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エホバの証人も酷い…… カルト宗教は規制した方がいい
宗教二世問題
エホバの宗教二世問題について初めて知ったのはこの記事だった。
エホバの証人の信者家庭で育った佐藤典雅氏が語ったエホバと親からの虐待に関する体験記で、配信されたのは2020年8月19日~2021年1月21日にかけてだ。
エホバの証人が輸血禁止である事や剣道等の武道や格闘技が厳禁で、学校の授業で習う場合には禁止されているというのは流石に知っていたが(そもそも輸血拒否に関しては有名な事件がある上、ビートたけし氏主演でテレビドラマ化もされているので、知らない人の方が珍しいだろう)、北斗の拳を見る事まで禁止されているというのは衝撃的だった。
■『北斗の拳』も『ターミネーター』もご法度■
同じく高校生の時である。我が家で母親による文字通りのプチハルマゲドンが起きた。発端は弟が友達から借りて隠し持っていたマンガ『北斗の拳』である。これが見つかった時はもう、「覚醒剤を隠しもっていたのではないか!」ぐらいの勢いである。
クリスチャンは闘いを学ばないので、学校では剣道や柔道をしない。運動会の騎馬戦すら参加しない。実際に神戸の学校で、これが理由で退学問題まで発展したケースもある。クリスチャンはたとえ国家から死刑を宣告されても、徴兵を断るくらい闘いとは距離を置いている。それなのに暴力を美化する『北斗の拳』を家に持ち込むとは神に対する冒涜である!
このマンガ一冊が我が家を完全な修羅場に陥れた。母親は怒り心頭で泣き叫んで完全なヒステリー状態。私と弟は顔を何度も顔を激しくひっぱ叩かれた。怒り狂う母親は子供たちの部屋にあったものをすべてひっくり返し、サタンのマンガやテープを見つけてはゴミ袋に入れていった。特にマクロスのプラモデルは「戦闘機だ!」といって大きな怒りをかった。
そもそもエホバの証人は『ドラゴンボール』もご法度である。なぜなら聖書でサタンは蛇や龍として描写されており、サタンの化身であるドラゴンのボールなんてとんでもない話だからだ。ついでにいうと、仏教の掛け軸にも龍が描かれているので、こちらももれなくサタンの宗教であるという扱いだ。
さらにいうと「ポケットモンスター」もNGになってしまう。まずモンスター(化け物)の時点でサタンだ。ブルックリン本部で、白人幹部が館内放送で「日本では、ポケットにモンスターを入れるという恐ろしいマンガが流行っているらしい」と言っていたくらいだ。
みなさんは、1997年のポケモンショックを覚えておられるだろうか? テレビアニメで放送された際の、画面からの激しいストロボ効果で、視聴者が光過敏性発作を起こし、651人の子供たちが病院に運ばれて、130人が入院したあの事件だ。エホバの証人の親たちはこの記事をみて「やっぱりサタンだからよ。子供に絶対にみせてはいけない!」となってザワついた。
エホバの証人の場合、本部からの指示で「R指定」の映画をみてはならないとある。日本と違って、アメリカではほとんどのアクション映画がR指定である。だから映画好きの私としては『ターミネーター2』を見れなかったのは、当時相当な痛手であった。厳格なクリスチャン家庭では『スターウォーズ』ですらウォーズ(戦争)を美化しているから見てはならない。
もう一つみなさんが意外に思われるだろうが、厳密にはスティーブン・スピルバーグの『E.T.』もご法度の対象である。なぜならクリスチャンは宇宙人を信じていないからだ。
聖書的解釈でいうと、宇宙人はサタンのまやかしである。この理由は「神の宇宙主権」論争というテーマで長くなるのでここでは割愛する。ただ一つ、もし宇宙人が実在しまうと、聖書の内容そのものが根底からひっくり返るということだけ言っておく。
現代ビジネス 佐藤 典雅 2020.09.05
この記事の反響がかなり大きかったようで、記事が配信された後、徐々にカルト教団や新興宗教の家庭で育った宗教二世問題が社会問題として注目され始め、宗教二世の方が書いた体験記が出版された際にはかなり強い注目を集め、同時期に幸福の科学が、集英社が連載していた自分の教団をベースにした宗教二世の漫画に激怒して圧力をかけ、集英社が屈して連載打ち切りをするという暴挙に出て、それが報道されて物議を醸していた。
「宗教2世」。宗教を信仰する親のもとに生まれ、自らもその信者である、あるいは脱会した子供を指す。自らの意思ではなく親の方針で入信し、独自の信仰生活を送ってきた結果、多くの2世が生きづらさを抱えるーー。
さまざまな宗教の2世たちを取材し、その体験を一人称視点で描いた漫画『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』(菊池真理子著)がにわかに議論を呼んでいる。
同作品は集英社のウェブメディア「よみタイ」で連載されていたが、最新の第5話が2月1日に突然削除された。
