車いすマンの僕が、車の運転免許を取得した理由と、前途多難なスタートだった当時のことを紹介します!
僕が車の運転免許を取得しようと決めたのは、「僕が考える自立した生活のためには欠かすことが出来ないツールだったから」です。
車いすマンの僕は、安易にバイトも出来ない現状がありますから、働いて賃金を得るための壁は、健常な人より高いのかもしれません。
また、障害者就労?ではなく一般就労を目指すのであれば、車いす利用者でも働くことが出来るところを探さなければいけません。
一般企業全体の割合から考えたら、そのような好条件は3割あるでしょうか?
そんな「狭き門」を潜り抜けるには…
「車いすを自走して行ける範囲にある、車いすマンの僕でも働くことが出来る職場」だけを視野に入れるのではなく、車を運転できる状態にして(運転免許を取得する)、もっと広範囲を見据えて就職活動をした方が、その可能性は高くなるはず!
いわば、「働く上での絶対条件」と言ってもおかしくないと思いました。
では、どこで教習を受けるのか?
車いすマンの僕が、巷にある自動車学校(健常な人が通う)で教習を受けられるのかはわかりません。
僕は幸運にも、(プロ車いすマンになるため)入所中の施設内に、障がいのある人専用の自動車教習場が併設されていたので迷うことなく利用しました。
巷にある自動車学校にはない場合が多そうなので…
そこの特色は、以下のようなところではないかと思っています。
手動操縦装置については、また詳しく紹介しますが、車いすマンの特徴や付き合い方?に精通している教官がいることは何より心強かったです。
また、午前と午後に分けて、1日最大2名の障がいのある人をマンツーマンで教えていただけることや、悪天候時は施設まで車で送り迎えしてくれることなど、学びやすい環境にも本当に助けられました!
…
そうなんですけどね…
免許取得は、大変困難を極めました。
以下に、その象徴とも言えるであろう「前途多難なスタート」を紹介します。
それは、初めて手動操縦装置付きの教習車に乗って運転コースを走ったときです…
教官は僕が乗っていた車いすを屋内の物置へ持って行き、助手席に乗り込んできました。(まだ車内への積み込み方法を教わっていませんでした)
助手席には大きめのブレーキペダルが足下にあって、僕が危ない走行をすれば容赦なく教官が踏むことができます。
「それじゃ~コースを1周してみて!」
「えっ!僕が実際に運転するんですか?」
運転席に乗る練習だろうと思い込んでいた僕には、教官の言葉が信じられません…
「そうだ!」
「わ、わかりました…」
何とかエンジンを掛けて、手動操縦装置のバーを慎重に引いて車を動かすまでは出来たのですが、ノロノロと動いてコースにたどり着きません。
「あのな~そんな速度で走っていたら、後ろから追突されるぞ!前を見てみろ、あそこの標識は何kmって表示されているんだ?」
教官はそう言われますが、緊張と動揺でテンパっている僕に、うろ覚えの交通ルールなど役に立ちません。
(あれは…あれより上ってことやったかな?それとも下?どっちやったけ…ま〜今のままでは遅いみたいやから…)
そう思って、手動操縦装置のバーを力強く引いたところ
グワォ~~~~~~~~~~ン!!!(エンジン音)
車は急発進してコース内の中央車線をまたがって猛スピードで直進!
「おい!それじゃ〜速すぎ…」
キ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
教官がブレーキペダルを強く踏み込んで急停車…
一緒にコースを走っている受講者がいたら、正面衝突(人身事故)の可能性もあった大暴走です!
今振り返ると、前途多難な幕開けであったような気がします。
そんな感じで、先が思いやられる状況でしたが、オジサンになった今でも一応運転をしている僕…
ま~仕方がないんですよ~
ですが、出来ることなら、運転したくはないと本気で思っています…
運転なんて大嫌いだ〜〜〜〜!
そう叫びたくなる珍道中は豊富にありますので、またの機会に紹介して行けたらいいなと思います。
いかがでしたか?
今回送った「僕からの手紙」が、何らかの形で、みなさんのプラスになれたら、とても光栄です!これからも、たくさん手紙を送りますので、どうか目を通してほしいです。
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