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面接・小論文対策に!新薬やサプリメントの話題多く|医療トピックス

こんにちは。代ゼミ教育総研note、編集チームです。

医学部入試キホンのキでは、志望学部選びに迷っている皆さんや、医学部受験をして(させて)みたいけれど全然知識がなくって困っているという方にも分かりやすいように、丁寧に、解説していきます😊

医学部受験生本人、指導する先生、保護者の皆さんにも知っておいてほしい、今年注目すべき医療トピックスもこの連載でお届けします。

今回は2024年3月の医療トピックスまとめ。新薬やサプリメントに関する話題も多くありました。気になるトピックをチェックしてみてくださいね。

医療トピックスの重要性については、こちらの記事で☟



●歯磨き不足、肺炎リスク上昇と関連~1日1回以下で増加:3月2日時事メディカル

肺炎球菌ワクチンを接種していない高齢者で、1日の歯磨き回数が少ないほど肺炎のリスクが高くなるとの研究成果が9月、発表された。

「ワクチンを接種していない高齢者は免疫力が弱く、口の中にいる細菌で肺炎を起こす可能性が高まります。そのため、歯磨き回数が多いと、そのリスクが低下すると考えられます。ワクチン接種を勧めますが、接種できない人は歯磨きを十分行うことが重要です」

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特に高齢者は、誤嚥性肺炎予防のため、口腔ケアによって細菌や食べかすを減らし、口腔の清潔を保つことが効果的。


●「がん遺伝子パネル検査」治療薬候補15%発見…種類別で0~85%と差:3月2日読売新聞

国立がん研究センターは、がん細胞の遺伝子変異を調べる「がん遺伝子パネル検査」を受けた約5万人のうち、15%に効果が期待できる薬が見つかったとする研究成果を発表した。検査の有用性を調べる国内初の大規模解析で、がんの種類別では0~85%と差が出た。治療薬の開発が進んでいないがんでは、低くなる傾向がみられた。

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がんの統計データ(罹患数・死亡数・生存率)についても押さえておきたい。
(参考サイト)


●内臓脂肪減少薬「アライ」、来月から市販…腹囲減らす効果に期待も生活習慣の改善が条件に:3月4日読売新聞

大正製薬は4日、内臓脂肪減少薬「アライ」(一般名・オルリスタット)を4月8日に発売すると発表した。内臓脂肪と腹囲を減らす効果が期待できる薬で、医師の処方箋なしで薬局で購入できる。生活習慣の改善に取り組むことが条件で、対面で薬剤師のチェックを受ける「要指導医薬品」に位置づけられる。

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食事由来の脂肪の体内吸収を抑制し、便として排泄することで内臓脂肪を減少させる。
「要指導医薬品」についても確認しておこう。
(参考)要指導医薬品について(厚生労働省)


●京大病院、世界初の生体肺肝同時移植手術に成功…10歳未満の男児に親族3人から:3月4日読売新聞

京都大病院は4日、先天性の難病を抱える10歳未満の男児に対し、親族3人の肺と肝臓の一部を同時に移植する手術に成功したと発表した。生体肺肝同時移植手術は世界初という。手術は昨年11月に実施され、男児は順調に回復し、今月1日に無事退院した。

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世界初の「生体肺肝同時移植手術」は今年の大きな医療トピックス。必ず概要を確認のこと。


●新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」、厚労省が近く正式承認…体内のウイルス量減少などに有効性:3月4日読売新聞

塩野義製薬が開発した国産初の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」について、厚生労働省の専門家部会は4日、製造販売の通常承認を了承した。体内のウイルス量減少など、薬の有効性を示す追加データを踏まえて問題ないと判断した。2022年11月、軽症・中等症向けの治療薬として緊急承認されていた。厚労省が近く正式に承認する。

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「ゾコーバ」(一般名・エンシトレルビル)の薬価は1回あたりの治療(5日間)で約51,850円。新型コロナ5類移行後、窓口負担が3割の人では、約15,550円かかる。


●iPS細胞の心筋球移植 “心臓に一定の改善”最新経過まとめる:3月8日NHK

iPS細胞から作った心筋の細胞の小さなかたまりを心臓病の患者に移植する治験を進めている慶応大学の研究者が立ち上げたベンチャーなどのグループは、移植を受けた患者の心臓の動きに一定の改善がみられたなどとする最新の経過をまとめました。

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医療のイノベーションをめざすべく、医療系ベンチャーやスタートアップ企業が増えている。
(参考サイト)


●乳幼児の発達遅れる原因に~テレビ、DVDの長時間視聴:3月9日時事メディカル

テレビなどメディアの視聴時間と子どもの発達の関連について、千葉大学予防医学センター(千葉市稲毛区)の山本緑助教、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)エコチル調査研究部の目沢秀俊チームリーダーらの研究グループは、長時間の視聴は乳幼児の発達が遅れる原因の一つになる、と発表した。

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テレビに頼らず、絵本を読んで話し掛けたりする時間を少しでも増やせるとよいとのこと。親の負担と視聴時間のバランスをうまく取っていきたいところ。


●はしか感染者相次ぐ 空気感染も ワクチン接種が必要な世代は…:3月13日NHK

東京や大阪をはじめ全国で相次いではしかの感染者が確認されています。海外から帰国したり、観光で入国したりした人から感染したとみられ、専門家は「海外に行く人などはワクチンの接種歴や抗体の状況を確認して、必要に応じてワクチンの接種を検討してほしい」と呼びかけています。

