リコリコの戦闘シーン解説
あいさつ
はじめましての方ははじめまして。そうでない方はお久しぶりです。
ミリタリー&レジャーライターの夜桜月霞(よざくらげっか)です。
今回はメイン業務ほっぽり出して、2022年夏アニメ最推しの「リコリス・リコイル」の戦闘シーンを解説していきます。
ストーリー自体の解説も考えたのですが、すでに星の数ほどあるので、そちらは人様にお任せしようと思いますので、戦闘シーンに興味ある人は最後まで見て行ってください。
1、リコリスリコイルの説明
まずはリコリス・リコリス(以下リコリコ)の解説をはじめませう。
ストーリー原案はアサウラ氏。ベン・トーが出世作ですけど、筆者は「デスニードラウンド」の方が好き。というかソッチをきっかけで知ったレベル。だいぶフェチミ強いし、インモラル感半端ないけど、面白いし良いキャラめっちゃいるからおすすめ。
ざっくり、【リコリス・リコイル】の世界観からご説明。
少しだけ未来な感じがする現代社会。
8年前にスカイツリーと思しき電波塔が爆破されるテロを最後に日本は世界で最も安全な国という立場を守ってきた。
その実、裏ではリコリスという少女の暗殺者たちを有する非公式の政府組織「Direct Attack(通称DA)」という組織が、極秘裏に凶悪事件の犯人を”未然に暗殺”する事で平和を守るという先手必勝みたいな方法で治安を守ってきていた。それで平和になるなら、いいよね(強硬派)
2、主人公の少女はリコリスである
→錦木千束(にしきぎ ちさと)
17歳で笑顔が可愛いお嬢さん。ハイテンションで元気いっぱい独特の口調が中毒性高い。でも最強のリコリスと言われている。
日常シーンでも端々にその片鱗見せる。異様な状況観察力(カフェで待ち合わせしてたら、入店と同時に待ち人に気付いたり。銃を抜こうとする相棒より先に、相棒の銃をしまったり)が垣間見えるあたり、やはりただもんじゃねえ。
ちなみに使う銃はおそらくデトニクスのコンバットマスターにストライクフロント風のコンペンセイダーを取り付けている。この辺りにストーリー原案のアサウラ氏のこだわり感じますなぁ!
弾は非殺傷のもの。至近距離で窓割れなかったりするから、デジコンのターゲットをちょっといじったくらいの威力しかないかも?
弾頭はたぶんフランジブルとかの陶器の弾だと思う。着弾すると赤いモヤと金属片になって砕け散るから、クレーのお皿とかと同じ素材かも?
戦い方も超近距離のため、コンペンセイダーにトゲつけてストライクフロントみたいになってる。ちなみにちゃんと毎回6発で弾切れしてるから+1はしてないみたい。個人的に+1はジャムとか起こしそうなのであまり好きじゃないから非常に高感度高い。
フルサイズのフレーム使ってないのは、彼女がリコリスになった9歳ではグリップが長くて邪魔だからてところかな? 2011じゃないのも同じ理由かなと思う。コンバットマスターでもサイズ感ピッタリだしね。
→井ノ上たきな(いのうえ たきな)
黒髪ロングの王道ヒロイン。
クールビューティーで効率厨、のフリしたポンコツ少女。
めちゃくちゃ優秀。なんやかんや一回言えばできるし、射撃の腕は本人が言うように人間離れした腕前。(いのちだいじに!って言われてからは確かに射殺しないで、全部急所を外してる当ててる)
武器はS&WのM&P9。場面によってはロングスライドだったり通常サイズだったりするのはご愛敬。
DAの他のリコリスはG17かG19ッポいのに、彼女はガチに当てに行くようなハイパフォーマンスなピストル使ってる。オスプレイのサプレッサは支給なのかな? 狙うの邪魔にならないしね。
スライドシルバーなのは見栄えの問題かなぁ。
金髪で派手な千束が真っ黒の銃で、黒髪ロングのたきながシルバーの銃って対比がカッコいいよな!!(厨二病)
3、1話解説
1話のあらすじ。
