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男性も必要?HPVワクチン💉打つメリット3つ
今日も開いてくれてありがとうございます(*^^*)
夜空の保健室へようこそ🌙
前回のHPVワクチン前編では、
公費接種で小学6年生~高校1年生の女子が無料で受けられること、2025年3月までは、キャッチアップ接種により【1997年4月2日~2008年4月1日】生まれの3回未接種の女性が無料で受けられることをご紹介しました。
まだ読まれていない方は、すぐ読めるのでお読みいただけると嬉しいです⇒「もう打った?HPVワクチン≪前編≫」
今回は、HPVワクチン男性編。
基本情報から打つメリット3つをご紹介します。
男性もHPVワクチン💉を打てるの?
女性だけでなく、男性もHPVワクチンを接種することができます。しかし、男性はワクチンの種類が限られています。また公費接種ではないので、受ける際には高額出費になってしまいます。
男性が打てるのは4価ワクチンのみ
国内で使用されているHPVワクチンは2価、4価、9価の3種類があります。その中で男性への接種が認められているのは、4価ワクチン(商品名:ガーダシル)のみです。
男性が打つのにかかる費用💰
現在、男性への接種は定期接種でないため、費用は接種者が全額負担となり、1人合計3回の接種が必要なので5~6万円程度かかります。
HPVワクチンは世界141か国で公的接種を行っており、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなどを含む59か国においては男性も接種対象となっています。
日本でも、男性を定期接種の対象に加えることについて厚生労働省で検討されており、東京都の一部地域では男性の接種費用の助成を令和6年度から開始しています。詳しくはお住まいの自治体をチェックしてみてください⇒HPVワクチン男性接種
※対象年齢は、女性と同様【小学6年生から高校1年生】
男性が打つメリット3つ
4価ワクチンしか打てず、しかも自費接種になってしまうHPVワクチンですが、打つことのメリットはたくさんあります。ここでは打つメリットを3つご紹介します。
1:HPVが原因の病気を防ぐことができる
実は、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、他の病気の原因にもなっているんです。
それは、
■尖圭(せんけい)コンジローマ
性器や肛門周辺にできるイボのようなできもの。女性にもできる。
HPV6型と11型などが原因となる。ワクチンで予防可能。
■肛門がん
HPV16型や18型が強く関連している。HIV感染者に多い。
■中咽頭がん
鼻の奥から食道の入り口までの部分である中咽頭に発生する悪性腫瘍。
HPV16型が関連している。世界的にも増えている。
初期症状はのどの違和感がほとんどのため見過ごされやすい。
リンパ節に転移しやすいという特徴がある。
HPVワクチンを接種することで、上記のようなHPVによる病気を予防することができます。
2:女性(パートナー)への感染を防ぐことができる
HPVは、性行為で簡単に感染します。[男性から女性][女性から男性][男性から男性][女性から女性]と性別関係なく、性行為で簡単に感染します。そのため、男性がHPVワクチンを接種することで、自分がウイルスを保有するリスクを下げ、将来的にパートナーへの感染を防ぐことができます。
特に女性がHPVに感染した場合、子宮頸がんになるリスクもあります。男性が接種することで、女性の健康保護にもつながります。
3:社会全体の健康増進につながる
多くの人がHPVワクチンを接種することで、社会全体でHPVの感染拡大が抑えられます。様々な理由で未接種の人を間接的に守ることができます。
まとめ
女性だけでなく男性もHPVワクチンを接種することができます。そして、HPV関連の病気の予防や女性の子宮頸がん予防など、男性が打つメリットもたくさんあります。
しかし、日本ではまだ公費接種にはなっていません。
東京都の一部地域では助成制度があるので、お住まいの自治体のサービスをチェックしてみてください。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
また来週も土曜の夜に投稿いたします!!
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