コンタクトスポーツや、細かい動きが必要な競技でよく見かける車いすには●●が付いていました!
これまでいろいろな障害者スポーツを見てきて、コンタクトスポーツや、細かい動きが必要な競技の車いすには、キャンバー角がかなりついていました。
キャンバー角とはつけるとは?
車いすを前方から見たとき、左右にタイヤが付いていますね。通常は地面と垂直でまっすぐ…1本の柱のように見えると思います。
このタイヤですが、車軸のところを調整することで、力夕カナの「ハ」の文字になるよう外側に向けて傾けることができます。
このことを、「キャンバー角度をつける(キャンバー角をつける)」というのですが、角度をつければつけるほど、床に接する面は自分より遠くになりますし、床から車軸までの距離が短くなるため、座っている高さが低くなります。
キャンバー角をつけるメリット
そうすることで、以下のようなメリットがあります。
・まっすぐ進みやすくなる
・左右のブレを防ぎやすくなる
・小回りが利きやすくなる
・ケガをしにくい
・衝撃に耐えやすくなる
・転倒しにくくなる
ケガをしにくい理由は、狭い道を通ったり近くに人がいても、壁や人に手(指)をぶつける可能性が減るからです。
そんなにメリットがあるのなら、どの車いすでも角度を付ければいいじゃないかと思いませんか?
キャンバー角をつけるデメリット
そうすることで、以下のようなデメリットがあるため難しいのです。
・横幅が広がってしまう
・車いすを漕ぐのが重苦しくなる
まず横幅が広くなってしまう点ですが…
下手したら2台分のスペースを必要とする状態は、狭い日本にとって台数が増えれば増えるほど大きな問題になってしまいます。
それ以上に問題なのが2点目…
力が思うように出せない人や、車いすに乗り慣れていない人は、一漕ぎするのも一苦労になるのに進む距離が短くなってしまうことが、死活問題になりかねません。
なぜ重く感じるようになって進む距離が短くなるのか?
多分ですが…角度がつくことで、床に接地するタイヤの面積が増えて抵抗が増すためではないかと思います。
この問題はプロ車いすマンでも同じこと!
一漕ぎ(ワンストローク)だけならまだしも、日に何度も何度もハンドリムを回す車いすマンにとったら、塵も積もれば…ってやつです。
ですから、生活用の車いすにキャンバー角をつける人は少ないと思います。(力のある人でも、日常生活では、その利点よりもデメリットのほうが上回るため)
キャンバー角をつけるのはどんな車いすなのか?
力を出せる人が多い障害者スポーツ(競技スポーツ)で必要とされる車いすだと思います。
中でも、冒頭で書いたコンタクトスポーツや、細かい動きが必要な競技の車いすには、キャンバー角がかなりついているのを見たことがあります。
以下は、僕が実際に見てきた中で、キャンバー角をつけた車いすに乗ってプレイしていた競技種目を書いてみます(この情報は、キャンバー角を付けた車いすでなければプレイできないことをお知らせするものではなく、あくまで僕の見てきた記憶です)
キャンバー角をつけた車いすに乗ってプレイしていた競技種目
・車いすバスケットボール
・車いすツインバスケットボール
・車いすバドミントン
・車いすラグビー
・車いすテニス
・車いす陸上(マラソン含む)など
いかがでしたか?
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