まずたきながリコリスの行動原理(犯人を消す)に従って、本部と通信途絶したのを切っ掛けに独断で犯人を全員を射殺。
独断専行の責任取らされDAから、なぞの「喫茶リコリコ」に異動となる。最高のリコリスいるから勉強してこいみたいに言われるけど、不満満々なたきな。
それからリコリコで千束に出会い、お仕事へ。意気揚々としていたら、幼稚園や日本語学校の手伝いに、ヤクザの事務所にコーヒー豆のお届け。ちなみに喫茶リコリコのマスターはDAの要職だったぽ。現職の指揮官が泣きつくくらいには優秀だし、ちゃっかり組事務所とも仲良くやって情報集めたりしてる様子。
んでたきなが「DAに戻りたい! 自分への処罰は不遇」と言い張るので、千束はじゃあたきなの復帰を手伝おう! と。ぽろっと「戻りたいのかぁ……」とつぶやくのが意味深。
それから警察署へ挨拶にいくと、ストーカー被害の相談をされる。
相談に乗るお手伝いを受けて、喫茶店で相談者と待ち合わせ。若い女性が来て相談内容の確認。
先日彼氏と撮った写真をSNSにアップした所、脅迫が来たり付け回されているような気がしたりとというもの。
写真確認したら、ばっちり先日たきながやらかした案件の直前が写真に映っちゃってましたよと。
犯人これー! って言う事で、彼女を護衛しつつ犯人確保する為に行動開始。表向きにはパジャマパーティーやー! いえーい! と喜ぶ千束は、泊まりの用意してくるから、先に彼女の家に行っていてー、と。去り際にたきなに「いのちだいじにね!」と釘刺すの忘れない千束。
その道中に雑談していると、尾行に気付いたたきなは要護衛対象を囮にして犯人誘き出す。
そして戦闘!からのー無事解決。それから怪しげなおじさん出てきて、というのが一話の流れ。
4、戦闘シーン解説
さて、おまちかね、1話の戦闘シーンの解説です!
要護衛対象を囮にして犯人おびき出してからの強襲。
効率は良いのかもしれないけど、なんともおそろしあなやり方。そういえばロシア語少しだけわかるらしいね。たきな嬢。
ちなみに強襲した時に撃った弾数は35発。M&P9は17発マガジンに入るから、最初の一発は+1していたと考えられる。
どうでもいいけど、割と余裕で自分と同じくらいの体格の女の子担いで投げてるのやばい。
からの注意して、「射撃に自信があるなら、7時の方向にいるドローン撃っておいて。あ、音出して」
ドローンの飛行音を聞き分けたんやろなぁ。というかこれも喫茶店入ってきた護衛対象に気付いたのと同じ観察力なんかな。
超接近からの
いきなり撃たれる。まぁ、当然だよな。このヤクザも撃ち慣れはしてるんやな(´◉◞౪◟◉)
最初の1人目は驚いて振り上げた腕(射線)と逆行する方向に動いている。これは銃自体も重たいので、一度振り上げたら戻すのが難しい。700グラムと金属の塊を片手で振り回すのしんどいよな?
この時、お? っと思ったけど、次の戦闘で確信する千束の弾避けの謎も説明するやで。
ちなみこの後ドア蹴って、弾5発撃ち込んで無力化。これフランジブル弾だから、辛うじてドアは貫通してるけどカケラが抜けてだけだからほぼノンダメージな。
あと! 作画すごいのがドアに開いた穴の向こうの敵がちゃんと見えてるのね。
で、ちゃんととどめ。
弾倉換えからの、次の敵。
ミリオタ的に、グリップスクリューとかトリガーガードとグリップの比率からしてコンバットマスターで確定。おてて小さいのね千束ちゃん(´◉◞౪◟◉)キモイ
グリップパネルにサムレストみたいなのあったり、ノバック風大型リアサイトとか、めっちゃよき。この千束モデル作りたい!
ヤバい(かわいい)
ばっ!といきなり至近距離で飛び出す。しかも千束はこの時わざと動作を区切って、相手に自分の印象を植え付けている。これで相手の射線(目線)を誘導しているわけですな。
顔出した一瞬で敵の脅威判定して、”既に構えてる2人目”へ発砲。
で、ここ! これ!
