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リコリコ戦闘シーン解説その2
あいさつ
こんばんわ。もしくはおはようございます。
夜桜月霞です。
先日上げた1話の解説に続き、2話の解説もやってこうと思います。
2話は改めて千束の戦闘力やばやばな所見れましたね!
近代アニメの戦闘シーンで五本指入りそうですわ(個人的主観)
1、リコリス・リコイルとは
2022年夏アニメとして、7月より放送が始まったアニメオリジナル作品。
ストーリー原案にベン・トーで人気のアサウラ氏。
監督には「ソードアート・オンライン」シリーズなどの作品でキャラクターデザイン・総作画監督として知られる足立慎吾氏。初総監督作らしい。
キャラクターデザインは「この美術部には問題がある!」のいみぎむる氏。
・世界観
少し未来感のある日本が舞台。8年前に起きた事件(スカイツリーと思しき電波塔の爆破テロ?)を最後に大きな事件が起きない平和な国。
→わざわざテロが起きない安全な国と言うからには、もしかしたら日本以外の世界は混沌としてるかも?
その実、銃器や爆破事件は未然に「Direct Attack(通称DA)」という政府の非公式公安組織により防がれている。そこの暗殺者は「リコリス」と呼ばれる女子高生に扮した少女たちである。
→主に孤児の子供たちであり、主人公千束の発言により戸籍がないことが判明している。つまり死んでも誰にも知られない、という闇の部分がちらほら……。
・キャラクター
→錦木千束
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最強のリコリスと言われた彼女。
17歳。基本天真爛漫で超ポジティブながら、たまに見せる年齢らしからない達観した言葉にどきっとする。
独特のしゃべり口調やアクセントが中毒性強くて、いつまでも聞いていたくなる。
「いのちだいじに!」をモットーにしている、いわゆる”問題児”らしく、DAから外れた様子。
どこまでもマイペースで、戦闘では実弾で殺しに来る相手にも、不殺の戦いを挑みつつ「とう!」「ほっ!」とゆるい掛け声を上げている(好き)。
武器はデトニクス/コンバットマスターにストライクガン風コンペンセンターを取り付けている。
戦闘スタイルは超近接戦。CARシステムを取りいれたCQBを得意としているようで、銃以外にも使えるものは何でも使い、必ず自分の優位に戦闘を運び敵を”拘束”するのはまさしく天才で、最強のリコリスと言われるのも納得。ちなみに動体視力、反射神経、銃器に関する知識などずば抜けて高く、敵との彼我の距離約50cmの距離で、指の動きと銃口の向きで射線を読みきり弾避けするという離れ業を行って見せる。
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がっしゃんがっしゃんしながら叫ぶ17歳がこちらです
→井ノ上たきな
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黒髪ロングの王道ヒロイン。
冷静沈着に見せて、わりと目的の為には手段を択ばないサイコパスな一面を見せる。一話では要護衛対象を囮に使ったり、犯人の撃滅の為に人質の同僚がいるにも関わらず機銃掃射したり。
わりとおぽんな一面があるので、DAから左遷されて千束のいるリコリコに来る。実は偽の銃器取引の情報をつかまされていて、取引された大量の銃器を見失ってしまった本部の失敗を隠ぺいするために責任を擦り付けられた様子。
射撃の腕にはかなり自信があり、それを裏付けるテクニックがある。夜間に数十メートル後方を飛行するドローンを振り向きざまにけん銃で撃ち落としたり、彼女も大概人間離れしたテクニックを持つ。
銃器全般、車両の運転など、工作員として申し分ない技能は持っている。
ちなみに紺色のリコリスの制服はセカンド(副隊長的ポジションで、リーダーのサポートを行う)を示す様子。一般はベージュであり、やはり優秀なんだと思われる。
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→中原ミズキ
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元DAの情報局職員らしい。「孤児を集めて殺し屋にするのに嫌気が差した」と語る、結婚願望が高いが相手に恵まれないのん兵衛。たぶん理想が高い。
喫茶リコリコでは常に一升瓶片手に飲酒して泥酔している。
情報局職員だったためか、リコリコの管理者ミカの情報面のサポートを行っている様子で、秘密裏に依頼を受けて精査している様子。あと資金面も担当。
2話では、「払いが良いから、命かけちゃったわぁ」と身を危険にさらすのに抵抗を感じないくらいには、頭のネジ飛んでる。
しかし子供を殺し屋に仕立てる事への非道徳行為には嫌気を差せる程度には常識人。
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ちなみに普段リコリコで飲んでる焼酎?の名前は「泥酔」
→ミカ
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元DAの教官。自身も優秀な腕前を持つようで、初登場時は狙撃手を務めていた。
現段階では謎が多いが、現職の支部長が泣きつくくらいには信頼が厚い。
左足が悪い様で、常に杖をついている事から、おそらく過去の事件で負傷しているんだと思われる。
なんだかんだ千束に甘く、彼女が喜びそうな和スイーツを作る。甘やかし系父親っぽさある。
DAを離れて、外局的なリコリコでCIA工作員みたいな立ち回りをしている。地元ヤクザや外国人学校、警視庁、孤児院、など情報、人材など組織では動けない相手に対して接触している。
また個人的にあらゆる”わけあり”から依頼を受けて、逃亡ほう助して資金を調達している様子。
やっている事はガチに現地工作担当官であり、場合によっては本部の意向と反する事も行っている……?