第5話は、教団名を明示してはいないが、漫画を読めば幸福の科学がモデルだと一目瞭然。教団が運営する学園の一期生が主人公として描かれている。
公開停止後、ネット上がざわつき始め、2月10日には、第1話から第4話(これらは別の宗教団体の2世が主人公)も見られなくなった。
同日、集英社はウェブサイトで「特定の宗教や団体の信者やその信仰心を傷つけるものになっていた」という謝罪文を掲載したが、幸福の科学からの抗議が削除の理由だとの指摘がネット上に出回り、ツイッターでは「表現の自由を捨てるのか」といった同社への批判が沸き起こった。
作者は「もっと戦ってほしかった」と憤り
FLASH編集部 記事投稿日:2022.04.05 06:00 最終更新日:2022.04.07 12:18
カルト宗教と一部のカルト的色彩を持っていると考えられる新興宗教に興味と関心を持つ人達の間では、静かに問題意識が共有されて、この手のカルトと呼ばれている様な団体ってどこでも似たような問題を起こしているんだねってみんなが認識し始めた最中に、統一教会被害者の山上徹也が同教団の広告塔となっていた安倍元総理を銃撃し、殺害するという大事件が起きた。
エホバの証人の実態
エホバの証人に話を戻すと、その後、エホバの証人の宗教二世達が続々と声を挙げた事で、ようやく社会のメスが入り、実態がどうなっているのかが白日の下に晒されたわけだが、佐藤典雅氏が信者世帯の中ではまだマシな家庭の部類だったという衝撃的な事実が浮き彫りになった。
子ども調査庁による実態調査や具体的にどのような行為が虐待に当たるのかのQ&Aを厚生労働省が作成する等の動きも始まった。
エホバの証人がどういう団体なのかざっくり言うとこんな感じです。
この世の中は神様が作った。
しかし人類社会はサタンに支配されている。
現代社会には滅びの兆しが見えている。
聖書の予言でも今が世界の終わりの時であることを示している。
間もなくキリスト率いる神の軍団がハルマゲドンを起こす。
サタンによる支配が終わり、地上に楽園が現れる。
その時、エホバの証人を信仰している者だけが救われる。
なんじゃこれ?典型的なカルトの終末予言と信じている人間だけが助かると言い張る選民思想じゃないかと思った人はビンゴです。
完全にカルト。
よくこんな教義を持っている団体が今日までスルーされてきたものだと呆れてしまいます。
エホバの証人の宗教観では、人類はサタンに支配されており、サタンが人類を潰す為に様々な悪事を働いているという考え方をしていて、だから戦闘を含む漫画やアニメは「サタンが人間に暴力を刷り込んで争わせようとしている」から禁止だ、となり、同様の理由から武道や格闘技が禁止され、自由恋愛や未婚男女の性行為はサタンが人々を堕落させる為に聖書が禁じている婚前交渉を行わせようとしているのだという話になり、それで恋愛を扱ったドラマや映画、漫画、アニメも禁止され、何から何まで「サタンが人間に邪心を抱かせる為にさせている事」だと決めつけて禁止するわけです。
滅茶苦茶ですよね。
それでいて子供に対する体罰は教団を挙げて行っていて(教団側は白々しい嘘を吐いて否定していますが、実際に被害に遭った二世や三世らが告発しているのだから無駄というものです)、親も親で体罰を振るうのを当たり前だと考えていて、教団内での居心地やポジションを少しでも上げる為に、他の信者と競って与えているというのだから呆れます。
暴力禁止してるんじゃないのかよ、おたくの教団……。
学校での勉強に関しても酷い話で、「もうすぐ人類社会は滅びるのだから学歴などあっても無意味だ」として進学を否定し、教団の指導に従って学校に行かせない親が非常に多く(大学進学率は非信者家庭と比較して著しく低い)、そもそも就労に関しても、正規雇用でなく、時間に自由の効く非正規雇用での就業を推奨しており、宗教活動を中心とした生活を送るよう求めていて、信者達が教団が提供するコミュニティーの外に出られないよう、雁字搦めにしているそうだ。
カルト宗教は規制すべき
一体、信教の自由って何なんだろうね。
教義を振りかざして国民の生活を滅茶苦茶にして、教団の利害の為に犯罪行為やグレーゾーン行為で邪魔な組織や団体、個人を恫喝したり、危害を加えたりして、国民や社会から批判されたり、抗議されたりしたら、信教の自由に対する侵害だ、憲法違反だと喚き散らす。
エホバの証人が信者世帯の子供達に対してやっている数々の虐待行為と異常な教義の強要は犯罪や人権侵害や憲法違反じゃないのかね?
そもそも仮にやっているのが大人だったとしても、本人が納得してやっているからと言って、教義に沿った生活を送らせて、その事で第三者から見て明らかに不幸な生活を送らせるような事が、果たして容認されていいのか?
信教の自由、人権の尊重、国民が自由に自身の生活を送る事は憲法が認める権利だ、だから思想信条には絶対に介入しちゃいかん――果たしてそうか?
