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呪術廻戦考察:宿儺の術式について

※本記事は呪術廻戦最終回までのネタバレを含みます。自己責任でお読みください。

こんばんは、夜空です。
絶賛呪術廻戦ロス中です。パズドラコラボだけでは少々もの足りませんね。

さて、本日は表題の通り、本編の完結記念に宿儺の術式について考察していこうと思います。
きっとそのうちファンブックなどで公式の見解が出ると思いますので、それまでの暇つぶしとして楽しんで頂ければと思います。


◯宿儺の術式について

ここで言う宿儺の術式は、宿儺が生来持っているものに限ります。伏黒の術式「十種の影法術」は考察の範囲から外れますのでご了承ください。

宿儺の術式は作中で明言されておりませんが、万が「御厨子を使わないの?」と聞いていたことから、仮称として「御厨子」とします。

御厨子の範囲として考えられるのは以下です。
領域展開「伏魔御厨子」(ふくまみづし)
生物を細切れにする斬撃「捌」(はち)
非生物を細切れにする斬撃「解」(かい)
竈の前段階「■」(フーガ)
あらゆるものを焼き尽くす「竈」(カミノ)
解の術式対象の拡大「世界を断つ斬撃」
伏魔御厨子後の塵芥と竈による「テルミット反応による爆発」

テルミット反応だけ急に科学で異質ですが、宿儺全盛の科学の科の字もない時代に「なんかしらんけどめっちゃ爆発したな。これ強いわ」と気づいて必殺技にした宿儺さんまじ宿儺さんです。
宿儺さん、面白いもの好きだからねえ……。

◯宿儺の術式は2つあった?

基本的に術式は術者の身体に生まれつき刻まれているもの、一つのみです。

五条悟の術式「無下限呪術」を例にすると、呪力をそのまま通すと「蒼」、反転させると「赫」、蒼と赫をぶつけると「紫」になるというように、どれも無下限呪術の範囲の中で運用しています。

このルールから逸脱した存在として、
羂索の術式 仮称として「脳の移動」 ……脳の術式と身体の術式で使い分け
虎杖の術式 仮称として「御厨子」……後天的に宿儺を取り込み術式が刻まれたもの
虎杖の術式 「赤血操術」……後天的に受胎九相図を取り込み術式が刻まれたもの
などがあります。

以上を踏まえると、一つの仮説が浮かびます。
実は宿儺さん、術式2つ持ってませんかね?
斬撃を主とする「御厨子」と炎を主とする「竈」。
それで、普段は「竈」を使わないようにしていて、「■」で術式をスイッチしている、とか。

このように考えてみると色々腑に落ちるんですよね。

◯双子を食べた宿儺

作中において、宿儺は双子の兄弟を食べたとされております。
2つ目の術式が刻まれたとしたらこの時でしょうね。虎杖の後天的な術式と同じことが起きていると考えられます。
御厨子か竈、どちらか片方が双子の兄弟の術式と考えたとき、竈が宿儺の術式、御厨子が兄弟の術式だと夜空は考えています。
というのも、本編最終回において宿儺は「恐れたのだ 自らの呪いに焼き殺されることを」と言っているからです。
セリフにこだわる芥見下々さんが、「焼き殺される」という単語を選んでいることから考えると、竈が宿儺の本来の術式と考えるほうが自然かと思います。
また、最終決戦時に五条悟は御厨子を受けて「術式の性能では僕の方が圧倒的に上だ」と言っています。確かに、御厨子の斬撃を見るに、宿儺が十種の影法術で鵺を召喚した時のような、圧倒的な出力が感じられませんでした。
これを「本来の自分の術式では無く、後天的に得た術式だから、出力を一定レベルよりも上げることができなかった」と見ると少し納得感があるかなと思います。
羂索が前の身体の術式である反重力機構を使う際に出力が弱く、反転して重力として使っていることも同様と考えると納得感が増すかなと思います。

◯なぜ宿儺は御厨子を使うのか?

