最初に言っておきますが、今回は長文です。
また、長いですが、宗教団体と政治との問題、官界との問題についてご存知ない方は、最後まで目を通して頂きたいです。
ルノワール絵画疑惑ってご存知ですか?
まあ、創価学会について知識がある人なら、知ってますよね。
ネットでググって見つけたのを貼っておきます。
このルノワール事件は創価学会に対する国税の税務調査の過程で浮上したもので、そっちに関してはこれでわかります。
転載した記事に目を通された方は、恐らく、絶望されている事でしょう。
そして全てを悟られたと思います。
実は自民党は公明党と連立を組む遥か以前から、創価学会に恩を売り、手助けしてきました。一例を挙げるなら、言論出版妨害事件で学会側の人間として骨を折った田中角栄氏です。岸信介氏と二代会長戸田城聖との関係も有名な話です。自民党は長きに渡って創価学会を手助けし、そして公明党が連立を組んでからは、自民党組織を支える要として、創価学会が機能してきた。
これが実態なんです。
それだけなら「自民党を潰せ」で済みますが、そうじゃない。
国税の税務調査の件を見たらわかる通り、国税の幹部(官僚)が自民党政治家からの圧力に屈するという形ではあったものの、創価学会と癒着し、共謀して脱税で池田大作を挙げようと奮戦する国税査察官らの業務を妨害するという、とんでもない暴挙に出ているわけです。しかも池田大作の余りの金汚さに怒りを覚えた複数の学会幹部からの告発が国税に結構な量あって、学会幹部ですら腹に据えかねていたというのに、自民党政治家、公明党政治家、国税庁の幹部らが池田大作に忠実だった創価学会幹部と共謀し、脱税の揉み消しをしたわけです。
正直、どこまで腐ってんだ、この国は?って思いますよ。
この時不正に関与した官僚達は定年して叙勲されて極めて高い社会的地位を有して立派な葬式も出して貰って馬鹿高い金を払って大名やらそれに準ずるような連中が貰う立派な戒名までつけて貰って死んでるわけですよ。
旧ソ連かよ、ここは(笑)。
共産主義国は宗教は原則否定なので戒名なんか貰えるわけないですが、旧ソ連でもレーニン勲章だのなんだの箔付けの為に作られた馬鹿げた勲章があって、そんなものを沢山貰って名誉を与えられて死んで行っているので、やっぱり日本も旧ソ連も大差ありません。
ろくでもない国だなと思うわけですが、もっと深刻なのは「2011年11月 特集/矢野絢也著『乱脈経理』が明かした創価学会の税務調査妨害」の記事の後半で太字にした部分です。
多くの宗教団体が、創価学会と似たような事をやっている。
そして政治家に選挙での支援を通じて恩を売っている。
だからその癒着して言いなりの動く政治家を動かして、自分達に都合のいい動きを政治家達に行わせている、と。
この記事は恐らく、新宗連の支援を受けている為に、政権を取ったにもかかわらず、創価学会問題に一向に切り込もうとしない当時の民主党政権を批判して書かれたものだと思いますが、旧民主党に事実上のルーツを持つ立憲民主党まで含めた旧民主党勢は、この批判点を改善できているでしょうか?
答えは、言うまでもないですよね。
出来てません。
前から言っているのですが、山上徹也は安倍元総理が統一教会の広告塔になっていたという理由で、他の教団幹部らをスケジュール的に襲撃できなかったことも影響しているわけですが、安倍元総理を襲撃し、射殺して命を奪ったわけです。
ここまでの歴史的大事件が起きたのに、統一教会を潰さない。
こんな異常な国、世界中を見渡しても、日本しかありません。
国民は感覚が狂ってしまっているのか、それとも普通がどうなのかわからないから理解できていないのか、どちらなのかは私にはわかりませんが、政治の最高指導者がカルトとの関わり合いが原因で殺害されて、そのカルトが国民に危害を加えた結果としてそのような事件が起きたという話になったら、政府は大混乱に陥って過剰反応を取って、国によってはそのカルトを非合法化して、信者達を皆殺しにしてしまうような事だってしてしまいますよ。
そういう点で、本当に、日本の対応は異常なんです。
日本の場合、それどころか、統一教会信者が今も意気軒昂で妄言を噛まし、信教の自由がどうのと喚き散らし、統一教会と一体化した政治家は反統一教会を唱える国民をぎろりと睨みつけ、逆恨みして敵意と害意を剥き出しにして、開き直るどころか、国民に喧嘩すら売っている状態です。
本当にこの国、どうなってるんですか?(笑)
