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「僕と放射線」:その19 「スーパーヒーロー」が「ラスボス」だったけど…

僕にとっての放射線障害

それは時間の経過とともに

自分では全てを把握することができないくらい

膨れ上がっているのかもしれない。

一度浴びてしまった放射線をなかったことにする…

そんなことできるはずがないのはわかっている。

ただ…

各症状が治る術を知りたい。

放射線は「諸刃の剣」と言うように

癌細胞をやっつけるには有効な治療法だけど

人体にとっては必ずしも良いことばかりではないみたい。

あっ!

かなり話が逸れちゃうかもだけど

原子力発電が良い例かな?

発電能力が素晴らしい原子力は人に恩恵を与えてくれるけど

ひとたび事故を起こせば

人…っていうか地球に危害を与えてしまう。

僕は学生のころに受けた開頭手術後

頭部全体と背中(脊柱?脊髄?)に放射線を浴びた。

扇風機のような生暖かい風を広範囲に…

だから癌細胞にも当たったけど

正常な人体にも当たってしまった…

正直

昔(浴びる前)に戻れたら良いかなって思うときもある。

だったら今苦しめられることが減るでしょ?

いや…

髄芽腫を患わなかったら

今どんな風に生きているのかな?

どちらも叶わぬ夢物語

そんなことはできないよね?

今を受け止めて考え方を変えるしかない。

・・・

オジサンになった今、僕がこの世にいるのは間違いなく放射線のおかげ!

いわば、放射線は命の恩人。

敵視することなんてもってのほか、僕は放射線に感謝したい!

それなら

放射線障害かもしれない全ての症状に対して

逃げることなく真正面から向き合っていくのが筋っていうもの。

それは放射線に対するせめてもの恩返し…

どんなことも

良くないことばかりに意識が向いてしまいがちだけど

僕にとってプラスになっている面を探すようにする!

そうすれば(そうすることができれば)

相手を敵視したり、責めたり、後悔するようなことは

限りなく少なくなる!

それに…

僕には森先生がいる!

学生の時に初めて受けた開頭手術の執刀医

そして現在も僕の主治医である森先生…

つい最近

あれから丸28年で29年目に入ることをメールでお伝えしたとき

こんなお返事をくれたっけ!

髄芽腫発症治療後28年目をおめでとう!!

良く生き抜いてくれました。

今から約30年前の当時、髄芽腫は小児癌の中で悪性度が高くて長く生きるのは非常に困難でした。

私は当時考えられる最高の手術・放射線治療・化学療法・免疫療法を行いました。それは辛島君だけではなく全ての患者さんに対しても同様です。

それでも28年という長い時間生き抜いてくれたのは辛島君ただ一人です。

時代は変わり、新たな治療法で髄芽腫の生存率は高まっていますが、それでも28年というのは簡単ではないでしょう。

今、辛島君は予期しない様々な合併症に悩まされていますが、決して生命を脅かすものではありません。

折角生き抜いた貴重な命!

辛島君ならば30年は全く問題なく迎えられます。

更に人生を謳歌してください。

今後もあらゆるお手伝いをします。

ありがとう!

本来ならば

「ありがとうございました!」と頭を下げるべきなのは僕…

僕って幸せだよな~

こんな素敵な出会いや考え方ができるようになれたんだから・・・

そこには

君がいてくれたでもあるんだよ。

だから…

これからもよろしく頼むね、放射線!

ー 僕と放射線 おしまい ー (以下病歴などが続きます)

これからもよろしく
これからもよろしく

ー 僕と放射線 おしまい ー 
(以下病歴などが続きます)


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