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面接小論文対策に🖊ドラッグ・ロス、ジェネリック医薬品不足など医薬品関連の話題多く

こんにちは。代ゼミ教育総研note、編集チームです。

医学部入試キホンのキでは、志望学部選びに迷っている皆さんや、医学部受験をして(させて)みたいけれど全然知識がなくって困っているという方にも分かりやすいように、丁寧に、解説していきます😊

医学部受験生本人、指導する先生、保護者の皆さんにも知っておいてほしい、今年注目すべき医療トピックスもこの連載でお届けします。

今回は2024年7月の医療トピックスまとめ。医薬品に関するニュースが多くありました。気になるトピックをチェックしてみてくださいね。

医療トピックスの重要性については、こちらの記事で☟



●政府 感染症対策の新たな行動計画決定 新型コロナ教訓をもとに:7月2日 NHK

政府は、2日の閣議で、これまで主に新型インフルエンザを念頭に置いてきた感染症対策の行動計画について、新型コロナの教訓をもとに、およそ10年ぶりに見直しました。
新たな計画では、医療提供体制の整備やマスクなど必要物資の備蓄といった平時の備えを強化するとしています。

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感染症対策は、「持ち込まない」「持ち出さない」「拡げない」が基本。受験生やその家族は特に徹底したい。
(参考サイト・関連記事☟)


●旧優生保護法は憲法違反 国に賠償命じる判決 最高裁:7月3日 NHK

旧優生保護法のもとで障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国を訴えた裁判の判決で、最高裁判所大法廷は、旧優生保護法は憲法違反だとする初めての判断を示しました。
そのうえで「国は長期間にわたり障害がある人などを差別し、重大な犠牲を求める施策を実施してきた。責任は極めて重大だ」と指摘し、国に賠償を命じる判決が確定しました。

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当時、全会一致で可決された旧優生保護法の規定を憲法違反とした上で、国家賠償法上の違法を認める判決が言い渡されたことに注目。

(参考☟)
代ゼミ教養講座Plus「12のニュースから学び直す『政治・経済』でも、旧優生保護法と基本的人権について学ぶことができる。


●ジェネリック医薬品 供給不足続く 厚生労働相が業界再編を要請:7月4日 NHK

ジェネリック=後発医薬品の不足が続く中、武見厚生労働大臣は4日、ジェネリック医薬品のメーカー各社に「3年にわたり供給不足が続く異常事態で、将来的に後発医薬品市場の拡大は見込めない中、再編は待ったなしだ」と述べ、業界再編を要請しました。

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激しい価格競争の結果、薬価が低く、採算に合わない薬が多いのも問題?保湿塗り薬の不適切利用も話題に。
(参考サイト・関連記事☟)


●「手足口病」の患者 この時期では過去10年で最多:7月16日 NHK

主に子どもが感染し、手足や口に発疹ができる「手足口病」の患者が、この時期としては過去10年で最も多くなっていて、専門家は「流行はしばらく続く可能性がある」として、手洗いなどの感染対策を呼びかけています。

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原因のウイルスが複数あるので何度もかかることがあるのが厄介なところ。口内炎のような症状で飲食しづらくなることも多く、特に小児の場合は脱水症状などにも気を配る必要がある。


●救急車で大病院に搬送 緊急性ない場合7700円以上徴収へ 茨城県:7月26日 NHK

茨城県は救急車の適正利用を促すため、県内の大病院に救急車で搬送されても緊急性が認められなかった場合、病院が患者から7700円以上を徴収する運用をことし12月から始める方針を決めました。

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コンビニ受診抑制に効果を期待したい。かかりつけ医制度や #8000 #7119 の広がりも望まれる。
(参考サイト・関連記事☟)


●平均寿命、3年ぶり前年超え=男性81.09歳、女性87.14歳―新型コロナ死亡率低下で・厚労省:7月26日時事メディカル

2023年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳で、男女ともに3年ぶりに前年を上回ったことが26日、厚生労働省の調査で分かった。男性は0.04歳、女性は0.05歳上昇した。同省は新型コロナウイルスによる死亡率の低下などが寄与したと分析している。

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ワクチン接種の効果大?
なお、高齢者を対象とした新型コロナワクチンの全額公費による接種は2024年3月31日で終了し、10月から自治体による定期接種が始まる。

(参考サイト・関連記事☟)


