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推拿(すいな)とは

皆さんは、「推拿」をご存じでしょうか?
私はボディケアのセラピストとして施術をしてきましたが、
中医学を学んだことをきっかけに推拿に出会いました。
手のあらゆる部分を使った手技により、様々な痛みや疾患などに対応する
中医学に基づいた推拿が大好きになりました。
推拿や中医学の考えが少しでも皆さんの生活に役立たらと願い、
学んだことを少しずつでも発信できたらと思います。

推拿は、中国では漢方薬・鍼灸と並ぶ伝統的3大治療法の一つです。
中国各地にある中医薬大学では推拿科が設けられています。
推拿は、「手で施術し、病機を治し、健康を守る」療法です。

古来は「按摩」と呼ばれていました。
(按=おさえる 摩=なでる ※日本の按摩とは異なります)
約2000年前の医書『黄帝内経』の『素問』には「按摩」について書かれている記述があります。
「推拿」という言葉の使い始めは明確ではなく、1600年頃の書物に「小児推拿」という言葉が登場します。

推拿では中医学の「経絡」の考え方が重要になってきます。
また、推拿は「推法」(押し動かす手法)と「拿法」(つかんで持ち上げる手法)が合わさった言葉ですが、
手の様々な部分を使った手技は、数多くあります。

ちなみに、
「推法」は、手指等を施術部位に押し当て、一方向に推し進める手技です。
全身のあらゆる部位に用います。
筋肉・靭帯の緊張や痙攣を緩め、気血がよく流れるよう経絡を通じさせます。(舒筋活絡)
「拿法」は、皮膚、筋肉を一緒に掴み上げる手技になります。
頭頸部、肩部、四肢部に用いられます。
筋肉・靭帯の緊張や痙攣を緩め、経絡の通りをよくする(舒筋通絡)他あります。
詳細は、また。

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