トルコで妊婦やってます②ベビーの名前と家族問題
さて、本日は今度生まれる私たちの第一子「名づけ問題」についてご紹介しようと思います。
結論からお伝えしますと、現在名前は未決定です。
もっと言うと、数週間前までは決まっていたのですが、とある事情によりその名前を付けられなくなってしまいました。
義家族のプライベートなお話になるので、少し言葉を選んで書いていこうと思います。
トルコの命名文化
トルコでは生まれてくる子どもにこんな基準で名前をつけることが多いようです。※あくまで私の周りを中心にした情報ですのでご了承ください。
イスラム教と関連の深い名前
先祖の名前
もちろん日本のように、現代的な名前や流行りの名前という概念も存在します。
先祖の名前をつける!?
当初私は「子どもに先祖の前をつけるなんて!」と思っていました。
例えば
→私の夫はダブルネームなのですが、うち一つは母方の祖父の名前
→既に亡くなった曾祖父や曾祖母、または親族の名前をつける
日本ならできるだけ誰かと被らないように名前や漢字を考えるのが一般的な感覚かなと思っていたので、最初はこの命名文化に驚きました。
家族を敬愛するトルコ人らしさ
しかし、だんだんこう思うようになりました。
トルコ人はもともと家族をとても大切にする人たちなので、先祖や年上の親族に敬意を払い、名前を後世に引き継いでいく・・・そんな考え方もなかなか素敵じゃないか!と(笑)
ということで、我が夫も「今度生まれてくる娘に祖母(父方でご存命)の名前をつけよう!」と提案し、私もそれに同意したのです。夫はこの祖母が大好き。祖母はとてもユニークなキャラクターでなおかつとても働き者の努力家。祖母の話をする夫はいつも楽しそうな様子でした。
※私も嫁いだ後、実際に会ったことがあります。
ダブルネーム
夫は祖母の名前に加え、それに合ったもう一つの名前を考え、娘をダブルネームにしました。私もその名前の意味や語呂+日本でも呼びやすいか、全てが気に入ったので夫婦2人「これでいこう!」となっていたのです。
義母の意見
何かと首を突っ込むのが大好きなトルコ人は、私たち夫婦にも「名前決まった?」としつこく聞いてきます。私も夫もそれには疲れてしまったので、二人で決めた名前を「生まれるまでのサプライズ」として誰にも言わないことにしていました。(文句言われても嫌なので笑)
しかし何も知らないはずの義母、勘が働いたのか「祖母の名前だけは絶対つけないで」と、夫が実家に帰るたびにしつこく言っていたようです。(後日談)
夫婦の知らない過去
そもそも子どもの名づけに親が介入するなんて、日本では珍しいのではないでしょうか?この状況だけを見るなら「義母が口出ししすぎでは?」とも思えるかもしれません。
しかし実際、義母はとってもとってもいい人なのです。
結婚当初から私は義母に大変お世話になっています。
人間的にもかなり信頼できるすばらしい義母です。
そんな義母によると、どうやら祖母は夫が思っているような・私が感じていたような人物ではなさそうでした。すでにお気づきかもしれませんが、この祖母は夫父の母になるので、義母とは嫁姑の関係に当たります。
嫁姑、いろいろあるのが当たり前だとは思いますが、普段善人の義母(誰かの悪口など決して言わない義母)が、全力で祖母の名前をつけることを止めるなんて・・・過去に何かあったに違いありません。
今後もお世話になる義母
義母からすれば私たちの娘は孫(しかも初孫)になるので、これからも大変お世話になることが容易に想像できます。
そんな義母の意見を私たち夫婦は無視することができませんでした。
ということで、祖母の名前を付けることは断念。
ダブルネームのうち片一方だけが現在残っています。
今後新たな名前を考えダブルネームに戻すか、このまま単独の名前でいくのか、もうすこし考えていこうと思っているところです。
親族の名前を付けるリスク
完璧な人間なんていませんが、その親族の名前を聞いた時
思い浮かぶイメージが良いものか、はたまた悪いものか・・・
それによって後世に名前が受けつがれていくかは変わるでしょう。
先祖の名前をつける文化・・・素敵だとは思いますが、やはり「名前=その人」の公式で思い出してしまうもんですから、もしよろしくないイメージがその名前にあった場合、今回の私たちのようにNGをくらってしまうリスクもあります。
最後に
というわけで、私たち夫婦の名前探しの旅はもう少し続くことになりました。あと2ケ月。まあ、なんとかなるでしょう(笑)
ちなみに日本名をつける予定はありません。というもの、日本語名はトルコ人にとっては聞きなれない&トルコ語にしたときトンでもない意味になることもある・・・ということで。
※私がつけたかった名前はトルコ語だと「ワイン」という意味になってしまいアウト(笑)←イスラム教お酒NGなので。
今日はなんだかモヤっとする記事になってしまったかもしれません。
妊娠ホルモンのせい?
次回はもう少し楽しいことが書けたらいいな~
お読みいただきありがとうございました。
よよあてし