ようてんのREALITY2022年10大ニュース
2022年中はお世話になりました。2023年もよろしくお願いします。
はじめに
「2022年のREALITY、1年間の10大ニュースまとめ」という体の1年間を好き勝手に振り返るエントリを記載しようと思います。
以前書いたものについては、2021と2020の10大ニュースのエントリも載せておきます。よかったら見てやってください。
1. ワールド展開
ワールドがいっぱい増えました。いわゆるBtoB、案件としてのコラボワールドが多数生えて、バリエーションとして本格的に走り始めることとなりました。ワールドを直接担当しているわけではないのでちょっと自信がないのですが、テクニカル面の特徴について雑にご紹介したいと思います。
2月:パティスリーワールド
このワールドまでは2021年バージョンというか、3周年の時につくったワールドと同じ作り方でした。
アセットとしてはその後の量産を踏まえて作り方を探りつつ新規に起こしたものになります。
4月:桜ワールド
桜ワールドからこれからのリニューアルを踏まえて、新しい仕組みでワールドが作られるようになりました。
「段差を登れるように」「アバター同士で当たり判定がつくように」などの新機能が一緒につくられました。
一緒に導入されたポストエフェクトは妙なところが光っちゃったりしていて、将来アバター含めルックデブを再設計する機会があるといいなと思っています。
8月:4周年記念ワールド
「視聴者(ビジター)の表示機能」「ライブストリーミング機能」「座る機能」という主に3つの機能が実装されました。
視聴者表示はややこしいのですが、なんだかんだ言って慣れていただけてる認識です。現状はプラネットランドのみ有効にされています。
ライブストリーミング機能は「BtoBを考えると絶対需要があるけどうまく安定させられる形で開発しきれるか難しい」の位置付けでしたが、単純な動画再生機能、再生する動画をリモートから差し替える仕組みなどいくらか段階的な関連機能の開発を経て、4周年記念ワールドでえいやと実現されました。
低遅延モードの開発とともに3D-CGのローカルレンダリング路線に舵を切ったREALITYでは映像系のツールがあまり整備されておらず、気合いの「運用でカバー」されている感じではあります。
「座る機能」は実体としては「特定のアニメーションが再生される機能」なのですが、4周年ワールドで乗り物にまたがるやつも、スヌーピーワールドのマイクの前のダンスも、東京ドームワールドのオタ芸も、バーチャル伊勢丹のショーケースでガチャバナーと同じポーズがとれるのも、おおむね全て同じ機能です。
その他
おふろパラダイス ととのい別天地ワールドとコードギアスのロスストワールドでも内部的に新機能が入ってたりするのですが、説明が難しいのと詳細に自信がないので割愛させていただきます:)
「つくり終わったけどまだ日の目を見ていない機能」と「だいたいつくり終わってるけどもう一息ラストスパートが残ってる機能」がいくらかストックされていて、2023年、比較的すぐみなさまにお目見えする予定があるのでお楽しみに。
2. アバタースタンプ
4月にアバタースタンプが出ましたが、6月のチャット画面内のアバター表示(内部的にはミニアバターと呼ばれています)、7月のリアクションスタンプ、10月のコラボスタンプまでひとセットで、「現在のコーデを撮影した画像でいろんなことができる」機能です。
歴史的には「ゲームに特定のポーズで撮影されたアバター画像を使う」というのが初出で、ありがとうメッセージが送れるのが配信成果画面でポーズをとるのが次に出たものでしょうか。
今までは「使いたい際に撮影して使う」形でしか使ってなかったのですが、このアバタースタンプは「事前に撮影して後で使う」ことにより別の使い方に広げたものになります。
このまま撮影する画像が増えていくと「いつまで経っても更新が終わらないな」に突入する気配がすでにあって、根本的な解決方法が見つかるまで、一部だけ更新とか時期ごとに中身が交代制になるとか、そんなあたりを先に導入することになるんじゃないかな、と思っています。
3. REALITY CON
公式オフイベであるREALITY CONが開催されました。REALITY CON自体についてはレポートのエントリをすでに書いたのでそちらを参照いただくとして。
「次回また同じことで泣きたくないので年表はちゃんとつくっておこうね」ってIKURAちゃんと約束しましたが、誰も育ててないのを知ってるので次回も泣きながらつくる予感がビンビンします。
4. ガチャバナー他デザインリニューアル
ガチャバナー・お知らせページのリニューアルがありました。メイン部分の詳細は以下のエントリを参照いただくとして。
クリエイティブまわりのリニューアルにあわせて、ガチャリストのデザインが1年間で変わり続けました。内部的にはウェルカムセール・色変更・期間指定割引など、ガチャ自体の機能がチマチマ変わり続けたあたりに対応しているのもあります。
