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みんな外に出たら、何かしらの看板を背負ってる。

危ないところだった。

京都市内の細い道。
一方通行同士の交差点。
一時停止を無視してきた白のプリウスに轢かれかけた。

あぶねーあぶねー。
こえーこえー。

こちとら保育園へ送迎なう。
幼子二人と私、3人もろとも怪我するところだったぜい。

一時停止せずに突っ込んでくる車が多い場所なので、注意して走行してたけどさ。それにしてもギューン!と突っ込んできた。


あー怖かった。


白プリウスは、すぐ先の有名ホニャララshopの前で停車。運転席から、イケおじ雑誌の表紙みたいな男性がご登場。早速、お店の開店準備に取り掛かろうとしていた。


プリウスのイケおじ。


多分だけど、仕事できるんだろう。
多分だけど、接客も上手だろう。

ただ、お店の中においての彼の話である。一歩外に出たら一方通行の細い道を爆走し、一時停止もしないようなオッサン。

少なくとも私は、彼にそんなレッテルを貼ってしまった。


***


どこで誰に見られてるか分からへん。
一歩でも外に出たら、しゃんとしいや。


っていうのは、オカンからの教えでもあるし、オトンからの教えでもあるし、大学時代のアルバイト先でお世話になった店長からの教えでもある。他にもいろんな人に言われてきたことだと思う。


要するに、大人の心構えとして常識である。


外に出たら、社会人としての自覚を持ちなはれ。


そんなことは当たり前だけど、普段仕事で市内をウロウロしていると気の抜けた大人が多いこと多いこと。

社名の入った社用車を運転しているにも関わらず、信号待ちでスマホを見ながらニヤついてる人、鼻くそほじってる人、見た目は優しそうなのに運転マナーが荒れ果ててる人。


ほんといろんな人がいる。


***

保育園のお迎えに行く。


道の左側に寄って、プラプラとチャリで向かう。途中、猛烈スピードのチャリンコにギュィィィンと追い抜かされた。


道の真ん中をオラオラオラオラと爆走するチャリンコ。乗ってる人は、パパさんだが、まるで中学生のコース取りだ。一刻も早く子供に会いたいのだろう。遠くなっていく背中を見ながら、軽く引いてしまった。


保育園に着くと、さっきのチャリンコがあった。

教室に着くと、さっきのパパさんがいた。

いつも優しい声で柔和に挨拶してくれるパパさんだった。



心の中で思った。


どこで誰に見られてるか分からへん。
俺も気をつけよう。

多分大丈夫ではあると思うが。。。w

・こぼれ話

中学の頃かな。
親父からの言葉。

外に出たら、看板家、苗字背負ってんねん。自覚持てよ。

って言われたとき、背筋がシャンと伸びたっけ。


・最後に一曲


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