都知事選:都政・国政での小池氏の動き(2016年−2020年)
注意:この記事では2016年−2020年の都政・国政での小池氏の動きについてまとめています。バイアスや誤りがあるかもしれないので、あくまでもこれを参考程度にして独自でこのトピックについて調べるきっかけになれば嬉しいです。都政・国政での小池氏の動きを重視する人もいますが、2016−2020年の小池知事の4年間を評価する際には、他に任期中に行われた政策に考慮する必要があるがあります。また都知事選では、できるだけ多くの候補者の政策に目を通してから投票してください。
東京では、小池氏は都知事として有名ですが、一時政権交代が実現するかもしれないという程の期待を背負っていた政治家でもありました。小池氏の国政での動きを都知事選の争点では無い理由は国政での活動は都知事としての活動では無いので、争点として含めませんでした。ただ、様々な党や選挙を巻き込んだ小池氏の都政・国政での活動が立憲民主党や国民民主党などの発足など直接関わっていて、非常に興味深いので色々纏めてみました。
都民ファーストの会での小池氏の動き:
「都民ファースト」「情報公開」「賢い支出(ワイズスペンディング)」を基にした「東京大改革」を目指す党として発足した。小池氏が元自民党でだった事も受け、都民ファーストは「既存勢力」の自民党都連や自民党と対立関係にあった。2017年東京都議会議員選挙では公明党・生活者ネットと選挙協力をし、55議席を確保、議席を大幅にアップさせ、自民党から都議会第一党の座を奪取した。また、都民ファースト・公明党・生活者ネットの議席が過半数を超えた。しかし、翌日に「二元代表制への懸念」を考慮し、代表を辞任した。都議選の翌日に辞任が発表された為、代表就任は選挙のためだったと批判された。
希望の党での小池氏の動き:
小池氏が代表を務める「政策は希望の政治。しがらみのない行政改革。」と改革保守政党を目指す希望の党が発足。勢力を拡大するために民進党が解党し、希望の党に合流したが、小池氏は民進党から合流に対して「(リベラル派が)排除されないということはない。排除する」と発言した事によってリベラル系議員の反発を招く。この発言が民進党のリベラル派を中心とした枝野氏を代表とする新党「立憲民主党」の発足に繋がってしまった。また、希望の党は当初自民党に次ぐ政党支持率が高かったが、「排除」発言や立憲民主党の結党などの影響を受けて、支持率は低下するばかりだった。そして、衆議院総選挙では50議席を獲得したものの、立憲民主党が55議席を獲得した為、野党第一党とはならなかった。だが、小池氏は創業の責任があると述べ、代表続投の意向を示した。しかし、長く続かず11月10日に行なわれた希望の党の共同代表選挙で玉木氏が当選すると、4日後に小池氏は代表を辞任した。メディアでは小池氏の辞任は「投げ出し」だと批判され、また希望の党分裂を加速させた。ただ、一週間後には玉木代表の打診に応じ希望の党の特別顧問に就任した。しかし、希望の党は2018年に解党し、民進党・大塚代表と希望の党・玉木代表が合流による新党、国民民主党が結成された。
現在は?
今小池氏は都民ファーストの会の特別顧問を勤めながら、東京都知事の仕事に専念しています。ただ、都知事としてコロナウイルス対策で脚光を浴びている中、小池氏の国政復帰は徐々に現実味を帯びてきており、今後の小池氏の動向に注目する必要があるでしょう。
*写真は小池氏のツイッターから拝借しました