ロシア語のアルファベットの覚え方 ⑴ Русский алфавит
タイトルのちょっと変わった文字、読めますか?
ピックン アンファブント??
少し工夫して日本で表記するなら
る(ス)キィ ア(ル)ファヴィ(ト)
巻き舌のラ行を平仮名で表記して母音が続かない子音を ( )で囲んでみました。
ロシア語のアルファベットという意味です。
p を巻き舌のラ行、y をウ、Nを反転したような文字をイ、机の右側のような文字を[ l ]のようにラ行のル、丸に棒を突き刺したような文字を [ f ]のように、B の形をした小文字を [ v ]のように読んでいますね。
ロシア語のアルファベットは英独仏伊語などの多くの西欧諸国の言語で使われているラテン文字(いわゆるローマ字)ではなく、キリル文字が使われています。
ロシア語のアルファベットは、キリル文字で全部で33文字。
Русский алфавит
るスキィ ア(ル)ファヴィ(ト)
この中には、そのうち11種類の文字が含まれています。
三分の一です。どうです?楽勝でしょう?
しかし、全制覇するためには、実は少し面倒くさいところもあります。
でも心配することはありません。
工夫次第で短時間で覚えられます。
順番にアルファベットを覚える前にまず、
Русский алфавит
るスキィ ア(ル)ファヴィ(ト)
を何度も繰り返して声に出して読んで、頭に入れておきましょう。
迷路にハマりそうな時に力強い武器となってくれます。3分の一は覚えているんですから。
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ロシア語のアルファベットが全部で33文字。
そのうち英語と形も発音も共通しているのは、
А а, К к, М м, О о, Т т,
5文字だけです。
文字の呼び名はドイツ語やフランス語、イタリア語に近いです。
ア、カ、エム、オ、テ
赤柄持て あかえもて
と覚えてみましょう。
その他は英語などで使われるラテン文字(いわゆるローマ字)と形が同じで読み方が違うものが沢山ありますので、残り全部の文字の形を一から覚える必要はありません。共通している文字は7文字です。
В в は ヴェ ve
日本語では区別が無いように、唇から出すもともとそんなに違わない音なので、スラブ語系統では ヴになると覚えてください。
Е е は イェ ye
ヤ行エ段で発音するイェ
ヱビスのような日本語では現在エになっている古音と同じ。エではない。
英語のようにイーと読むよりはラテン語系に近いかも。
Н н は エヌ en
ややこしいようですが ラテン文字のhの上に伸びて線を取ればn になるので類推して覚えて下さい。
Р р は エル er つまりラテン文字 R r にあたります。
ラテン文字R の右下の線が取れたと覚えましょう。
С с は エス es つまりラテン文字 S s にあたります。
フランス語の影響を受けた英語では、やはりi,e の前では s と同じ発音ですね。
У у は ウ u ラテン文字を使うイタリア語の u と同じですね。
英語でも wai という発音になるので類推しやすいかも。またフランス語のアルファベットの発音を知っていると参考になります。
フランス語の影響を受けた英語では u はフランス語と同じく ユとなるのが基本ですね。アに近い音になることが多いのは英語の特徴ですね。up などのように。
Х х は (ク)ハ kha kの子音を長く発音しようとすると、途中から出る音。口の後ろから出すハ行音のような音になります。
ドイツ語のch はBach バッハ のようにこの音に近い感覚です。ich のときイヒに近い音になりますが。
*IPA 国際発音記号では、[x ] がこの音となります。ドイツ語の発音を表すのにロシア語での発音の仕方を適用したと思われます。
国際発音記号というのは、各言語の文字の異なる発音を表記するために、ラテン文字やキリル文字の読み方を標準化して作られたのでしょう。
例えば j は スペイン語ではハ行、英語 ・仏語ではジェイ、ドイツ語、ロシア語ではヤ行ですね。発音記号としての [ j ]はヤ行の発音となります。
続く