見出し画像

Kurasu Kigu統合で思うこと

10月1日、KurasuとKiguのブランド・サイト統合がある。

もともと、KiguはKurasuとは異なる立ち位置としてスタートした。日本のコーヒー器具をメインに扱っていたKurasuに対し、Kiguは海外のコーヒー器具を取り扱うという別のアプローチ・ブランドにする必要性があるのでは、と感じたからだ。KiguとKurasuを分けることで、それぞれのブランドがより鮮明に役割を持ち、異なるターゲット層にリーチできると考えた、と同時にKurasuのブランドがブレることを懸念していた。

しかし、実際に運営していく中で、ブランドを分けることの負担や、その必要性について再考する場面が多くなっていった。チームの中でも、「本当にブランドを分ける必要があるのか?」という問いはずっと残っていたし、僕自身もずっと自問自答し続けていた。

コーヒー豆の販売やコーヒー器具の提案を考えたときに、分けることでのメリットもあるが、逆にリソースの分散や効果的なシナジーを阻害しているのではないかという考えも生まれてきた。

さらに、Kurasuのグローバル展開を進める上で、海外での事業では「Kiguのように海外のコーヒー器具を輸入する」という形が成立しづらく、Kiguという独立したブランドを持つ意味が本当にあるのかが次第に見えてきた。
僕たちが提供するべきなのは、日本製や海外製というカテゴリに縛られることなく、「コーヒー好きな人たちに向けて最適なコーヒー体験を提案すること」だ。そう考えるとお客様に喜んでいただけるコーヒー器具であれば、それがどの国の製品であれ、Kurasuとして提供することへの違和感はない。

「代理店」として取り扱っている商品に限らず、例えば他社のグラインダーや新しい器具も取り扱うこともより良いコーヒー体験を提供することにつながるのであれば間違いではない。全体的に包括的なコーヒー事業を展開していくのがKurausのあり方だ。

Kiguというブランドを立ち上げたことはかけがえのない経験則となった。今後統合によりKurasuとしての成長にとって大きなステップになると期待している。

いいなと思ったら応援しよう!