●認知症新薬、承認に否定的見解=エーザイ「レカネマブ」の副作用懸念―EU:7月29日時事メディカル

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は26日、日本の製薬大手エーザイと米医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、医薬品を評価する委員会が販売を承認しないよう勧告したと発表した。症状の進行を遅らせる効果が、脳出血といった副作用のリスクに見合っていないと指摘した。

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効果と副作用のどちらを重視するかについては、診療時のヒアリングやコミュニケーションが重要になってくる。


●社会保障給付費 137兆8000億円余 統計開始以来初 前年度下回る:7月30日NHK

令和4年度に年金や医療、介護などに支払われた社会保障給付費は、新型コロナ対策費が減少したことで、137兆8000億円余りと、前の年度よりおよそ9000億円減り、統計開始以来初めて前の年度を下回りました。

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新型コロナ対策助成金や、子育て世帯向け給付金などの大幅減少が要因。社会保障の中で求められる医療について、確認しておきたい。


●新型コロナ治療の免疫細胞作製=3年後に治験開始へ―京大など:7月30日 時事メディカル 

新型コロナウイルスに感染した細胞を検知して攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」をヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から世界で初めて作製したと、京都大や藤田医科大(愛知県豊明市)などの研究チームが30日、発表した。京大などは共同で特許を出願。抗がん剤治療で免疫不全状態となった重症の新型コロナ患者を対象として3年後に藤田医科大で臨床試験(治験)を進め、5年後の実用化を目指すという。

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日本人の6割に使用可能。将来的には9割に。京都大学では、公式サイトにて分かりやすく研究の過程や成果を報告している。併せて確認しておきたい。

(参考サイト・関連記事☟)


●未承認薬、臨床試験を促進=「ドラッグ・ロス」解消へ工程表―政府:7月30日時事メディカル

海外で使われている薬が日本で実用化されていない「ドラッグ・ロス」の問題を解消するため、政府は30日、首相官邸で開いた産学官の関係者を集めた「創薬エコシステムサミット」で、今後の政策目標と工程表を示した。2026年度までに、必要性が高い国内未承認薬の臨床試験に着手するほか、28年までに創薬を担うスタートアップ(新興企業)を10社以上誕生させることなどが柱。

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欧米で承認され日本では未承認となっている医薬品は143品目(2023年3月時点)。この記事とは逆に日本で開発・承認した医薬品という観点でも、7月29日「レカネマブ」の記事も再読しておきたい。


●ブタの腎臓移植 執刀医“日本でも動物からヒトへ 研究加速を”:7月31日NHK

ことし3月、アメリカで、拒絶反応が起きないよう遺伝子操作をしたブタの腎臓を62歳の重い腎臓病の男性に移植する、脳死状態の患者以外では世界で初めての手術が行われ、その後、患者は死亡しましたが、移植が原因ではないとみられています。
この手術で執刀を担当したアメリカ マサチューセッツ総合病院の河合達郎医師が30日、川崎市で会見を開きました。

この中で河合医師は、アメリカでの手術について「ブタの腎臓は移植した直後から尿を出すことができていて非常に人間に近い印象だった。異種移植は一般的な医療になる可能性があると感じた」と話しました。

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人工透析で苦しむ人が多いことから、特に腎臓病患者には朗報となるか?

(1月・6月の医療トピックスも参考に!)


●熱中症に「最重症群」追加=深部体温40度以上―日本救急医学会:7月31日時事メディカル 

日本救急医学会は31日、熱中症の重症度分類を見直し、重症の中でもさらに注意を要する「最重症群」を新たに加えたと発表した。深部体温が40度以上で重篤な意識障害がある場合をIV度とし、診療ガイドラインを同日までに改定した。熱中症による救急搬送者が相次ぐ中、医療者が患者の重症度を見極め、早期の治療につなげる狙いがある。

熱中症はこれまで、重症度ごとにI度(めまい、立ちくらみなど)、II度(頭痛、嘔吐(おうと)など)、III度(意識障害など)に3分類されてきた。救急医学会は過去の論文や海外の重症度分類などを踏まえた上で、新たに最重症群としてIV度を追加。IV度と判断した場合は、患者を冷たい水のプールに入れるなど「アクティブ・クーリング」を含めた迅速な対応が必要だとした。

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地球温暖化の影響で熱中症も深刻化?
学校現場でも熱中症対策が課題となっている。

(参考サイト・関連記事☟)
学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き(文部科学省)


次回の記事もお楽しみに!


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