スクールコーチ時代に学んだこと
※トップ画はnoteさんの「みんなのフォトギャラリー」機能を利用したもので実際のスクール画像ではありません。
こんにちは、ユースケです。
きりやさんのリモサ会に参加させて頂いたときに少しだけお話させていただいたのですが、実は昔、とあるサッカースクールのコーチを3年間くらいやっていたことがあります。
いわゆる試合とか大会に出たりするチーム活動ではなくて、チームの練習とは別にもっと上手くなりたい子向けのスキルアップのためのスクールです。
(今はもうそのスクールは統合されて無くなっているようでした)
指導者ライセンスとしては一番下のD級ライセンスだけ取得していました。(当時は少年少女サッカー指導員とかって呼んでたと思います)更新してないのでもうとっくに失効していますけどね。
2日間の座学講習と実技講習で結構簡単に取れるものなので、そんな本格的な内容のライセンスではないですが、座学とかは結構面白くて当時のJFAの目指す方向性だったりそれに伴う指導法だったりを学びました。
そこから先は上位ライセンスを持っている先輩コーチから実地で指導法の指導やアドバイスを受けていました。C級ライセンスに挑戦しても良かったとは思うのですが、月~土で会場を変えながら毎日スクールがあるので現場で学んだ方がスキルアップに繋がるかなと思い先輩の指導を仰いでいました。
で、そのスクールですがクラスはU12、U9、U6と3クラスあって私は主にU9とU6を担当していました。
U6は未就学児なのでサッカーの技術というよりは、ボールを使いながら楽しく運動をさせるのがメインで、体のコーディネーションを育むのと、少しでもサッカーを好きになってもらえるようにと取り組んでいました。
U9になるともう完全にスキルアップに全振りです。この年代はいわゆる「ゴールデンエイジ」と呼ばれる年代に突入していて、運動神経や技術が人生の中で一番伸びる時期です。引き続きコーディネーションの向上を意識しながら「止める」「蹴る」「運ぶ」などの基本的なボールコントロールを徹底的に磨く練習メニューを主に組んでました。
「いかに1人1人が長くボールに触れながら練習できるか」、「実際の試合に近いシチュエーションで練習できるか」、「いかに集中力を保って練習するか」みたいなところはかなり意識していましたね。
スクールとはいえ、U6なんかはスキルアップというよりは「楽しく運動をさせたい」とか「集団の中で行動することを学ばせたい」という保護者さんもいらっしゃって、練習メニューには気をつかいますし意外と難しいクラスでした。
U9くらいになると上達意識が高い子ばかりになってくるんですが、そうは言っても子供なので練習メニューがつまらないとすぐに集中が切れてしまいます。5〜10分くらいでメニューのルールや難易度を変えながら、飽きさせないように意識してましたね。
U12年代はアシスタントコーチとしてサポートしていましたが、もうこの年代になると技術的には大人より上手い子もたくさん出てきます。
ゲーム形式の練習ではコーチも中に入ったりするのですが、子供たちにヘボいところは見せられないので早めに会場にきて個人練もやってましたし、リフティングの技なんかを見せると「コーチすげぇ!」となるので当時めっちゃ練習してました(笑)
今思うとこの頃子供たちと向き合っていた時間は自分の人生においてとても重要なものでした。月謝をもらって、そこから我々コーチ陣の給与となるわけですから、先輩コーチにプロ意識を徹底的に叩き込まれました。
ゴールデンエイジの時期に子供たちにサッカーを教えるということは、彼らのその先のサッカー人生に大きく関与することになるので、プレッシャーも相当ありましたし、とにかくいい練習ができるよう深夜まで練習メニューを考えたりして準備していました。
今はサッカーとは何も関係ない仕事をしていますが、この頃に仕事に対するプロ意識や責任感みたいなものを学べたことは本当に良かったと思っています。子供達と一緒に私も成長させてもらいました。
コーチを辞める時は子供たちや保護者さんからたくさんお手紙をいただき本当に嬉しくありがたい気持ちになりました。
今でも大切にしまってあります。良い思い出です。