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#12-2 サガン鳥栖2021シーズン全選手通信簿 MF編

こんにちは、ユースケです。

GK/DF編に引き続き今回はMF編です。

前回お伝えし忘れましたが並びはリーグ戦での出場時間が長い順に並べてあります。(一部選手除く)

あとは備考として、小屋松はFW起用もありましたが登録はMFなのでこのMF編に、酒井は登録はMFですが起用法がほぼFWでしたのでFW編への記載になります。

それではMF編いってみましょう!

MF

樋口 雄太 【No.10】

■リーグ
37試合 / 先発36試合 / 3190分 / 6G 6A
■ルヴァンカップ
2試合 / 先発0試合 / 53分 / 0G

出場停止1試合を除く全試合に出場。
佐賀県出身アカデミー育ちで今期よりNo.10を背負う新たなる鳥栖の象徴は6ゴール6アシストでチームを牽引。
攻守にハードワークする姿は鳥栖の象徴にふさわしく、天皇杯でも福岡相手に劇的ゴールで勝利に導くなどチームの勝ち負けの責任を負う程の選手にまで成長した。
松岡移籍後アンカーを務めるなどポリバレント性は高いが、やはり攻撃の仕事に専念させたいところ。同い年の飯野と見せる右サイドのコンビネーションは特に序盤において脅威となっていた。
周りを活かす術はすでに心得ているので、あとはゴールの数をもっと増やし相手に怖さを与えられる選手に成長すれば自ずと代表への道も見えてくるだろう。
【12/25】鹿島アントラーズへ完全移籍リリース

仙頭 啓矢 【No.44】

■リーグ
38試合 / 先発36試合 / 3090分 / 3G 2A
■ルヴァンカップ
1試合 / 先発1試合 / 90分 / 0G

リーグ戦全試合に出場。開幕前、攻撃的なポジションでの起用を予想していたが良い意味で裏切られた。
攻撃開始時にはボランチの位置に入り(本人がボランチと表現していた)ビルドアップを一手に担うコンダクター。フットボールラボさんの攻撃CBP(チャンスビルディングポイント)はリーグ5位。カウンター以外の攻撃は全て仙頭から始まると言っても過言ではない。
なにより一番の驚きなのはそのサッカーIQの高さ。今期の新加入にも関わらずあっという間に戦術を理解し表現する様は監督の意思をそのままピッチに持ち込んだかのよう。
チームの中で替えの効かない選手の一人と言える。
【12/25】名古屋グランパスへ完全移籍リリース

飯野 七聖 【No.24】

■リーグ
35試合 / 先発30試合 / 2666分 / 0G 2A
■ルヴァンカップ
1試合 / 先発0試合 / 45分 / 0G

監督も試合後インタビューで表現していたように正に鳥栖の槍。
右サイドと左サイドでコンセプトの違うチーム戦術の設計上、単騎突破を要求されることが多かった飯野。
シーズン終盤、対策されスペースを消されると持ち味であるスピードに乗った縦の突破を見せれずにいたが、35節川崎戦で見せた周りとのコンビネーションの中で無双。
その姿は彼をもう一段回上の選手へと変貌させたと言えるだろう。
替えの効かない個性の持ち主であり小泉の加入で一旦は層を確保できたかに見えたが、その小泉はボランチでの起用に目途が立ちまたも聖域に。彼の更なる成長のために競争相手が欲しいところ。
【12/28】契約更新リリース!

