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面接・小論文対策に!医療トピックス(2024年2月まとめ)代ゼミ教育総研コメントつき【医学部入試キホンのキ】

こんにちは。代ゼミ教育総研note、編集チームです。

志望学部選びに迷っている皆さんや、医学部受験をして(させて)みたいけれど全然知識がなくって困っているという方にも分かりやすいように、丁寧に、解説していきます😊

医学部受験生本人、指導する先生、保護者の皆さんにも知っておいてほしい、今年注目すべき医療トピックスもこの連載でお届けします。

今回は2024年2月の医療トピックスまとめ。AIに関するニュースが多くありました。気になるトピックをチェックしてみてくださいね。

医療トピックスの重要性については、こちらの記事で☟



●インフルエンザにAIを活用した新たな検査:2月6日NHK

インフルエンザは例年、2月初めのちょうど今の時期にピークを迎えると言われています。検査は、鼻の粘膜を採取する方法が一般的ですが、今、AI=人工知能を用いた方法が広がり始めています。(中略)

新しい検査方法では、まずAIを搭載した小型のカメラで、のどの状態を撮影します。

AIは、50万枚以上の、のどの画像を元に学習していて、インフルエンザに感染すると、のどにできるとされる「インフルエンザろ胞」などがあるかどうかを判定します。

かかる時間は数秒から十数秒で、これを元に医師が問診などを行ったうえで、インフルエンザと診断します。

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AI を過信しすぎない視点も必要。ChatGPTなどの事例からも分かるように、AIが完全無欠というわけではない。

(参考)東北大学プレスリリース 医用画像診断 AI に落とし穴  答えは正しくても考え方が正しいとは限らない


●欧州の新型コロナへの対応教訓に今後の医療体制考えるシンポ:2月8日NHK

かかりつけ医が定着しているヨーロッパ各国の新型コロナウイルスへの対応を教訓に日本の今後の医療体制を考えるシンポジウムが8日開かれました。

ドイツでは地域のかかりつけ医が新型コロナの診療を担当し、重症患者を病院に紹介する体制を取ったことで、医療の崩壊を防ぐことができた一方で、イギリスやフランスでは、大きな病院に患者が集中した結果、医療がひっ迫したケースがみられたことなどを紹介しました。

その上で、国内でも発熱外来のような基本的な医療をかかりつけ医が担うなど、役割を明確化しておくことが医療の混乱を避けるために重要だと指摘しました。

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かかりつけ医として働きたいのか、大病院で働きたいのか、あるいはそれ以外なのか、現時点での希望で構わないので、医師としての働き方の希望とその理由を考えておこう。


●良い睡眠が認知症を防ぐ ~原因物質の排せつを促進~:2月12日時事メディカル

最近の研究で、良い睡眠はアルツハイマー病の原因物質が脳にたまることの防止に役立つことが分かってきた。

加齢に伴いノンレム睡眠とレム睡眠の時間や深さが低下して睡眠の質が落ちる。「その原因の一つに眠りを誘うホルモンであるメラトニンの分泌低下が挙げられ、高齢者の3分の1が睡眠障害に悩まされていると見られている」

酸化ストレスを防ぎ認知機能を保つには「良い睡眠、適度な運動、野菜の多い食生活、肥満解消、禁煙などを心掛け、抗酸化作用を持つカテキンを多く含む緑茶を飲む習慣を付けるとよい」

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アルツハイマー病の治療薬が国内で初めて認可されたのは2023年の大きなニュースの一つ。
(参考記事)



●早期の膵臓がんを血中酵素の活性異常で発見 東大などが検査法開発:2月16日サイエンスポータル 

比較的早期の膵臓(すいぞう)がん患者の血液に含まれる酵素の活性異常を見つける検査方法を開発した、と東京大学などの共同研究グループが発表した。

膵臓がんは発見が遅れがちで見つかった時は進行している場合が多い代表的な「難治がん」。精度が高く早期発見できる新しい膵臓がん診断法の実用化につながる成果として期待される。

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体内の臓器の位置と役割についても、併せて確認しておきたい。
(臓器と器官の違いについても注意)


●毎日ビール500mLで大腸がんリスク高まる…厚労省が飲酒ガイドライン公表 生活習慣病リスクアップの目安も:2月19日FNNプライムオンライン

厚労省が初めて公表した飲酒に関するガイドラインでは、純アルコール量が男性は1日に40g、女性は11g以上を摂取すると脳梗塞の発症リスクが高まり、男女ともに1日に20g以上摂取すると大腸がんの発症リスクが高まるなどが示されています[純アルコール量はお酒の量(mL)×アルコール度数×0.8(アルコールの比重)で計算]

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500ミリリットルのビールのロング缶(アルコール度数5%)1缶で大腸がんの発症リスクが高まるとはビックリ!


