記事一覧
【感想】『ゴジラ -1.0』を見ました(ネタバレあり)
ゴジラに踏み潰されれば一撃でパーになる人生を歩んでいる皆さま、いかがお過ごしでしょうか。同じくゴジラに踏み潰されれば一撃でパーになる人生を歩んでいるゆうととです。この度『ゴジラ -1.0』を見てきたので、感想を書きます。大学卒業間近に滑り込むように映画を見ることにしたんだけど、この作品自体上映開始から結構経ってるみたいなので、もしかしたら二重で滑り込んでいたかもしれません。
実は僕は高校の時『ゴジ
ユニコーンオーバーロードをクリアしました(ネタバレなし)
はじめに
お久しぶりです。
とうとう就職を間近に控え、僕がnoteを書かずに何をしていたかというと、3月8日に発売されたばかりの『ユニコーンオーバーロード』、略してUOをやっていました。このゲームの略称については現在様々な議論が繰り広げられており、僕の観測範囲だけでも「ユニバ」「ニコバー」「ユニコバ」「バーロー」「ユニバード」「ンオー」「ーーーー」などの呼称が用いられていますが、とりあえずここ
【日記】悪役の書き方について
『ライアー』の次の話について考えている時、ふと「僕は魅力的な悪役をちゃんと書けているのだろうか」と思いました。面白い作品は悪役が魅力的だというのはもう散々言われてきたことですが、じゃあ実際自分はそれを実践できているのだろうか、と。そういうわけで、今回の記事では悪役の書き方について考えたいと思います。ついでに今まで僕が書いてきた悪役のことも振り返ろう。これは創作論の記事じゃなくて日記だから、こういう
もっとみるおいてけぼりになるまで(『ライアー』 スピンオフ)
日曜日の夕方、神土スポーツセンターの第一競技場。剣道の大会がいよいよ大詰めとなり、各部門の決勝戦が始まっていた。会場は熱気に包まれ、あちこちで応援の声が響いている————のだと、思う。
「霧江、頑張れ!」
今の私に聞こえるのは、目の前でそう言った同級生の声だけだ。せっかくの夏休みに、剣道部員でもないのにわざわざ試合を見に来たらしい。物好きな人だ。正確には、彼女の声も聞こえているわけではない。
【西洋古典学】卒論 議論の整理(随時更新)
卒論の議論が全然整理できてないので、ここで整理していきたいと思います。研究の手の内を易々と明かすな。いいんだよ、西洋古典学なんて日本の学生はほぼやってねえんだから(火種)。硬い文体では書かず、口語的に説明していくつもりなので、西洋古典学全然知らんよという人も何となく眺めてもらえれば幸いです。あとnoteでやる以上引用がガバガバで不便かもしれませんが、一応ちゃんと情報元を辿れるようにはしておくので、
もっとみる『シロナガス島への帰還』紹介兼感想(ほぼネタバレなし)
時間がねえ!!!!!!!!!!(70%OFF、230円ぐらいで買えるセールが10/10 23:59まで)
手短に行きましょう。人を選ぶ作品だから最低限の注意はしてほしいんだけど、読んで覚悟ができた人からeShopへGoだ。セール期間中に限り、この記事は途中抜けを推奨します。僕もセール終了ちょっと前まで踏ん切りがつかなくて、クリアしたのが昨日の深夜3時とかで、日中色々やってたから記事書くのがこんな時
名古屋南高等学校演劇部『月曜日の彼女』感想
お久しぶりです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕は2023年7月28日(金)、やることあるのに何もしてなさすぎ罪で現行犯逮捕されました。今、拘置所でこの文章を書いています。
そんな灰色の一日を送った僕ですが、今日は名古屋南高等学校演劇部の『月曜日の彼女』を見てきました。おかげで今日という日が何とか極彩色になったと言えましょう。ここにあれこれと感想を書き連ねることで、どうにか不起訴に持っていきたい
名大文芸サークル 作品集『泡』感想
サークル内部の人間がサークル誌の感想をインターネットに流したって、良い。
はじめに
『泡』を持っていない側の皆様、いかがお過ごしでしょうか。『泡』を持っている側の人間こと、ゆうととです。先の名大祭でご購入くださった側の皆様、誠にありがとうございました。今年度は強気にも前回の1.5倍、150部用意しましたが、おかげさまで8〜9割方売れました。うれしいね。「用意しました」などと抜かしておりますが、
十三機兵防衛圏をクリアしました(ネタバレなし)
十三機兵防衛圏を、やろう
正直、中間レビューで言いたいことは大体言い尽くしてしまった節があるので、今回はそんなにしっかりレビューすることにはならないと思います。前回の補足程度の感じでご覧ください。
良かったところ
・シナリオ
本作はシナリオを売りにしているところが大きいと思いますが、非常に良かったです。看板に偽りなし。最初は主人公同様、本当に状況がわからない中でいきなり機兵を動かすバトルに巻
長編小説の話の作り方について(1)
Twitterでこの話をしようと思って一回途中までツイートしちゃったんですけど、思いのほか膨らみそうだったのでこっちに避難してきました。マジでアマチュアの意見にすぎないので、「参考になればいいな」ぐらいの気持ちでご覧いただければ幸いです。
長編小説の定義について
まず、「長編小説」という語が曖昧なのではっきりさせておきましょう。長さは大体10万文字(文庫本一冊分ぐらい)以上とされていると聞いた