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2019年ふくやま大道芸① ビデオ審査について。
さてさて、間も無く年が明けて2019年がやってきますが
2019年1月1日、僕の地元福山で開催される大道芸フェスティバル
「ふくやま大道芸」の応募が始まります。
https://www.fukuyama-daidogei.com/
2000年から始まったこのふくやま大道芸は今年で20周年。
物凄く小さな規模で始まったこのフェスティバルも年々大きくなり、
現在西日本最大級の規模を誇る立派なフェスティバルです。
来年のふくやま大道芸は2019年5月17日〜19日の3日間。(17日は前夜祭で劇場公演)
実は僕、このフェスティバルの実行委員を勤めてるんですよね。
といってもドイツに住んでいる僕にできる事は少なく、オンライン上で意見を述べたり書類を作るお手伝いをする位しか関われていないのですが
そんな僕の携わる数少ない仕事の一つに、「出演アーティストの選考」があります。
ふくやま大道芸の場合
出演アーティストをどのように選考しているかというと
1月1日〜31日までの期間内に応募された全てのアーティストのビデオを見て
何人かの実行委員がそれぞれ点数を付け
その点数を元に話し合いを行い
バランスを見ながら、最終的に出演してほしいアーティストを選びます。
このビデオを見て、点数をつけるという作業が
超、マジで、死ぬほど…大変なんです。
応募総数は毎年100組を超えます。
つまり100以上の動画を
一つ一つ集中して真剣に
時には見直しながら
じっくりとねっとりと吟味します。
もちろん、応募して頂けるだけで嬉しいんです。嬉しい悲鳴です。
これだけしんどい作業ではありますが、
もっともっと多くの方に応募して欲しいと思っているのも事実。
ただ、この選考に携わるようになり数年。
大量の「応募ビデオ」を見て思ったのは
実力はあるのに、ビデオの内容やアプローチが悪くて選考から漏れてしまっているアーティストが驚くほど多いという事。
今日はそんな、フェスティバル実行委員の立場から
応募ビデオを題材にした記事を書いてみます。
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① 30分のビデオ、全部は見れないよ…。
自分のショーを全て見た上で、判断してほしい!
そんな気持ち、凄くわかります。
ただ、僕たちも100以上のビデオを見比べなければいけないんです。
1人のアーティストに30分の時間をかけるとなるとかかる時間は3000分。
約50時間。最初に見たアーティストと最後に見たアーティストを照らし合わせるには、僕の記憶力が足りません。
僕の個人的な感覚としては、1人のアーティストにかけられる時間は5分。長くて10分。(多分これでも、他の審査員より時間をかけてる方だと思う。)
それ以上長いビデオは、要所要所を飛ばしながら見て判断するしかありません。
審査の際飛ばされながらビデオを見られる位ならば、事前に自信のある部分だけ切り取って送った方が良いですよね。
ブツ切りでもいいんです。パソコンの作業が苦手な方でも、1日で出来る作業!是非ご検討を。
② 自分の売りが何なのかを明確にして欲しい。
これ、本当に良くある事なんですけど
映画の宣伝かミュージックビデオかってくらい凝ったビデオで
見る分には凄く楽しく見れるんですが
結果何のショーをして、自分たちのフェスティバルに来て何をしてくれるのかが上手く伝わらなかったり
本来しゃべくりのステキなショーをする方が送ってこられたビデオが、
キメキメのカッコイイ部分だけを切り取った物だったり。
それが知ってる方だったりすると、
物凄くもどかしい気持ちになるんですよね。
逆にビデオのクオリティは雑でも
自分がどういう芸をして
どんなショーを提供してくれるのか伝わるビデオだと
審査する側としては、凄く見やすいんです。
ショー中は喋るのか
どんな雰囲気なのか
テクニックで魅せたいのか
お客さんとの距離感は…等など。
100組以上ある応募の中で
同じアーティスト、同じ芸は一つもないんです。
ご自身がどんなショーをするのか、明確に伝わる様なビデオだとありがたいです。
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あげるとまだまだ沢山あるのですが
今回は最も重要な2点だけ。
まとめると
ビデオは極力5分以内で
自分がどんなショーをするのかキチンと伝わるものを。
凄く簡単で当たり前な様に見えるかもですが、意外と難しいんです。僕も同じアーティストとして凄くわかります…が、その分とても重要なんです。
…これだけ書いておきながら、この業界は実力社会。
30分のビデオだろうがぶっちぎりで面白くて、問答無用で合格!なんて方も沢山います。
そしてどれだけ良いビデオを送ってきてもらっても、お断りしなければいけない事があるのも事実。本当に毎回、断腸の想いでアーティストを選定しているんです。
何が言いたいって
「中々フェスティバルに応募しても受からないなぁ…俺あんまり好かれて無いんだろうなぁ…」
だなんて思ってる皆さん。もちろん、素敵なアーティストに仕事が回ってくるのは当たり前の事なのです。が、実はビデオで自分を最大限表現出来ていないのかも。
ふくやま大道芸は多種多様、様々な方々からの応募をお待ちしております。
応募期限は1月31日まで。皆様からの応募を心よりお待ちしております。
Naoto