●難病や希少疾患 AIシステムが診断支援 無料サイトの公開も:2月20日NHK

診断が難しい難病や希少疾患を対象にAI=人工知能が患者の症状から病名の候補を探し出し、医師の診断を支援するシステムを京都大学や大手IT企業などが開発しました。

AIは難病や希少疾患についての大規模なデータベースや医学論文を学習していて、入力された患者の症状をもとにおよそ1万の難病や希少疾患から可能性が高い病名の候補を提示します。

難病や希少疾患は症例数が少ないことなどから診断が難しく、患者が適切な治療にたどりつくまでに長い時間がかかることがあります。

研究グループは、医療関係者向けに専門的な医学用語で精度の高い検索ができるシステムを提供し、利用を呼びかけています。

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一般の患者も利用できる無料のWebサイトの存在はぜひ覚えておきたい。
https://rare-disease-finder.com/


●肥満症の新治療薬 患者への処方始まる 美容目的使用など懸念も:2月22日NHK

デンマークの製薬会社が開発した、肥満症の新たな治療薬「GLP-1受容体作動薬」が、22日から国内でも販売され、医療機関で患者への処方が始まりました。この薬をめぐっては、美容目的での使用などが懸念されていて、処方した医師は「副作用のリスクなどもあるため、慎重な投与が必要だ」としています。

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この薬が保険診療の対象となるのは、肥満症と診断され、高血圧などの症状があることなどが条件。


●上野千鶴子さん「無知は罪」 金沢で講演、介護保険の現状に警鐘:2月25日 朝日新聞

社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんが24日、金沢市三社町の石川県女性センターで「介護保険が危ない!」と題して講演した。

上野さんは、1997年に介護保険法ができて2000年に制度が始まったことについて、「ケアの社会化の第一歩。女のただ働きが対価を伴う労働になった。それまでの嫁による介護は、『対価なき、評価なき、感謝なき介護』だった」と説明した。

そのうえで、国が進めようとする利用者の2割負担拡大などについては、「利用の抑制が起きる」と指摘。来年度から介護報酬が全体として1.59%上がる一方で、「訪問介護報酬の単価は引き下げられるので在宅介護が崩壊する」と警鐘を鳴らした。

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介護保険料は年金からの天引きなので、引き上げは高齢者のフトコロを直撃!少子高齢化社会のあり方を自分なりに考えておきたいところ。


●出生数、過去最少75万人 8年連続減、少子化加速鮮明に―23年人口動態統計速報・厚労省:2月27日時事メディカル

厚生労働省は27日、2023年の人口動態統計の速報値を公表した。年間出生数は75万8631人と、8年連続で過去最少を更新。1983年の約150万人から半減した。新型コロナウイルスの感染拡大で2020、21年の婚姻数が戦後最少を更新したことなどが影響したとみられ、少子化の加速化傾向が鮮明となった。

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今のペースが続けば、40年後の2063年の年間出生数は40万人弱に半減?一つ前の介護保険の記事と合わせて考えていきたい問題。


●ブタ臓器「異種移植」、国内の複数医療機関が計画...サル移植実験を年内にも:2月29日読売新聞

ブタの臓器を人に移植する「異種移植」を巡り、国内の複数の医療機関が臨床応用に向けた準備を進めていることがわかった。

今年から来年にかけ、ブタの腎臓や心臓、膵臓(すいぞう)の組織などをサルに移植する実験を開始し、数年以内に人への応用を目指す。
移植には、人に移植した際に起こる強い拒絶反応を回避するため、遺伝子改変したブタを用いる。明治大発の新興企業「ポル・メド・テック」が今月、米バイオ企業が開発した細胞を使った遺伝子改変ブタを3頭誕生させた。今後さらに生産数を増やし、異種移植を研究する国内医療機関に提供する予定だ。

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ブタなどの臓器を人へ「異種移植」する際の倫理的課題とは?


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