5. プロフィール画面でのアバター表示
プロフィール画面でアバターが動くようになりました。テクニカル面、具体的な詳細についてはこちらとかこちらのエントリを参照願います。
端的には「UnityとNativeが一緒に動く画面をつくると大変」です。
「技術的には可能」をそのままGOGOCHANCEしがちなREALITYですが、また一歩力強くUaaL沼の深淵に潜り込んだ新規画面をこさえました。
VIEWING部を含め新しい猛獣をちょっとまだ飼い慣らせてない面があるのですが、いくらか次作を仕込み中ですので、今後の改善を気長にお待ちいただけると幸いです。
6. REALITY釣り部
ただいまSeason5を開催中の釣り部ですが、とにかく要素がてんこ盛りだったので、ここで何をとりあげるべきか悩みますね。ちょっと散発的ですがコメントします。
まず最初に、カメモのスズキさんのインパクトよ。クマとは違う「キャラクターをつくる」、なるほどと思うシーンが多かったです。頭装備の絶妙な揺れ具合、今までにないタイプのアバターアイテムもシリーズとして楽しかったです。
次に、シーズンごとのPVが好きです。2021夏のメタバーストレイラー動画とかも好きだったんですが、REALITYアバター使った動画、基本的に楽しいですよね。入賞者が次Seasonに出演するようなやつ、楽しいので釣りに限らず、定番になってもっと増えるといいなぁ。
実際に遊んだ感想としては、毎Seasonルールが違うのはさすがに変化が激しいなぁ、ということと、そんな中でもソロでスタダで突っ走ってしまうと得になるバランスが多く、もう少し時間・お金・コラボなどいろんな方面にお得具合が散っているとよかったのかなぁと思いながらやってました。
あと、(バグの元ではあったのですが) /slotコマンドが生きてて面白かったですね。
7. 配信中クローゼット
今となってはずいぶん昔からあった気がする配信中クローゼットも2022年でした。クローゼット5コーデと並んで、シンプルに便利になるものを提供できてよかったな、と思います。
これで/slotコマンドもやっとお役御免に…と期待したいところですが、ワールド・ゲーム中には配信中クローゼットをガードしていますし、コラボゲスト・ワールドビジター側のクローゼットも元気に残ってますのでまだまだゴールは遠そうです。
8. アバターショップ
やっと出せました。こちらは比較的年末ラストがっつり担当していたこともあり「だいたいなんでも聞いてくれ」ではあるのですが、ふんわりと横付けした無難なものになっており、あんまり特筆すべき話は無いように思えます。
開発量を小さくするために、クローゼットに完全に相乗りした作り方になっています。どちらかというと想定したUXは「決まっているアイテムを買ってその場で着ていく」に特化しています。
社内外の古参からは「装着する気はないけど買っておこうと思った際にコーデを壊してしまった」という声がちらほら聞かれました。
アバターシステムとしては「首輪」と「口」のアイテムが初登場です。ラインナップについてはまだ赤ちゃんなので今後の成長を暖かく見守っていただけると幸いです。
予告してから1年以上世に出るまでに時間がかかった件については、正直にバラしてしまうと「ユーザーに予告するのはちゃんと開発が始まってからにしてほしい」ですね:)
「予定は未定であって決定ではない」というフレーズが、身に沁みます。
9. ランク制度とイベント運用
タイトルとしてはセットにしましたが、どちらかというと2022年の変化としては後者、イベント運用をサポートするバックエンドツールを整備し、イベントの運用バリエーションが増えた方が大きな変化だったように思えます。
前者、ランク制度はどちらかというとリリース前に過剰に盛り上がってしまった感じで、「リージョンを切り替えてもリセットされない」対応後はランク別のイベント分けも徐々に導入されたせいか、運用としては平和に滑り出せている印象です。
さてイベントの話に戻って、2022年は「物理的に想定外のことが起きる系」と「運用としてデータの取り扱いをシンプルに失敗する系」の主に2方向、ざっくり思い返してもぶっちゃけ厳しい事故が多かったなぁという印象ですorz申し訳ない
身内の恥晒しというか傷口に塩感があってアレなのですが、それぞれなかなか衝撃的だったため、ノウハウとしてピックアップしておきます。
空港という施設は用途によって通行できるエリアが限定されているため、見ようと思っても見られない位置にポスターが掲載される。
事前にサイズを握っていても、天井が高い位置の掲載物は小さく見える。
電車内の掲載物における「月曜から日曜」は、「月曜以降車庫に入った際際から日曜以降車庫に入った際」になる。
物理掲載物は一定確率で事故で剥がされる。
逆にいうと半永久的に剥がされないこともある。
