未来なんて
これからの僕は、いったいどうなっていくのだろうか。
最高の未来になっていたらいいなぁ。
なんとなく明るい妄想に浸り、今の意識が薄れる。
そんなこと言ったって、
所詮今の一つ一つの集まりが実を結んでいくだけ。
一見奇跡と思われるどんな事柄も、訪れるべくして訪れている。
直接的な因果関係が見つけられなくても、
これまで生きてきた集合があったからこその恵み。
「目に見えるそれ」であるのは偶然だろうけど、
たとえ「それ」がなくても他のそれと同じようなことが訪れているはず。
長い目で見たら、やっぱり訪れるべくして訪れている。
タイミングや目に見える形が違うだけ。
「そんなの想定してなかった」
そう言って破綻してしまう事象も、
やっぱり起こるべくして起こっている。
客観的に見ると、例えその想定外が発生していなくても
どこかで想定外が発生していただろうなって思える。
悲劇の当事者だと本人は喚くかもしれないけど、
そんなのは見当違いも甚だしい。
やっぱどっかでそうなる。
それは位置や時期が変わるだけ。
短期的な目で見て狭い範囲を注視したら
予想もつかない波乱ばかりかもしれないけれども、
少し顔を引いて全体を見ればやっぱり収まるところに収まる。
誤差でたじろぐな。
そう考えると、未来の僕は偶然なんかじゃないよ。
僕の一つ一つが周りと結びついて新しいことが起こっていく。
その場しのぎの誤魔化しなんて、結局は破綻する。
それでうまく行くとボロが必ず出るし、落下速度も早くなる。
誤魔化しでうまくいっている方が大怪我する。
等身大で、そのままの僕で世界と関係を持つ。
大丈夫。怖くなんかない。
やるべきことを地道にやる。
生きたい世界があるなら
それに相応しい今を積み重ねていく。
未来なんてそれでしかないんだろうな。