そして警察は警察で、相変わらず警察官僚と都道府県警の最上層部の幹部(主に警視や警視正、警視長ら)はカルトと癒着してカルトの手先として悪行を重ねる一方、第二の山上は出さないと言い張り、ローンウルフ対策を取ると息巻いているわけですが、「あんたさ、山上が事件起こしたの、警察が統一教会を取り締まって、きちんとぶっ潰さなかったことが原因だってわかってるのか?。潰さないどころか、カルトと癒着してカルトの代理人として悪さをしている警察こそが第二第三の山上を作り出す元凶だろうが!」とマジで突っ込みたいです。
カルトが法律や公権力を悪用する事はカルトを分析した学者らが指摘している事なので驚きませんが、日本では完全に、カルトが公権力と一体化していて、警察がカルトと癒着して悪さ働くだけでなく、そうして生まれた被害者や犠牲者を警察が取り締まってカルトに牙を剥く人間を取り締まろうとする、滅茶苦茶な状況になっている。
結局、こうして見てくると、創価学会問題で悪いのは、政治家であり、官僚であり、警察幹部であり、そして創価学会と同じ事をやっている宗教団体であり、学会から金貰ったりその他諸々で癒着して報道しないマスコミであり、結局、国自体、社会自体が悪いという、とんでもない状況になっている事がわかるわけです。
正直こういう全体像見てると、なんかもう、本当に、革命でも起きて反カルトの人達が無理矢理政治権力を奪って、宗教団体自体に強力な規制をかけて二度と悪さをできないように封じ込めて、カルト教団はぶっ潰して、一定以上の役職にあった幹部らは原則死刑、カルトに加担した連中も懲役刑に科すくらいの強烈な事でもやらない限り、問題解決できないんじゃないかなって気がしてきます。
正直、政権変えたくらいで正常化できるのかな?と。
無論、政権交代によって政治が正常化して、それでカルトを潰してくれるのであれば問題ないんですが、とてもそんな甘い見通しが通るとは、思えないんですよね……。
追記
そうそう、うっかり書き忘れてしまいましたが。
創価学会をここまで狂った異常な団体にしたのは、国ですよ。
だって、創価学会の奴らが異常な行動を取ったら、国がさっさと逮捕して刑務所にぶち込んで、厳罰に処していたら、馬鹿じゃあるまいし異常な行動を取るのは止めますよね?
1971年のクーデター計画を立てた件でもそうですが、内乱罪相当なので、首謀者は無期か死刑、計画を立てる際に参加してた連中は無期は3年以上の禁錮なので、きちんと立件して刑務所にぶち込めばよかった。
知ってるのに逮捕しない、野放しにしておけば、学会員と学会幹部、創価学会側が調子に乗ってしたい放題になるのも当たり前です。
逮捕されて法律を犯したり、モラルをぶっ壊すような行為も断じて許さないという強い姿勢を政府が示していれば、最低限度のモラルは守っただろうし、それでも破るというんだったらそれこそ反社団体に認定して潰せばよかっただけの話で、やっぱり責任って国にあるんですよ。
勿論、国にそういう姿勢を取らせていたのは政治家なので、特に政権を握っていた自民党の責任は重大だったと言わざるを得ない。
そういう意味では創価学会という団体は戦後の自民党型政治が生み出した悪しき賜物という言い方もできると考えていて、自民党が長期間政治権力を握ることで作り出してしまった深刻な政治腐敗と共に、歴史の屑籠に放り込むべき異物であると考えます。
また、やっぱり歴史的な経緯を見てくると、日本の政治の宗教となあなあで、宗教が多少悪い事をやっていても、選挙の時の票だったり、教団から政治家や政党に渡る袖の下だったりで、政治家が悪事を黙認するという悪しき風習があって、国民自体も宗教に関して「度を越して寛容過ぎた」事も、今のような惨状を招いた元凶だと思います。
オウムの地下鉄サリン事件があって、国民に強烈な宗教アレルギーができて、安倍元総理殺害事件を契機として統一教会の実態が知れ渡った事で、カルトに対する強烈なアレルギーの第二弾が来て、更にエホバの証人や幸福の科学の宗教二世問題が報道されたことで、第二弾の余波が続いているのが現状ですが、正直なところ、もうまともな人だったら、カルトと呼ばれている団体や、新興宗教には絶対に近付かないし、それらの団体では新規入信者の獲得がほぼ絶望的な状況になっているのではないかと考えられます。
国民の宗教に対する感覚が、昔のような大らかで、非常に寛容だった時代から、カルトは断固拒否、新興宗教に対しても基本的には拒否の姿勢、伝統宗教に対しても、拒否ではないが否定的という形に、シフトして行っています。
政治はきちんとその事実と真摯に向き合い、国民の意識の変化を受けて、路線や政策に反映させて、変更していく必要があります。
これだけははっきり言っておきますが、反セクト法すら制定しない、カルト宗教を潰す気すらない、そんな国政政党は、存在する必要すらありません。
これは国民の大多数が同意する共通認識だという事を、特に国政政党は、深く胸に刻むべきです。