第1章(決心まで):その19 明るい未来のために決めたこと
僕は急いで
頭に浮かんできたいろんなことを整理する。
手術の目的は、
脳内にある嚢胞を開放することで、
自覚症状を改善させること
突然意識を失うような居眠り
集中力の低下
気力の低下
持続力の低下
一見仕事だけに関係するかと思ったんだけど、
車の運転や単身生活の至る所で問題になる…
ただ
手術を受けても
顔面神経麻痺の諸症状が改善されることはない
…
手術っていうのは、
お医者さんが一つの目的に対して
全力を注いでくれるもの!
今僕が困っている体の全てを
治してくれるわけじゃないよね?
だったら、
今回の手術の目的が
最も困っていることと一致するなら
受けるべきじゃないのかな?
…
リスクはあるよ!
思いもよらぬ事態になったり、
再びこの世に戻ってこれないことだって
あり得るわけだし…
それに開頭するわけだから
怖さMAXだし…
でもね…
今このまま手術を受けないで帰っても
自覚症状が改善することはもう考えられない。
単身生活
仕事
車の運転
僕の考える自立した生活の3本柱が
一気に崩れ落ちる可能性がすでに出ているわけで…
…
僕は…
これからも…
これまでと変わらない生活がしたい!
…
その可能性が開頭手術の先にあるのなら…
…
「それでは…今後も経過観察でということで、
よろしいでしょうか?」
…
「いえ」
…
「やっぱり…
手術をお願いします!」
「わかりました。
それでは手術計画を立てます」
…
僕は決心した。
まだまだ叶えきれていない夢に向かって…
学生のころ以来20数年ぶりの開頭手術に挑む!
ー つづく ー
(第1章はここでおしまい)
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