めちゃくちゃ上下左右に体振ってるのよ。これが弾避けのテクの一つ。
反撃の1発目を撃たれたら、右に沈み込みながら移動、撃たれる瞬間に止まって体伸ばす。撃たれて思いっきり沈み込みながら超接近。近づきながら3発。これは多分相手が至近距離で鳩尾に1発食らっても動けた事への警戒心かな。
それで弾切れになったから、BolaWrapみたいな投げ縄銃で拘束。
ちなみに実在のBolaWrapは連射できないし、壁に刺さる事はない。てかこんなテーザー銃とネットランチャーにトライアルで負けたマイナー武器、どこからって、そうかアサウラ氏か……(´◉◞౪◟◉)
千束の弾除けは、おそらくめちゃくちゃ高い動体視力と反射神経。それと銃器(射撃)に関する知識と心理戦によって成り立ってると思う。
その証拠に千束の目は必ず敵を見てる。作画の意図だと思うけど、怖いくらい目ヂカラ感じる。
1番最初にたきなに撃たれた運転手の確認して、応急処置。「いのちだいじに!」ってやつですね。この時の犯人(被弾した人)とのやり取りすごい好き。ころさないでくれ! だーじょうぶ! あんたがいちばんやばいんだから! ちぃでてるぅうう!?
止血してると1人目が昏倒から復活。撃って来るけど、物音で察したみたいで、余裕で避けて反撃。ちなみにこの時実弾に被弾してる犯人の1人を横に押しやって流れ弾に当たらないようにしてる。
「取引したいんだけど」から1人目を再度昏倒させるまでで65秒。1人あたり20秒だから、まー、早い。
他のリコリスの戦い方はまだ出てないけど、千束は明らかに異質だろうなって思う。
たぶんだけど、CARシステムで戦うのは、非殺傷弾(最近では低殺傷性武器って言うんだってね)だから命中精度悪いから、超近距離なのかなとも思った。
5、まとめ
・みんな気になる弾除けの仕掛け
→わいはアンチ特殊能力派
見た限り、自分の動きで敵の動きを誘導しているのが分かる。
他の考察系見ると超能力とかアラン機関に改造されてるとかが主流ッポいけど、わいはこれ徹底的に訓練された技術だと思うんだよなぁ。
視線の誘導や、銃の特性、初見から予想される敵の行動パターン。それらを統合して推察し取った行動が、結果として弾避けになってるんじゃないかなって思う。それにほら、アラン機関って、天才を救済、教育する機関なんでしょ? 天才的な動体視力と反射神経、戦闘力を有する千束はアラン機関に”救われて教育”されたんでしょ?
まあ、とにかくテクニックを重ねた圧倒的戦闘力こそ、最高に胸熱なんよ。
女神の福音系も嫌いじゃないけど、胸は熱くならない。鍛錬して血が滲んで、それでも鍛錬を重ねて体得した技術。それでいて普段はポジティブで元気よく、かつ人のためにちゃんと怒れる優しさもある。そんな千束の活躍をもっと見たくなった1話でした!
ちなみに円盤の予約は始まっています。今回の戦闘シーンで使われた曲、個人的にめちゃ好きなので、予約特典のサウンドトラックが気になるところ。
筆者情報
夜桜月霞 (よざくら げっか)
4歳から父の影響でサバゲーをはじめる。いわゆる極悪時代(言われるほど危険ではなかった)を必死に生き残る。
高校を卒業後、小説のネタになるという理由で異業種を転職しまくり、年齢の倍以上の職種経験を得る。
20台後半で某ミリタリー雑誌のライターとなり、人手不足もありライター兼編集兼カメラマン兼営業兼とひとりで全部やることになる。
その後は業界最大手で偉くなりたいと野望を抱き、業界ナンバー2の某企業に転職。そこで企画書とウェブマーケティングと戦う毎日(今ここ)
ざっくりそういう感じです。
ちなみに小説は小五から二次創作を始め、NLからBLとGLに変化し、中学ごろからオリジナルメインになる。
健全なのからドギツイものまで、守備範囲は広く深くをモットーにサークル『世界分岐観測所』にてSF作品を執筆公開中。NOVELDAYSではファンタジーメインで公開中。