俺は思うんだよ。
仮に江戸時代にエホバの証人や創価学会、統一教会みたいな事をやっている宗教団体が存在したらどうなるだろうかと。
どの時代であっても、社会に混乱を齎したり、反社会的であったり、人々を金蔓として利用する、信者達を鉄砲玉として使って教団の利益の為に犯罪や騒乱を起こさせたりするような宗教は、政府から徹底的に弾圧されるし、教祖と幹部は死罪になる。
現代は民主主義国では信教の自由がある為、個人の信仰に関しては最大限配慮されるが、だとしたも武装して政府を潰そうとするとか、マインドコントロールを駆使して国民を都合のいいロボットとして心理的に操縦して、金蔓にする、鉄砲玉として組織犯罪を行わせるような団体は、カルトやセクトと呼ばれて、政府に厳しく活動を規制される。
日本だけがカルトに甘いと言わざるを得ない。
信者による子供達への虐待相当行為を禁ずるのは当然として、教団内部でマインドコントール(心理操作)が駆使されて社会的通念から逸脱した行為が横行するようなケースに対する規制、宗教団体による政党の支援の禁止、宗教団体による政党の結成の禁止、自宗の国教化を目指すような宗教を規制する等、きちんとカルト宗教に対する法規制をすべきだと考える。
政治参加に関しては、宗教政党を結党して議会(政治)に進出してくれば、国教化を目指す流れが起きやすくなるし、また、創価学会を見たらわかる通りで、議員や候補が宗教票に依存すれば、落選したくない議員や候補は教団の言いなりになり、結果、自前の議員を持っているのと同等の効果が生ずる為、支援自体をきちんと規制して禁止した方がいいだろう。
反省点
これは俺も含めて、だが、今まで、政治家も、政党も、そして社会も、宗教に対しては、相手の心の問題に介入すべきでなとい考えて、立ち入る事をしないできた。
例えばエホバの証人なら、中高時代、エホバの信者の生徒がいると、剣道や柔道を禁止されているらしいという噂が流れて、実際に信者の生徒が授業を見学するという事がよく行われていた。
そういう時に、周囲の生徒も、親達も、教師も、学校側も、教義で禁止されているのだったら仕方がないねと納得し、生徒本人の意思など確認もせずに見学を認めてきた。
今にして思うと、こういった「宗教に対する寛容な姿勢」は果たして正しかったのかどうか、非常に疑問に感じる。
漫画やアニメでもそうだ。
格闘の要素のある漫画やアニメは駄目だ、恋愛要素のある漫画やアニメは駄目だ、これを教義で禁じている事自体がおかしいという事に、何故、周囲の人間達は気づけなかったのだろう。
多分、気づいている人はいたと思うし、中には疑問に感じて教義を調べて、禁止されているロジックがカルトそのものだと知っていた人もいたのだと思う。
宗教に触れてトラブルになるのは面倒だからと黙っていた人もいたと思う。
また、他人の信仰は最大限尊重し、多少おかしかったとしても、各家庭の事に口を挟むべきではないし、これこそが多様性であり、宗教に対する寛容な姿勢だと、そのように考えていた人は多いと思う。
この点に関しては、反省しないといけないと思う。
宗教を信仰する家に生まれたからといって、子供が親の信仰を継承しなければならないわけではないし、子供本人の意思を無視して、親が教義に沿った生活を強いるというのは、それこそ自由の侵害であり、極めて深刻な人権侵害に他ならない。
個々人の人権と自由、意思を尊重するという観点が、この国には欠けていたのではないか。
蛇足
立憲民主党や共産党が反セクト法をやる気がないのではないかと激しく非難してきたが、どうやらやる気がないわけでないことがわかった。
誰から聞いたのかの詳細は伏せるが、これらの党の関係者から、話を聞く事が出来た。
創価学会による問題行動の数々に関してはきちんと認識は持っていて、警察に対してきちんと動いて貰わないと困るという考え方をしていて、カルトに対する法規制に関しても、必要だという見解を持っているようだ。
ただし、反セクト法に関しては、フランスの反セクト法では、現在は創価学会は規制対象となっていない、という見解だそうです。
いかにして効果的に、問題を起こすカルト宗教に対する法規制ができるのかは今後の研究課題だとの事で、やる気がないという話でなく、まだ具体的にどうすべきかの骨子がない為、それで表に出していない、という事のようだった。
やる気がないわけでないことがわかって安堵した反面、まだまだ実効性のある法規制が行われるのは先の話なんだなと、暗澹たる思いになった。
社民党も基本的に両党と考え方としては同じと考えていいようです。
それから、個人的には、エホバの証人に関しては、信者の子供達に対する虐待が余りに酷すぎるので、解散命令を出して活動禁止にした方がいいと思う。何から何まで禁止して、子供達に普通の子供としての生活を送らせず、苦しめ続けるような団体は、政府として容認すべきじゃないです。