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→ウォールナット
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千束は犬 たきなは熊と言うが……??
1話初めの事件の最中に、DA東京支部をクラックした最強のハッカー。30年前から事あるごとに死亡の噂が流れては現れるという。
今回はDA東京支部を襲撃し、かなりの情報を盗み出したと思われる。依頼主はアラン機関の要人。そしてその事から殺されかけるが、ミカに救援を依頼した。
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すべてお見通しさ! という意味で何かの作品の抜粋
・2話あらすじ
ウォールナットより救援の依頼を受けて、千束とたきなが向かう。
ちなみにかなり高額な依頼料だったらしく、普段は喫茶リコリコの隅で飲んだくれてるだけのミズキも脱出経路の確保に動いているとの事。
逃走中のウォールナットと合流して、空港へ行き国外逃亡の予定だったが、追跡により計画変更し車を乗り換えずに逃走。
途中で車の自動運転機能をハッキングされて、操縦を奪われる。
からの、監視していた敵ドローンを撃墜。しかし車は海に没したので、ひとまず近くのスーパー跡地へ避難。
そこで荒ごと専門っぽそうな業者(PMC的なやつ)の襲撃。
サクッと撃退するも、脱出を試みたウォールナットは敵の待ち伏せに遭い蜂の巣になる。
人が死んでしまったと悲しむ千束。ミカにより救急車が手配され、それで現場を離れる。
ここで種明かし。
実はウォールナット(着ぐるみ)だと思っていた人物はミズキであり、大事に持っていたスーツケースの中にウォールナット本人が隠れていた。
「死んだと思わせる」事で、安全に逃げ出すという作戦。事あるごとに死亡伝説が流れるのはこれが原因。今回の作戦はミカによるもの。
なので一応予定通りであり、誰と死んでいない。その事に泣いて喜ぶ千束。
それからリコリコでウォールナット(クルミ)をしばらく匿う事になる。
というのが2話の大まかな流れ。
・戦闘シーン解説
2話の戦闘シーンは、やはりBパートのが大変すばらしかったし、何より前回からずっと提唱している”動体視力と反射神経、相手の装備や癖などから推察した圧倒的テクニックで行っている弾避け”というのを確信した回でした。
そこに至る前の、Aパートのたきなの見せ場もちょっと触れましょう。
→Aパート
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飛んでいる車から、飛んでいるドローンに2発中てて撃墜するとか、たぶん人間の成せる技じゃない。
超どうでもいいけど、外見は初代トゥデイなのに、中身はオートクルーズついてたり、フル液晶メーターに変わってたり、かなり謎の車。どこぞの小早川号もびっくりな仕様なのにめっちゃ突っ込み入れた(´◉◞౪◟◉)ドウデモイイヨ
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ウォールナットといい、今回の敵であるハッカー”ロボ太”といい、ドローンに自分のエンブレムつけるとか、自己主張激しすぎますよね。
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車の窓は圧力をかけると、その点が欠落するようにできているから。
コンバットマスターの弾は45口径(弾頭直径11.43mm)なのでこんなに細くない。
千束の非殺傷弾では、車の窓も抜けないのか……。
超至近距離なら車のドア抜けるみたいだけど。
→Bパート
お待ちかねのBパートだよ(´◉◞౪◟◉)!
武装集団の追撃から近くの廃屋に避難した一行。
安全な脱出経路の選定をしていたら、追いつかれたので脱出する事に。
先行は千束、中央にウォールナット、後方にたきな(とスーツケース)というセオリー通りの並び。
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たぶん防弾仕様のスーツケースを盾にして応戦。ここで敵の追撃止めとかないと、戦闘の千束とウォールナットが挟み撃ちにされるので、しっかり足止め。
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ちなみにこの寝っ転がったまま応戦するの、絵面的な問題ではなくて、ガチで理にかなっている。
というのも、銃は下方向への照準がめちゃくちゃ苦手、という欠点がある。
というのも、銃の照準装置は基本的には銃口の上にあって、撃つ度に派手な発砲炎が飛び散って反動で銃は跳ね上がろうとするから、”下側が見えにくい”という短所がある。
なので面積の小さそうな女の子がこれだけべったり地面に伏せて反撃してくるから、そうそう中てられない。
なのでたきなのこの応戦の仕方は理に適っている。ただのちょっとセクシーで変な構えではないんやぞ!