小屋松 知哉 【No.22】

■リーグ
37試合 / 先発28試合 / 2406分 / 6G 3A
■ルヴァンカップ
2試合 / 先発0試合 / 71分 / 0G

昨シーズンは4-4-2の左SHでほぼ固定だったが、今期はリーグ前半を左WH、後半はCFで出場。夏頃から中野嘉が左WHにフィットしてきたことや林の移籍などもありCFで起用されるように。
元々、高校選手権で得点王を取るほどのFWだったこともあり違和感なくフィット。持ち味のスピードに加え足元の技術もあることからプロ入り後は主にMFでプレーしてきたが、CF起用直後の5試合だけでなんと4ゴール2アシスト。ここにきてFWとしての能力が再開花した。
35節川崎戦では相手の形に合わせる形でトップ下で出場すると、難なく適応。川崎のキーマンであるアンカー橘田を封殺し勝利に貢献した。
与えられた役割を的確に把握し、それを実際にプレーで表現できる非常に頭の良い適応能力の高い選手であることを証明した。
【12/29】柏レイソルへ完全移籍リリース

中野 嘉大 【No.7】

※3/24期限付き移籍加入
■リーグ
29試合 / 先発22試合 / 1918分 / 1G 1A
■ルヴァンカップ
2試合 / 先発1試合 / 107分 / 0G

加入直後こそ試合勘の無さからか動きに精細を欠いていた印象だが、徐々に戦術にハマり始めるとコンディションも整い真価を発揮。独特のリズムから繰り出されるヌルヌルドリブルは多くの鳥栖サポを魅了した。
鳥栖の5レーンアタックが警戒され「動かない」ことを選択してくるチームに対し、まるで動くことを強制してくるかのようなドリブル突破でブロックに風穴を開け続けた。
ショートパスでの攻撃がデータ上も多かった今期の鳥栖だが、彼のドリブルは明らかにチームのアクセントとなっていた。
また守備時には鳥栖独特のシステムを良く理解し、撤退時に5バックの大外を埋める役割も担う。今やサガン鳥栖に欠かせない選手の一人となった。
ひとつ注文を付けるならば所謂「アシストのアシスト」的なプレーが多いので、ここにゴールへの意識が付いてくるともっと怖い選手になるだろう。
【1/7】完全移籍加入リリース!

島川 俊郎 【No.4】

■リーグ
26試合 / 先発17試合 / 1529分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ
3試合 / 先発3試合 / 270分 / 0G

ボランチとCBで起用されることの多かった島川。松岡移籍後アンカーの位置に入るかと思いきやCBでの起用が増えた。
リーグ終盤、主に右CBに入ることが多かった彼だが、その位置で自分の特徴を遺憾なく発揮。ビルドアップやフィードはお手の物で、機を見たドリブルでの持ち上がりは前線の選手たちの助けとなった。
対人守備では後手を踏む場面も見られたが、ソッコ不在の中でのファーストチョイスとなり穴を埋め続けた。
ピアノ弾き語りの美しい歌声はJリーグNo.1。
【12/28】契約更新リリース!

白崎 凌兵 【No.13】

※8/11期限付き移籍加入
■リーグ
12試合 / 先発12試合 / 970分 / 1G 1A
■ルヴァンカップ 鳥栖での出場無し

8/11に加入が発表され、8/14の浦和戦ですぐさま先発出場。監督の期待が窺えた。
全12試合の出場で全てが先発出場。アンカー、インサイドハーフ、CFと様々なポジションで起用されヘディングでゴールを奪うなどポリバレント性も見せた。
器用に何でもこなせる能力の持ち主であるが、逆に言うともう少し役割を整理してあげるとそのタスクに集中できてさらに輝けるのかもしれない。
【12/27】期限付き移籍期間満了リリース。清水へ。

小泉 慶【No.37】

※8/10完全移籍加入
■リーグ
11試合 / 先発9試合 / 777分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ 鳥栖での出場無し

加入直後から右WH、CB、アンカーと毎試合ごとにポジションが変わり、監督がベストポジションを模索していたようだったが、リーグ最終盤になるとボランチにほぼ固定。豊富な運動量とカバーリングエリアの広さという自身の武器を発揮してくれた。
「ファウルやカードが多い」という声が聞かれたが、そのほとんどがカウンターを潰すためのテクニカルファウル。鳥栖の設計の中でどうしても発生してしまうチームのピンチに対し、汚れ役をいとわないメンタリティを持つ選手である。
【12/28】契約更新リリース!

