【医学部入試キホンのキ】その特殊な世界を覗いてみましょう
こんにちは。代ゼミ教育総研note、編集チームです。
新マガジン始動!その名も「医学部入試キホンのキ」。
言わずもがな、大学にはたくさんの学部学科がありますが、中でも、その難易度や学費などなど、他の学部と際立って異なる特徴を持つのが医学部。
編集Aも代々木ゼミナールで勤務するまでは、その特殊性についてはほとんど知りませんでした。
本マガジンでは、医学部受験生はもちろんのこと、志望学部選びに迷っている皆さんや、医学部受験をして(させて)みたいけれど全然知識がなくて困っているという方に向けて、代ゼミ独自の切り口で、丁寧に基本を解説していきます😊
初回の今回は、まさに「キホンのキ」。基本中の基本であるけれども、意外に知らない人も多い項目を確認していきましょう。
Q.1 医学部は全国にいくつある?
日本全国で、国公立が50、私立が31、準大学が1、あります。
※2024年7月時点、「医学部」以外の名称も含む
他の学部と比較して圧倒的に数が少ないですね。
その背景には、「医学部の新設が基本的には認められていない」日本の現状があります。
東日本大震災後に東北地方の医学部新設の特例措置が設けられたことは話題になりました。
☟参考記事(旺文社 教育情報センター)
(なぜ医学部の新設が認められていないかについては、別記事で掘り下げようと思いますが…)
そもそもの医学部の数が少なく非常に狭き門となりますので、医学部受験生は「この大学に行きたい!」という想いをもちろん持ちつつも、「まずは医学部ありき」で受験勉強を進めることになります。
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)後の成績や倍率を見て、急遽志望校を変えるといった例も見かけますので、事前に複数の選択肢を視野に入れておくことをお勧めします。
Q.2 偏差値はどのくらい?
日本で最難関と言われるのが、東京大学理科三類(9割が医学部医学科に進学)と京都大学医学部(医学科)。
共通テストランク(得点率)でいえば、
と非常に高い得点を求められます。
(もちろんこのあとに、2次試験も控えています…)
私立大学でいえば、御三家と言われる慶應義塾大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学はもちろん高偏差値なのですが、その他の私大医学部も全て高偏差値であるのが特徴です。
(名前は出せませんが…)「あの大学でもこんなに偏差値が高いの?」と保護者さまに驚かれることも多々ありました。
☟共通テストの参考記事
Q.3 学費はどのくらい?
医学部はその学費の高さも特徴です。
例外として、防衛医科大学校・自治医科大学・各自治体の地域枠については、卒業後に指定医療機関等で勤務することで、学費は実質0円になります。
なぜこんなに学費が高いのか?
まずはそもそも大学に通う期間が6年間と長いことがあげられます。
さらに、医師としての学びのために、指導のための人件費や実験等にかかる費用が通常の学部と比べて多く必要であることもあげられます。
奨学金を借りるにしろ返済額も高額となりますので、医学部を目指すご家庭は、学費についてよくよく話し合っておく必要がありますね。
Q.4 6年間で何をするの?
まずは、6年間大学で学ぶことに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
医学部の他に、薬学部や歯学部・獣医学部などは6年間の学びが必須とされています。
では、医学部の6年間で何をするのか?
とてもざっくりいえば、1~4年間は大学での勉強がメイン、5年目は「ポリクリ」(病院での臨床実習)、6年目は医師国家試験に向けての勉強、となります。入学後も勉強の日々ですね。
難関の大学受験を突破した医学部生たちですが、それでも大学での勉強や医師国家試験は非常に難しいそうで、入学してからぐったりしてしまう学生も。ミスマッチを防ぐために、入学後の学びも具体的にイメージしておけるとよいですね。
☟詳しくはこちらもご参照ください。
いかがでしたでしょうか。
書いているうちにもっとお伝えしたいことがたくさん出てきましたが、まずはキホンのキを一緒に押さえてみました。
次回は、今年度の大きな医学部トピックス!
東京医科歯科大学と東京工業大学が2024年10月に合併して誕生する、東京科学大学について詳しくみていきます。
お楽しみに!
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