仮に御厨子が宿儺の兄弟の術式だったとして、なぜ宿儺は出力しづらい御厨子を基本的に使用していたのか、という疑問が湧いてきます。
竈は威力は高いがスピードが遅く、普段使いに向かないというようなことがテルミット反応による爆発の前に言われてますので、それが理由の一つでありメインであろうと思います。
しかし、もう少しエモく解釈すると、自身が異形として生まれたのは母親の栄養失調により犠牲となった兄弟を食べて取り込んだからであるため、生まれる前に亡くなった兄弟がこの世界に確かに存在したことを示すために、兄弟の術式である御厨子を使っていた、という理由が発生します。
こう考えると、宿儺が虎杖の中に兄弟の魂を感じた後もつまらなそうにしていた理由に説明がつきます。つまり、「兄弟と同様のポテンシャルがあるくせになんでお前は弱いんだ」という感情が理由だったと考えられるわけです。そう考えると、虎杖が御厨子を使ったとき、宿儺は心の何処かで嬉しかったのかもしれませんね。元あるべきところに術式が帰ったわけなので。虎杖が竈を使えなかったのは別の術式であり、宿儺自身も普段は封印しているため術式が刻まれなかったということで説明が出来ます。
ちなみに蛇足とはなりますが、宿儺が御厨子を戦闘に実戦レベルで使用できていたのは、出力が低い御厨子を第一選択として使用するという縛りで、御厨子の威力を上げていたからだと思います。

◯「捌」の発動条件

生物を細切れにする斬撃「捌」、この威力の高さは渋谷事変で人間が雪のように散っていったことからも察することが出来ます。
明らかに解よりも威力が高いように思えますが、なぜか最終決戦時に宿儺は捌を有効活用していなかったように思えます。
なぜでしょうか。
領域展開で使えていれば最終決戦時、宿儺が勝っていたのではないでしょうか?
この疑問には禪院直哉さんが答えてくれています。
領域展開 時胞月宮殿
相手の細胞一つ一つに作用する強力な領域展開ですが、発動するには領域展開後に必中効果とは別に、相手に無痛の一撃を与える必要がありました。
この一撃は、相手の体内に作用する術式には必須の工程と考えられます。相手の体の中に自分の呪力を浸透させる工程と考えられます。
捌も生物を中からばらばらにする斬撃と思われますので、呪力効率はただ切り離す解に劣るものと思われます。
また、切り離す解と違い、細胞をほどくように断つ捌は、反転術式使いには効果が薄いという可能性もあります。
いずれにしても、なんらかのデメリットがあるから最終決戦時に宿儺は解ばかりを使っていたのでしょうね。

◯世界を断つ斬撃って結局何?

宿儺が放つ世界を断つ斬撃
「龍鱗 反発 番いの流星」 の詠唱で放たれるその斬撃はあらゆるものを断つ
こうやって聞くとめちゃくちゃ強そうですが、要は防御不可の斬撃なので、宿儺も言っていたように避けることは可能です。
原理として、糸を想像しましょう。そうですね、鬼滅の刃の下弦の伍の累の蜘蛛の糸による斬撃がわかりやすいですね。
普通の解は、普通の糸による斬撃と同じです。
日輪刀で切り結ぶことが可能で、斬撃はたわみます。
これに対して、世界を断つ斬撃とは絶対に切れるギロチンのようなものです。
言ってしまえば、AからBまでの距離を必ず等速直線運動で進む斬撃です。間に五条先生が居て、無下限呪術で無限を作っていたとしても、この斬撃はたわまないので結果として切れてしまう、という原理です。
つまり、切断力以外は普通の解と変わらないので、普通の解で十分な相手には使う必要がないものです。真希さんに使ってたのは、釈魂刀ごと断つためで、真希さん本人にはまったく使う必要はないものです。
テレフォンパンチみたいなものなので、避けやすいですしね。真希さんも「番いの流星」の詠唱を聞いて避けてましたし。
ただ、作中でも最速に近い術式使用時の鹿紫雲さんでさえ、硬直状態のときに繰り出された格子状の世界を断つ斬撃が避けられなかったので、解の斬撃速度は作中でもかなり速いものと思われます。作中上位の実力者である漏瑚もさくっと頭を切られてましたしね。
脳噛ネウロの魔帝七つ道具のイビルナイフのように、発動した瞬間にすでに切れているという事象の逆転ほどの能力じゃないにしても、ほとんどのキャラが、避けることができないという点で、十分強いですよね。


以上、夜空が宿儺の術式についての考察を述べました。
また思いついたら追記していきます。
最初にも言ったように、公式の見解とまったく違う可能性も十分ありますので、暇つぶし程度に読んでもらえたら幸いです。
それでも、あなたの理解に少しでも参考となれば書いた甲斐があるなと思います。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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