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麻疹(ましん、はしか)の感染力はきわめて強く、麻疹の免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、12~14人の人が感染するとされている(インフルエンザでは1~2人)。


●iPS細胞で新たな治験へ 重い心臓病の患者に細胞シート移植:3月13日NHK

iPS細胞から作製した心臓の筋肉の細胞をシート状にして「拡張型心筋症」という重い心臓病の患者に移植し、心機能の回復を目指す治験を大阪大学のグループが新たに行うことになりました。

「心臓の移植を待つ患者のうちのほとんどを拡張型心筋症と虚血性心筋症が占めている。『心筋細胞シート』での治療が可能になれば、心臓移植以外の選択肢を示すことができると考えている」

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進むiPS細胞の活用。3月8日の記事と合わせて読みたい。


●はしかの症状軽視も… ワクチン予防否定するSNSの誤情報に注意:3月14日NHK

はしかに感染した人が各地で相次いで確認されていますが、SNSでは、はしかに感染した場合の症状を軽視し、ワクチンによる予防を否定する誤った情報が広がっています。
はしかは命に関わることもある一方、ワクチンが有効だと分かっている病気で、誤った情報には注意が必要です。

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はしかは、ウイルス性の感染症で、感染力が極めて強く、重症化したり死亡したりするケースもあり、警戒が必要。はしかの特効薬はなく、対症療法しかないため、ワクチンで感染を防ぐことが重要。


●ジェネリック「金額シェア65%以上」目標 厚労省、医療費抑制狙い:3月15日朝日新聞

処方薬における後発医薬品(ジェネリック)を普及させるため、厚生労働省は「2029年度末までに金額シェア(占有率)を65%以上とする」との新たな目標を設ける方針を決めた。先発薬よりも安い後発薬への置き換えを進めることで、医療費の抑制を図る。

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近年、薬の供給不足が問題となっている。特にメーカーの不祥事の影響でジェネリック医薬品不足が深刻。厚生労働省は、メーカー側に増産などの対応を呼びかけているが、余裕のない多品種少量生産のため、状況が元に戻るにはまだ時間がかかる見込み。安すぎてメーカー側にほとんど利益が出ない品目の薬価の見直しも検討課題か。


●マダニの媒介による感染症SFTS ヒトからヒトへ感染 国内初確認:3月19日NHK

マダニが媒介する感染症SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」について国立感染症研究所はヒトからヒトに感染したケースを国内で初めて確認したと発表しました。感染したのはSFTSの患者を担当した医師ですでに症状は軽快しているということです。

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医療従事者の取るべき感染対策について、改めて確認しておきたい。


●女性医師が初の8万人超、22年末時点で全体の23.6%に...今後もさらに増加の見込み:3月21日読売新聞

厚生労働省は19日、2022年12月末時点の女性医師が初めて8万人を超え、現在の方法で調査を始めた1982年以降最多を更新したと発表した。大学の医学部入試で女性の受験生を不利に扱っていたことが明らかになった18年以降、不公平な対応を改める動きが進んでおり、今後もさらに増える見込みだ。

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診療科別の女性医師割合が多いのは、皮膚科、麻酔科、眼科、産婦人科、小児科。女性医師割合が少ないのは、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、外科、救急科。


●遺伝子改変のブタの腎臓、世界で初めて患者に移植...専門家「機能し続けるか」:3月22日読売新聞

米マサチューセッツ総合病院は21日、遺伝子改変したブタの腎臓を末期腎不全の患者に移植する世界初の手術に成功したと発表した。患者は順調に回復しており、近く退院する予定だ。

動物の臓器を移植する治療法は「異種移植」と呼ばれ、臓器提供者不足の解決につながると期待されている。2022年には米メリーランド大でブタの心臓を使った世界初の異種移植が行われたが、患者は2か月後に死亡した。
 
同病院は、他の治療法がない場合などに認められる試験的な治療として、米食品医薬品局(FDA)から承認を受け、男性の同意を得て手術を実施した。手術は今月16日に実施され、約4時間に及んだ。

移植したブタの腎臓は米バイオ企業イージェネシスが提供した。患者の体内で拒絶反応やウイルス感染が起きにくいように計69か所の遺伝子を改変している。

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2月の記事も参照。今後の展開も注目される。


●紅麹サプリ回収、機能性表示食品のリスク露わに 専門家の見方は:3月25日朝日新聞

機能性表示食品のサプリメント「紅麴(べにこうじ)コレステヘルプ」を飲んだ人から腎疾患などの健康被害の報告があり、販売する小林製薬が自主回収をしている問題。健康被害とサプリとの関連はまだ分かっていないが、健康食品がはらむリスクや機能性表示食品制度の欠陥を指摘する声が専門家の中であがっている。

●小林製薬「紅麹」 厚生労働省が2人目の死亡発表 入院は106人に:3月27日NHK

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省は、26日に行った会社への聞き取り調査の結果、これまで公表されていた1人に加えて、2人目の死亡事例が報告されたと発表しました。

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世間を大いに騒がせた「紅麹」問題。機能性表示食品制度についても確認しておきたい。
(参考サイト)


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