見出し画像

黒字倒産を避けるには?

みなさんこんにちわ、尾里雄介です。

黒字倒産という言葉を聞いたことがありませんか?

毎月黒字なのに会社が潰れる、これだけ聞くととても不思議に感じるかもしれません。
ですが、経営者としてはそんな状態になったら全く笑えないですから、見逃せないポイントかと思います。

では、何故こんなことが起こるか?
これを理解しておくと、それを避ける方法も確立できます。

黒字倒産が起こる理由

一言で片付けると、時系列でお金の出入りを管理しないからです。

多くの経営者が会計資料の代表、損益計算書(収支表)、貸借対照表(資産負債)だけチェックして安心しがちです。
ですが、この2つだけだと、不十分です。
ある時点での財務状況は把握できますが、毎月のお金がどう出入りしてるかは掴みにくいからです。

例えば、

1月1日で口座に100万の残高、
5日に100万仕入の支払い、
15日に納品、
20日に家賃人件費30万の支払い、
20日~30日に150万の売上がたつ、


としたら、

月の収支で見ると150万-100万-30万=+20万で黒字です。

ところがこれを時系列で見ると、

1日の残高は+100万
5日の残高は+100万-100万=0
20日の残高は0-30万=-30万
30日の残高は-30万+150万=+120万

となります。
これを見ると分かると思いますが、20日の時点で30万円不足です。
つまり、手元のお金がなくなり、いわゆる資金ショート、となります。
このままだと30万の資金が用意できなければ致命的にマズいです。
当然ですが仕入れが止まるので、ほぼ間違いなく潰れます。

この状況が予期せず、突然起こったらどうでしょう?
仕入れも十分行えており、集客も十分に見込めており、スタッフも元気に働いてる中、急に「お金が足りない!!!!」となるわけです。

しかも、給料が支払えない、となるわけで、店内は大混乱になります。
経営者は信用を失い、スタッフも愛想を尽かすかもしれません。
さらに取引先から出入り禁止とされたりするわけです。

ただ、ひたすら恐ろしいですよね。

黒字倒産の対策

では、このような悲劇を起こさないためには?

事前に予測し、必要な運転資金を口座に入れておくことです。

30万円の資金ショートが予測出来るとしたら?
事前に30万円を調達しておき、運転資金として130万円の残高を確保する。
あるいは、仕入れの量を減らして資金ショートしない程度に抑えることもできます。

運転資金とは、賃貸契約で言うところの、保証金や敷金にあたります。
解約したら返金されるが、基本的に触れないお金です。

事前予測のやり方

大切なのは普段からお金の出入りを管理することです。
難しく聞こえるかもしれませんが、実はすごく簡単です。

今日からでも始められる訓練としては、
ATMのごとく、自分の銀行通帳の3ヶ月先までのお金の出入りを書き出すことです。
給料はいつ入るか?
光熱費はいつ引き落とされるか?
カード払いは?
家賃は?
全ての入出金を紙1枚にまとめるのがおすすめです。

個人の家計でも法人の経理でも基本的にはやることは同じです。
小さな金額で管理ができるようになると、大きな金額扱う時も同じ要領でやれます。
逆に小さな金額だからと言ってドンブリ勘定のまま大きなお金を管理するようになるのはとても危険です。

この訓練はコツコツやれば誰でも簡単にできます。
地味ですが物凄く効果があります。
未来で何が起こるのかが予測できるので、恐怖心が激減し、多くの人が怖くて取れないリスクをしっかり取れるようになります。

これから開業を志してる方は今日からでも始めてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?