

手前みそになりますが、私はエントランスを通るたびに、優雅な雰囲気にうっとりしてしまいます。

エントランスから会議室へ続く通路。内装には本物の木・石・皮を使用
中心となる大きなソファ。クッション一つひとつまで選び抜かれています
オフィスの中からエントランスを臨む。個人的にこのアングルからの照明が萌えポイント

ところで、移転から4カ月が経過した9月初旬。エントランスをちょっとアップデートしました。

右のモニターに注目

ソファでお待ちいただくのは、5~10分程度ですが、その間「映像があった方がいいよね」ということでモニターを設置。
自社制作の動画のほか、当社が担当したプロジェクトについてパートナー企業さまが制作された動画についても許可をいただいたうえで再生しています。
お待ちいただくのは少しの時間ですが、「へぇー、山下PMCってこんなこともやってるんだ」と思っていただけるとうれしいです。

「お客さまのテンションを上げるエントランス」は日々アップデート中です。私の偏愛が多少は入っているかもしれませんが、自慢できるエントランスですので、みなさま、ぜひご来社ください。

次回は執務室エリアについてご紹介します。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?