ファンと推しとSNS

2021年6月1日 17:13

先日僕にDMで
Twitterで自分が見たイベントを酷評したらその出演者がすごく怒っていて、私としてはその人のファンだしイベント自体が良くなれば
そう思っての発言だったのですが
SNSで自分の意見を言う事は良くないのでしょうか？
一般的な意見やファンがどう思っているかという事が伝わればイベントやその人自身の向上にも繋がると思ったのですが
素人がゴチャゴチャ言うなみたいに名指しではありませんが言われたのがショックでした。その人のやる事全てを肯定して信者みたいにならないとファン失格なのでしょうか？
という様なメッセージを頂きました

なるほど、これはなかなか繊細なテーマだ
僕だって経験をした事があるし
お笑いというジャンルは特にこのSNSでの自称ファンとのせめぎ合いが強く
その摩擦が目に余る事が多い。芸人がTwitterで喧嘩しているのは大概そういう感じだし誰も得をしていない
ネット上で人は簡単に「〜は面白くない」「〜のパクり」「〜消えた」みたいな事を言ってしまいます
お笑いというジャンルは「面白い」という評価の物差しが自分に委ねられているので、自分が面白くないと思えばそれは正義だし、その芸人を面白くないと思う事は問題はない。それが故に
「面白くない」を何故言ってはいけないのか？という疑問を抱いてしまうんですね
更に何故か芸人では無い人でも自分を面白いと思っている人が多く、そこにプライドや持論がある人が多いです
良い意味で言うと興味を持ってくれている人が多いし、悪い意味で言うとプロの芸人はナメられがちという事です

居酒屋に行って、若い集団がはしゃいでいる横で飲んでいる時に
「お前その辺の芸人よりおもろい！」というワードを何回も聞いた事があります
ホンマにある。これはきっとテレビで見ている芸人をナメているから来る発言で
テレビに出てる芸人おもんない＝その辺の知らん芸人もっとおもんない
↪︎テレビの芸人より体感自分はおもろい＝その辺の芸人よりよっぽど俺がおもろい
という思考になるんやと思います
これは仕方ない、僕も高校生の時にそう思っていたしその延長でNSCに入って13年売れてない状況でもあります
更に言うと喧嘩もした事ないのに、格闘技を見て「こいつならギリ勝てそう」とかも中学の時は思っていました。刃牙を読んだだけでこの有様です
でも格闘技のジムに殴り込む度胸もなければ真剣に向き合って格闘技を習って勝ちたいとも思っていない。なんなら極真空手を1年半くらいで辞めている。でもその当時アホの僕がSNSを手にしたら
〇〇弱いねん、俺でも勝てるわ
ってつぶやいている可能性が高い。それくらい学生時代の僕は倫理観がバグっていたしイタかったから
今もイタいって？あんたそれ現状の僕にとってそれは褒め言葉よ！バカバカ

まあメッセージを頂いた方のニュアンスとはズレますが
自分がその世界に飛び込んで真剣に向き合った上での発言と、外野からの意見では重みが違うって事ですよね
僕はプロの芸人だから同業者である他の芸人の方に面識の有無関係無くSNSで面白くないとか、俺の方が面白いのに何で賞レースでアイツが行くねんとか書かないです。例え僕達のファンがそう思ってくれていて僕自身実際そう思ってたとしても書かないですね。（以前近い事を書いた事もあるけど、もうしないって事）
もちろん損するとか文句言う程その相手を知らんとか色々理由はあるんですけど
劇場に足を運んで下さるお客さん、今ならオンラインチケットを買ってでも見て下さる熱心なファンの方、賞レースの予選を見に来て下さるマニアの方
全ての人が、テレビやYoutubeしか見ない層よりはお笑いに対してプライドがあるとは思います。あって当然です、見てる数が違うから
ただそれ以上にやってる側はプライドがあるという事を念頭に置いて欲しいと常々思います

劇場ファンの方々はTwitterで自分が推している全国区では無い芸人がテレビに出た時にその芸人でエゴサした事があるはず
それをした時になんも知らん初めてそのテレビでその芸人を見た奴が
「おもんない」「これは売れない」「不快なネタ。大阪はこれがウケるの？」
みたいな事を書いていて憤慨した事があるはず
その時あなたは「何も知らん奴が何をぬかしとんねん」と思ったはず
あの人は劇場で死ぬほど笑いを取ってるし、良いMCだったらもっとハネてたのに！色々思った事があるはずです
僕達芸人はそれをお笑い偏差値がある程度高い熱心なファンの方にも同じ様な事を思ってしまう事がある
という事ですね。やはりプロと素人の壁ってのはそういう所にもちろんあります
そこがきっとファンと芸人の考えのズレになってくると思うんですよ
お笑いルポライターっていう謎の肩書きの人間が賞レースの全芸人に点数を付けたり批評している姿を見て違和感を感じるでしょう？
お前は誰で何を偉そうに言うてんねん。「95点大ウケ」やあるか！ですよ
「〇〇好きやけど今回の単独はイマイチやった。オンラインで買う程ではないかな〜」みたいな事をあなたがTwitterに書いたとして
それを検索かけて引っかかった場合にそれを見た人が
あなたがお笑いルポライターを見た時と同じ感情であなたを見ているのですよ
この人ならMー1の審査員やっても異論は無い。と思っている芸人の先輩でも審査員をやりたいと思ってる人がいない程お笑いに点数をつけるって作業は繊細なんですよね。実際審査員の方が叩かれているらしいですし

この意見をくれた方はお笑いファンの方ですし、僕はお笑い芸人ですが
僕は以前も書いていますがアイドルのファンでもあるので
そういった観点からファン視点からも考えてみました
まあもっと広くファンについての在り方を僕が同じ様に芸人視点とファン視点を兼ね備えている身分として書いている記事があります

これですね
この記事を読んでくれた方の殆どが理解をしてくれていると信じていますが
それでもこういったメッセージを頂いたり、エゴサしたらまだまだ深く浸透していないと思う事もしばしばあります
まあ僕の影響力に比例していくとも思いますが
この記事にもSNSでこんな事は書くなと書いていますが
更に今回はSNSについてだけ書こうと思います
これは山本流〜ファン道〜の補習だ！
補習だからキツい事を書いてしまう気がしている。もう私は大丈夫！だってSNSでは推しを褒め称える事しかしてないもん！
そういう方は僕の筋トレ日記でも買って下さいよ！

ここまでのおよそ3000文字で大体の概要は書いていますが
より深く、よりセンシティブな内容をここから先は書くので有料としますね！
有益な情報は探す、見付ける、手に入れる。これが大事です
転がり込んで来ても納得はしないでしょうから、そういう前向きな人にしか向けないメッセージです
それでは、先に結論を書きますが
SNSにおいてあなたがファンと自覚があるなら、その対象並びに同業者に対して名指しでの否定、批判、その対象が関わる仕事に対する否定的な意見
これらは全て「するな」と思っています
その理由と僕自身が心掛けている事を有料エリアにて記しています
自分にその節があったとして、何が悪いか分からず開き直っていないなら
是非読んで頂けたらと思います
Twitterでケンカしても得られない物がここにはあります
色々書いていたら写真もほぼ無いコラムになりましたが
人々の悩みを浄化し、救い赦しを得る事が出来る人の為。もちろん自分の為、仲間の為に真剣に書きましたので
少しでも身に覚えのある方、身近にそういった事をしている人がいる方
目を通してもらえると幸いです