一人で小屋に戻り、暖かいストーブにあたってたのはどこのどいつだよ。
長女(4歳)は集中力がない。
ご飯食べてるときも、喋りたくて仕方がない。
次女の様子が気になってお姉ちゃんしたがる。
テレビをつけると見てしまう。
何か思いつくと聞いて聞いてと喋り始める。
減らないご飯。
親の我々は、段取りよく進めたい。
イライラが募る。
で、はよ食え!と雷を落としてしまう。
*
この出来事を小学校の先生をしてる知り合いに話すと一言。
なるほどな。
そう言われるとそんな気がしてくる。
親としては、途中で投げ出したりするの心配してたけど、そうでもないのかな。要は、捉えようなのかな。難しいけど、親としての器量が試されてると思うしかないかもね。
*
てか、どの口が言うとんねん。って話なんですよね。
集中力がなくて、何かめんどくさくなったら、すぐに投げ出しがちだったのはどこのどいつよ。
5歳のときに、スキーが滑れず、雪原に道具をほったらかしにして、小屋に戻り、一人背中を丸め、両方の手のひらを石油ストーブに向けて、のっそりと暖をとってたのは、どこのどいつよ。
***
おとんは、スキーが好きだった。
冬になると長野あたりに連れて行かれた。
ぼくは、寒いのが嫌いだし、
基本すぐに乗り物酔いになるので
すっっっっっっごく嫌だった。
今なら思う。
おとんは、息子と一緒にスキーを滑りたかったんだろうな。
思い出を作りたかったし、作ってやりたかったんだろうな。
けど、当のヘタレ息子ときたら。
スキーに行くのが、すっごく嫌だった。
*
姉貴はなんでもできるタイプだ。
スキーも例外ではなく、すぐに滑れた。
おかんも滑れた。
結局、俺だけ鈍臭い。
こけてこけてこけて泣く。
イライラするおとん。
なんでできひんねん、と馬鹿にされた。
少年はついにキレた。
うっさい黙れ!もう嫌じゃー!とスキー板をほっぽり出した。
寒いねんボケー!とばかりに雪原を鬼ダッシュでかけおり、一人で小屋に戻った。
雪の中、ダッシュする元気はあんのかい、と皆思っただろうな。
で。
ムスッとした少年は、一人ストーブで暖をとっていた。
*
ボク自身、なんとなく覚えている。
5歳くらいだったと思う。
心配したおかんが来てくれた。
けど、嫌だ嫌だ!帰る帰る!と駄々をこねまくった。
なんとまぁ、親を困らせたヘタレ息子よw。
最終的に、ソリを滑って楽しんだ思い出がある。
*
お恥ずかしい話、最近、おとんに似てきた。
僕自身、自分の子供に対して、あのときのおとん同様「なんでできひんねん」と怒鳴る時がある。
ああ、悲しいかな。
おとんと一緒だ。
もうちょい朗らかにいかねば。。。
スキーの時みたいな場面、結構あったんやろうなぁ。
そう考えると、僕自身、全然いい子供ではなかったなw。
おとん、おかん、大変やったやろうなw。
この記事が参加している募集
最後までお読みいただき、ありがとうございます!サポートしていただいたお金はビールかスーパーカップかおむつ代に使わせていただきます。 これからもゆるく頑張らせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。