見出し画像

【マンガ】ばけもの夜話づくし #今週の1冊

大量重版がかかる話題の作品『ばけもの夜話づくし』を、今宵noteにぶちまけます!

ばけもの夜話づくし / マツリ

(あらすじ)何か問題を抱えた人間や人ならざる者たちが訪れる宿「叢雲屋」。体にまとわりつく蝶から逃げていた“佐々木時仁”は、叢雲屋と呼ばれる宿の主にかくまってもらうことに。しかし宿代をして“自身の秘密”を払うことを提示され――。今宵、不思議な旅館で紡がれる咄咄奇怪な百鬼夜談。

“秘密”をもらうことを条件に宿に泊めさせてあげる……そんな事業を行っている叢雲屋の大将と、ある秘密を持った佐々木君が出会う第一話はこちらから↓

和の雰囲気が漂うちょっとおどろおどろしい感じが特徴で、気持ち良い不気味さに溺れることができます。蝶のほかに蜘蛛、蛇などいかにも和っぽい感じのモチーフのキャラクターも登場します。過去に紹介した『てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~』が気になった方は、かなりマッチング率高いかなと思います!

叢雲屋の大将がすごく物腰柔らかそうな感じなのに、「秘密、“ブチまけ”ちまいますよ」と、口が悪くなるのがたまらない!悦びで歪んだ不気味な笑みを浮かべる度に、大将のキャラ位置が不明確になるのもGoodポイントです。

画像1

(一ノ怪より)

そしてマツリ先生の絵がうまい。すごくうまい。蝶が沢山飛んでいるコマでもしっかりと描き込まれていて、世界観にグッと引き込まれます。登場人物が窮地に追い込まれたり、悦に浸って、表情が歪む様もよく表現されています。(特に日本人は表情に出さないことが多いので、ここぞという時に感情を表に出すのがめっちゃすき……。)

まだ1巻しか読めてないのですが、7巻まで出ているそうなので、集めて行こうと思います……!!


この作品を読んでで『地縛少年花子くん』を思い出しました。ああいう古き日本の怪談話を改めて日本人に読ませるって結構簡単そうですが、一方で誰もが知っている、もしくは知りすぎているテーマを扱うので、チープにもなりえてしまう。鬼滅(鬼)、呪術(呪い)などなじみやすいネタも工夫されて、高い支持を得ているんだなあと感動する日々です。では!

いいなと思ったら応援しよう!

ょゅぅ/在宅勤務中
大好きな本か同人誌に使わせていただきます…。

この記事が参加している募集