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『仕事の8割はつまらない』No.15

職場は十人十色、多彩な人でできている。

先月の人事異動通知で、5年前まで同じ部署で仕事をしていた、発達障害と思われていた方が定年退職されていたことを知った。
同じ部署で約10年近く一緒に仕事をしたのだが、時々奇声を発したり、職場には相応しいとは思えないような格好で出社していた。
私はそれまで面識がなかったが、様々な問題行動を起こし社内でもかなり名前が知られていた。


仕事のやり方が気に入らないと、外注先の担当者を外させたりしていたが、私が一緒に仕事をすることには、端から見ると、仕事は干されているような状態だったが、他に異動先がないとのことだった。
個人的な話をしたことはあまりないのだが、父親の仕事の関係で幼少期を海外で過ごし、帰国後に日本の学校になじめずいじめにあったりしたが、有名私立大を卒業後入社していた。

まず、コミュニケーションが取れなかった。
挨拶はするのだが、独特の拘りがあり周りとはうまく付き合えない様子で、浮いた存在だった。

ある日、その人からの指示で外注に依頼した仕事の納期が大幅に遅れたことあり、理由を伝えたのだが、退社後に上位上司に、「わざと嫌がらせをされた」と言いふらされ、翌朝出社した時に、上司から昨夜の様子を聞いて寒気がした。

まだ、いまほど大人の発達障害が知られていない頃ではあったが、周りは薄々、何かしらの障害なのだろうと思って接していた。
部署の人数が多ければ、やはりいろいろな人がいるのは当然の事なのだが、もう一人、明らかに発達障害と思われる人がいた。

もう一人の人は、あいまいな指示だとイライラして相手に「いつまでにやるんですか?」「何をやるんですか?」と責め立てるような言動で周りを凍り付かせるような人で、自己アピールが強く、一見積極的に業務をこなしているように見えるのだが、出張すればその成果を1時間以上かけて、自分がいかに上手く対応したかを延々と話していた。
また気に入らない相手には、ねちねちと意地悪をするようなタイプだった。

周りは腫れ物に触るように、気を使いながら仕事をしていた。
組織が大きければ、それなりに人も多く多様な人が在籍しているのは当たり前だと思うが、コミュニケーションをとりながら進めていく場面では、全員が100%納得できるまで議論する時間はどうしてもないので、同調圧力がかかってしまうことがある。

彼らの特徴を見ながら「あいまいにしない」「指示を明確にする」などの対応を取れればよかったのかもしれないと今は思う。
誰もが少なからず思考に障害があると思うのはどうだろうか?
私たちはみんな大小あるが、何らかの拘りをもっているし、指示があいまいなのに、察することを強要されたりするのでは、個々の能力は発揮されないだろう。

良い仕事を楽しくするには、チームのコミュニケーションが大事だ。
そのためには、自分のトリセツを作り、双方でそれを理解しあうような関係性が構築できればよいのではないか?
誰だっていやいや仕事をすると、ストレスが溜まっていく。
イライラして叫びたくなる時もある。

自分と相手は違う考え方をもっていることを忘れないようにしたい。

では、また次回。
明日も自分から挨拶をしよう!

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