僕が始めて、働く車いすマンと出会った時の衝撃をみなさんへ紹介します!(思い込みで描いていたイメージが違いすぎていて反省…)
今回は、まだ施設に入所していた当時、とても衝撃を受けた出会いを紹介します。
ある日、施設のスタッフルーム?に車いすに乗った男性が入っていくのを遠くの方から見かけました。
(今日、新しく入る入所者かな?)
そんなことを思っていると、そこから女性職員が出てきて僕を呼んでいます。
「辛島さん、ご希望の商品を業者さんが持ってきてくれましたよ~」
「あ~早いですね~もう届いたのですか~えっ…?」
急いで部屋の方へ行くと、先ほどの車いすに乗った男性…
女性職員によると、その男性は福祉機器会社の社員で、ここに営業でよく来るのだとか?
当時の僕は、「車いすユーザーは一般就労できない」と思っていましたから、女性職員は冗談でも言っているのだろうと一瞬疑ったくらいです。
それに…彼はネクタイを締めて上下スーツ姿…おまけに太ももに大きなビジネスケースを乗せているじゃないですか!!!
先ほどは遠目からだったのでよく分かりませんでしたが、間近で見るとビックリして腰が抜けそうになったくらいです…
なぜなら、「車いすユーザーはネクタイを締めてスーツを着ることなんてできない…というか、そのような機会なんてないから常にジャージなんだ!」と間違った思い込みのあった僕でしたから…
まさに目からうろこ…
「あ…ありがとうございます」
その日は、エレベーターヘ向かう彼の姿が遠くなっていくのを、後ろから眺めているだけだったのですが、その後も何度かお見掛けする機会があって、毎回のように彼がスタッフルーム?から漏れ出るくらいの大きな声で会話(商談)をしているのに驚いたのを覚えています。
健常な人のほうが、障がいのある人よりも立場が上であって、障がいのある人は健常な人へ意見を述べたり反論することは許されないと思っていた僕は、健常な職員と対等の立場で会話をする彼の姿に衝撃を受けました。
「すごい人だな…(僕も彼みたいになれるかな?)」
そして迎えた施設を退所する日…
僕は彼を見習って、ネクタイを締めて紺のスーツを着ました!
(今日でここを退所して、健常な人が大半である一般社会へ出ていくんだけど、障がいがあるとかないとか…車いすマンだからとか…上とか下とか関係なく…人と人、その気持ちを忘れずに頑張るぞ!)
彼と出会えたからこそ、プロ車いすマンヘのスタートを切ることができたんだと感謝しています。
いかがでしたか?
今回送った「僕からの手紙」が、何らかの形で、みなさんのプラスになれたら、とても光栄です!これからも、たくさん手紙を送りますので、どうか目を通してほしいです。
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