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デッドウェーブを乗り越えろ

三連休は楽しかった。
月曜は1人カラオケで6時間歌った。
火曜は友人と水族館に行き、焼肉を食べた。
水曜は家の掃除をしつつ、生き物棚をリニューアルした。本当に充実した三連休だったとしみじみ思う。

ゆえに気付くのに遅れたのだ。既に自分が落ち始めていたことに。



“バッド”という言葉がある。元々は麻薬を使った際に起こる副作用を指す“バッドトリップ”から来る言葉だが、近年は躁鬱気質の人などを中心として「何をしても不安や嫌悪など負の感情が出てしまう時期」という意味で“バッドに入る”というように使われる。

かなり脳内お花畑ポジティブシンキングな自分でも、ごく稀にそうなることがある。だが、真に恐ろしいのはバッドではない

自分は“それ”を、“デッドウェーブ”と呼んでいる。理由はもちろんカッコいいからだ。

デッドウェーブは、些細なミスがきっかけになる。忘れ物とか、遅刻とか、睡眠不足とか、本当に様々だ。能天気な自分は大抵のミスを気にせず通過してまぁいいかと割り切るが、もちろん気にすることもある。ミスを気にすることによって集中力が削られ、他のミスを起こしやすくなる。一つのミスの“気にしい”は他のミスにも伝染する。その後はもう語るまでもないだろう。ミスがミスを呼び、初めは2000番の紙やすり程度だった威力の気にしいが気づかぬ合間に荒目のディスクグラインダーのように分厚い金切音を立てて精神を削っていくのだ。

デッドウェーブの特徴として、そのダメージを回避できないことが挙げられる。社会は理不尽で溢れていて、その荒波を乗り越える中で自分は責任転嫁や諦観傍観を身につけた。だがデッドウェーブから生まれる要素は、全て身から出た錆なのだ。後ろ髪を引かれるというよりこめかみをガッツリ掴まれて飛び膝蹴りを食らわされるように自分のミスにダメージを負わされる。

回避困難で実に厄介な現象だが、これには簡単かつ即効的な対策がある。それは“デッドウェーブに入ったことを意識すること”だ。
デッドウェーブは気づかぬ合間にその攻撃力を増してくる。逆にそれに気付いて注意深く行動していれば何の変哲もない日常に戻れるのだ。
面倒くさがりな自分には、染み付いて離れない『まあいいかの呪い』がかかっている。(これに関してはまた後日noteにまとめる予定)
注意深く、気を散らさず、ホラーゲームをプレイするような心意気で仕事に挑めば、まあいいかと見過ごすことはなくなってミスも目に見えて減っていく。それはそのまま無意識の自信へと繋がり、デッドウェーブを乗り越えることが出来るのだ。


この文章はデッドウェーブを乗り越え晩酌に勤しみながら書いている。既に自分に不安はなく、あとはデザートを食べて血糖値スパイクに合わせて寝るだけだ。(それはそれで良くないが…)
ミスが多発する、何か調子が悪い、そんな時こそこのnoteを思い出してほしい。そして、曇天の中で不敵な笑みを浮かべて呟いてみるのだ。

「来たな、デッドウェーブが…!」

それだけで何となく強キャラ感が出るし、テンションも上がるだろう!(そうでもないと言いたい少年心を忘れた方々は養命酒でも飲めばいい)

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