本田 風智 【No.23】

■リーグ
17試合 / 先発7試合 / 755分 / 1G 0A
■ルヴァンカップ 出場無し

昨シーズンの勢いそのままに今期序盤から順調に出場を続けていたが、度重なる怪我により8/29の仙台戦を最後に出場無し。しかしそんな中でも9節横浜FC戦では弾丸ミドルを突き刺すなど存在感を示した。
リーグ終盤は他チームの対策が進んで膠着状態の時間帯が長くなることがあったが、そんな時の打開策のひとつであるドリブル突破が中野嘉ひとりに依存する形になったので風智がいればと思った人も多いのでは。
【12/28】契約更新リリース!

相良 竜之介 【No.27】

■リーグ
11試合 / 先発0試合 / 126分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ
6試合 / 先発6試合 / 495分 / 0G

今期ユースからの昇格で昨シーズンは2種登録でリーグ戦にも出場しゴールを上げている相良。10月頃から出場機会を増やしたものの短時間の限定的な出場でなかなか特徴を出せなかった。
しかしトレーニングの成果からか体つきがガッシリしてきておりプロの強度に適応しつつあるのはみてとれる。
終盤徐々にではあるが出場時間も増えてきており、彼のドリブルが通用するのは証明済なので、このまま順調に成長していってほしい。
【1/7】契約更新リリース!

福井 太智 【No.43】

■リーグ
4試合 / 先発1試合 / 90分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ
4試合 / 先発3試合 / 246分 / 0G

現在高校2年生の福井くん。2種登録としてリーグとカップ戦に4試合ずつ出場した。
ハッキリ言って足元の技術は現メンバーの誰よりも高い。
あとはプロの強度への適応とその持てる技術の使い方を心得れば、なんの違和感もなく主力並みの戦力となるだろう。まだ若く体が出来上がっていない状態なので過度な期待は禁物だが、それでも期待せざるを得ないだけの能力を感じさせる。
中野くんと同じように来季はトップ、U18、代表、学校と忙しい1年になるだろう。

梁 勇基 【No.50】

■リーグ
7試合 / 先発0試合 / 39分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ
1試合 / 先発1試合 / 70分 / 0G

昨シーズンは重要な戦力として20試合以上に出場した梁だったが今期は出番を極端に減らしてしまった。
基本システムが4-4-2から3-1-4-2になったことで得意なポジションであるボランチが守備的なアンカーのみになってしまい、もう1列前のインサイドハーフには機動力が求められるため厳しい立場になってしまった。
個人的にはリードしている終盤などに落ち着きを与えるため、もう少しベテランの力を借りて良かったように思う。
【1/5】ベガルタ仙台へ完全移籍リリース

湯澤 洋介【No.32】

■リーグ 出場無し
■ルヴァンカップ
5試合 / 先発1試合 / 179分 / 2G

カップ戦では途中出場から2ゴールを挙げリーグ戦でのジョーカー的な起用に期待がかかったが、そのタイミングで大きな怪我を負ってしまい実現することは無かった。
途中出場で結果を出す選手の不在がチームの課題のひとつだっただけに本当に悔やまれる。今は怪我の回復に専念して万全の状態で戻ってきて欲しい。
【1/5】契約更新リリース!

高橋 義希 【No.14】

■リーグ
3試合 / 先発0試合 / 21分 / 0G 0A
■ルヴァンカップ
5試合 / 先発5試合 / 391分 / 0G

今期限りでの引退となった鳥栖のバンディエラ。
今でもJリーグの1試合走行距離の最高記録保持者であり自己犠牲をいとわない献身的なプレーは鳥栖の哲学そのもの。
鳥栖でタイトルを取りたいという夢は次の世代に託そう。
義希の不撓不屈の精神に感謝と敬意を表します。


はい、MF編以上となります。

まだ全然書いてないのですが、次回はFW / 移籍組 編になる予定です。

それではまた。


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