オリジナルプロット:掃除ロボットの飼い方(仮)
ログライン
新しいオモチャが欲しい男の子が、犬を飼ってもらうために、掃除ロボットを使って世話ができると証明する話。
ロボットのオモチャで退屈そうに遊ぶ男の子(5)。ロケットパンチは小さく飛び、怪獣のフィギュアに虚しく弾かれる。男の子のすぐ隣では、年下の妹(2)が掃除ロボットに埃を与えては撫でて楽しんでいる。
テーブルに散らばるチラシの中から「里親募集」のチラシを見つけた男の子は、犬なら楽しく遊べると考え、母親に犬をねだる。
男の子があまりにしつこくねだるため、嫌気がさした母親は、娘の姿を見て条件を出す。掃除ロボットを犬に見立てて、1日3回の餌やりと、1回のトイレ掃除を1ヶ月間続けられたら飼う。男の子はさっそく掃除ロボットの世話を始める。
しかし、埃を食べさせようとするもなかなか食べてもらえずイライラする男の子。ダストボックスをうまく開けられず、埃が散らばってしまい、母親に怒られる。
ある日、同じことをしているのにまるで会話しているように楽しげな妹に腹を立て、泣かしてしまう。母親に叱られ、いじける男の子。掃除中のロボットが擦り寄よってきて、慰められているように感じた男の子は、掃除ロボットを初めて撫でる。
だんだんとゴミの食べさせ方がわかってきた男の子。ダストボックスの掃除も手際よくできるようになる。抱えてテレビを見たり、一緒に寝たり、散歩に連れ出してはまた叱られたりとロボットとの仲を深める男の子。そこへ、遊び相手を取られてしまった妹が掃除ロボットを取り返そうとし、再び喧嘩になる。
取り合うふたりが乱暴に扱ったことで掃除ロボットが壊れてしまう。動かなくなってしまった掃除ロボットを抱きしめて涙を流す男の子。もともと古くなった掃除ロボットの買い替えを考えていた母親は、掃除ロボットを処分しようとするが、男の子が制止する。その姿に、母親は男の子の頭を撫で「里親募集」のチラシを差し出す。
壊れたロボットとチラシを見比べる。そして、男の子は決断する。
ロボットから放たれたロケットパンチは火を噴き加速、怪獣に向かって突き進む。怪獣は辛うじてパンチを交わし、口から光線を吐く。何とか堪えるロボット。両者が見合っているとチャイムが聞こえる。
母親が段ボールを持ってリビングに現れ、2人に差し出すと中には修理された掃除ロボットが入っている。男の子が抱き上げると、起動したロボットのブラシが頬を舐める。