10倍にしたら事故も10倍起きる、のが確率としては自然なのですが、熟練やシステムで1/10にできるといいなぁ、みたいに思いながら目に入ったものはトラブルシューティングを手伝ったりしています。
10. 思い出アルバム
「記録を残さない」ことに定評のあるREALITYですが、満を辞して「全ての歴史を掘り返す」やつが来ました。だいたい想定した通りには各地で悲鳴が上がっていてとてもインターネットを感じたという点では大好きな施策です。
よく聞かれますが、結構強引に集計しているため、リアルタイムには出せないものになっております悪しからず。(イベント履歴とか、別枠で一部はリアルタイムでもいいんじゃないかな、みたいなのはありますが…)
その他、次点
クローゼット5コーデ
2022年アプデで一番人気まである重大なアプデでした。
言うて「5コーデでも足りない」という声はあって、どうしましょうね、みたいなのはあります
ビデオ通話
フォローパブリックなビデオチャットから始まって、グループチャットクローズドへと移行後、着信UIを伴ったビデオ通話という形に落ち着きました。
デフォルトが(アバター通話なので)スピーカーフォンなのですが、OSの着信UIを普通に使うので、「耳に当てて着信受け取ったら鼓膜ないなった」という身内のエピソードが印象に残っています。
『電話』って大変ですよね…(古傷が疼く)
ワールドエモートとエモートリファクタ
以下の様に複数段階の改善が含まれてるやつです、色々綺麗にしてもらいました。
装備していないエモートが使えるように(5つ目が生える)
ワールドで特定エモートがいつでも使えるように
エモートの再生まわりがリファクタされてなめらかに繋がるように←イマココ
エモートリファクタ前提でいくつかのワールドエモートの設定を変更←ツギココ
スヌーピーコラボ
ワールドもよかったですが、個人的にはガチャの日常に使える感じがよかったですね
IPコラボはコストが決して低くはないものですが、日常よく知ってるものとREALITYがコラボしてるとなんだかんだ言って楽しいですね
1000万DLと無料10回キャンペーン
ある日突然「1000万ダウンロード達成するらしいよ」というフレーズが流れてきて、みんなで喜ぶ
しばらくして「無料10回x10日キャンペーンやるぞー」というのが流れてきて「無料ガチャ機能なんてあったっけ?」という気持ちになる
実際のところ、そんな機能はなかったので強引になんとかする開発が行われる
結果としてはまいにち0時にサーバがさまざまな悲鳴をあげる
次はちゃんと無料10連作って迎えたいですね
配信ボード
要望としてはかなり昔(それこそ2018年級)から長らくあったので、やっとこさ出せたというのと、複数行まわりや配置などなんとか自由度を残した形で実装でき、安定して使われる良機能として出せてよかったです。
去年の開発合宿で画像を送信・表示する「ライブプレゼン」という機能を作ったのですが、画像は色々面倒な点が多いので、いったんはこの文字列のみ、で概ねのユースケースはカバーできているんじゃないかと思っています。
配信履歴
「記録を残さない」ことに定評のある(略)
ありがとうメッセージの送信の安定性は長らく課題でしたが、やっとどうにかする機能をお出しすることができました。
時間がない・アプリがクラッシュした・12時間配信後の配信枠エラークローズ・メンテ突入の配信枠エラークローズ、全てのケースにおいて「後からありがとうメッセージを送ることが可能」になりました。
10言語追加
具体的には"ja", "en"に加えて、"zh-Hant", "th", "fr", "ko", "es", "de", "id", "ru", "ms", "pt-BR"が増えました。
これに関連しますが、「ブラジル-ポルトガル語で小数点がピリオド(ポント)なのでフェイストラッキングが動かない」「タイの仏歴で時刻バリデーションができずにガチャがひけない」「インドネシアの時刻表示がコロンじゃなくてピリオドなのでExceptionで画面が遷移しない」みたいなのをめちゃくちゃ全部踏み抜いています、申し訳ないorz
Lokaliseを導入したり、色々仕組みは整ってきているのですが、discordのlocalization chではシンプルな誤字を毎日のように指摘されていたり、12言語分しっかりよい翻訳が提供できてるとはいえない状態です。なんとかしていきたいところです。
さいごに
2022年は本当につくったものが多すぎて、なんとなく並べてみましたが、10大ニュースというより、「思い出せたアプデを並べてみました」になっちゃいましたね。
そういう年だったよ、という意味ではあってそうですが文化面の話もどこかに書いておきたいな、と思ったりもしました。
相変わらず「やりたいこと」「やったほうがいいこと」が無限に湧き続けるREALITYですが、今年もよろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?