続いて我らが千束嬢。
とりあえず追撃者に一度奇襲かけて、それから脱出ルートの確保の為先行。
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ひとりに弾撃ち込んで廊下へダッシュし、そこで待ち伏せていた相手と遭遇。
一掃射してらちが明かないと判断して、すぐに手りゅう弾を用意。しかしピン抜く音を聞いて鬼ダッシュで接近して、チョップで叩き落とす。
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からの肘鉄。これまた合理的で、こんな線の細い女の子がグーパン、掌底、平手打ちしてもたかが知れてるし、最悪やった側が手を怪我しかねないから、ダッシュの勢い載せての肘鉄を肩の付け根に(地味にめっちゃ痛い場所)をどついてひるませて、手りゅう弾を蹴っとばして放り込んだトイレへ投げる。
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ここも不殺の「いのちだいじに!」が垣間見える。
わざと右肩掴んで投げる事で、爆風(で飛ばされたドア)は背中に当たる。
これ左肩掴んで投げる方が自然なんだけど、こうする事で”顔面”に爆風が当たるのを避けたと思われる。もし顔面から当たってたら衝撃で死んでいた可能性が高い。
そして来ました。被弾して撤退してきたサングラスおじさんが合流してきた。
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伝説のフルオート射撃、全弾避け。
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そりゃ敵もビビるよな。「当たらねぇ!?」ってうめく。
でもこれもやはりテクニック。
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これ、考えた人天才。
可能にする条件。
・薄暗い事
・敵がサングラスなどのアイウエアつけてる事
・適度に場慣れした、素人以上プロ未満である事
これが揃うとな、
①遭遇によりフルートで制圧射撃。
それを避けられて、照準のずれを慌てて修正する。その直後に千束滑らかに横移動する。
②フルオート射撃を暗がりでしているからストロボのようになり、射手側からはコマ送りのように見える。狙って撃っているのに弾が横に逸れているように見える。
慌てて千束を追いかける事で反動で上下にぶれて、しかもゆっくり動くものだから全然狙えない。
③やっと千束の動きに慣れて追いついたと思ったらいきなり軌道を変えて来た方向へ戻る(左へ移動する)
しかも千束はとんとんとんと上下にはねているから、狙いがつけづらいし、慌てて進路変更したから銃も激しくぶれる。
ここまでで敵(PMC)は完全に動揺して、狙って撃つ事より、弾幕を張ってけん制する方法へ切り替える。
しかしそれは千束の思うつぼ。
元々撃たれて痛みを堪えれている+狙って撃ったのに全部当たらなかった+この状況でもまるでビビらず向かってきて、すでに仲間を一人倒している実力。
これらの要因が重なってひどく動揺して混乱しているため、がむしゃらに乱射して、余計に当たらない。
中途半端に経験があって素人以上プロ未満のスキルが、余計に彼を混乱させた結果になる(´◉◞౪◟◉)
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動体視力でどうにかしてますよ、て意味の目のアップ。
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横から出て来た敵リーダーを瞬時に攻撃。
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これで敵は全滅。
こから銃創があることに気付いた千束は、敵を銃で脅しながら手当する。
「しにたいの?」っていう全部がちぐはぐな行動。
手当しながらの「夕飯は誰と食べるの?」とか、あくまで素人以上プロ未満の小遣い稼ぎの荒くれ業者は、死ぬかもしれない、家族にもう会えないかもしれない、という恐怖がよぎる。
それでも味方がやられたという義憤も、ノンリーサルでやられた事がわかって消える。
最後に敵である自分を手当てして、楽しみにしていた(日常への回帰)を思い出させる事で、精神的に完全に戦意を喪失させる。
たぶんそういう腹積もりはなくて、ここまでの流れはナチュラルにやってるんだと思うけど、そういうのが自然にできるのが天才の所以だと思う。
→エンディング
先ほどの戦闘では人間離れした弾避けを見せた千束。
ちさとはこれも避けるのか、なんでそんな事が可能なのか、という疑念でヘアゴムで狙う。
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振り向いた瞬間に撃ったのに、難なく避けて見せる千束。
避けられたことに驚くたきなと、
撃たれたことに避けてから気付いた千束。
完全に流れ弾の被害者のクルミ。
・まとめ
一話ではいろんな考察の人たちが色々言っていましたが、2話を見て夜桜は完全に千束は天才的なテクニックと才能で弾避けしてるんだなって確信しました。
そういう描写多かったしね。
ストーリーに関しては考察しない(予定)だけど、2話にしてかなり一杯伏線あるし、ホントに今期一番面白い作品だと思います。
3話はいよいよPVで出てたあのシーンらしいので、今からめちゃくちゃ楽しみにしてます!
以上、リコリス・リコイル 第2話戦闘シーン解説でした!
その他質問やコメント、お待ちしてます―。(´◉◞౪◟◉)ノシ