なぜ人は物を欲しがるのか?

始めに

最近, HHKBのキーボードが欲しいと感じてきました.ただ,大学生でお金がないのと本当に使うのかという疑問からなかなか買うことができずにいます.でも,HHKBの欲しさが強いので今年中には買うような気がしてなりません…
今回は,そんな時にふと思った衝動買い(所有欲)に関して少しお話していきたいなと思います.

子供を例として考える欲しいもの

まずは一番分かりやすいであろう子供が持っている所有欲について考えていきたいと思います.子供はお菓子やおもちゃなど視界に収めた瞬間これが欲しいと言ってくるのは想像に難くないでしょう.私も子供の時はそのようなことを言っていたような気がします.ここで,子供が欲しがっていたものを買ってあげることにします.そうすると,子供はずーっと使ってくれるでしょうか?親が買ってくれたものだからと大切にしてくれるでしょうか?残念ながらそうなることはとても可能性が低いと思います.(例外の子はたまにはいるのでしょうが)すぐに目移りしてしまい,またこれが欲しいとせびってくることが永遠と続くでしょう.それは本当にその物が欲しかったのかといわれると「その時」は欲しかったと言われるかもしれません.私はそれが本当に欲しいから,どうしても欲しかったからとは思えません.では,何故子供たちはそのような物が欲しいというのでしょうか。

衝動買いは所有欲・物質主義の表れではないか?

子供だけではなく,すべての人にとってそれが本当に欲しい,他のものを犠牲にしてでもそれが欲しかったという状況は多くはないと思います.ですが,私たちは非常に多くのものを欲しいと思い,それを買ってしまうということが行われています.そのような衝動買いは所有欲または物質主義の片鱗ではないかと思うのです.ではこれから所有欲と物質主義のそれぞれについて考えていきたいと思います.

所有欲について考えてみる

所有欲とは辞書で調べると自分の物として持ちたいという欲望のことを言います.なぜ,自分の物として持ちたいという欲望が発生するのか,それは構ってもらうことや権威の象徴・見栄につながるからなのではないでしょうか。そもそも人間とは社会性の動物です.その人間が一番恐れるのは何かというと誰からも相手にしてもらえなくなることです.なので人間は誰かかしらから相手にしてもらう必要があるわけです.そこで所有欲というものが自然と身についてしまうのではないでしょうか?幼稚園に行く前までは親に構ってほしいから親に何かをねだる.この時の欲しいものというのは別に何でもよいわけです.そこでふと目に入ったカッコよさそうものやかわいいものを親にねだる.幼稚園に行き始めると同世代の子と話し始め,そこで会話に入るためには同世代のこと同じものを持っていないと会話についていけないわけです.だから,みんなが持っているものが欲しくなる.そういう理由なのではないかと私は思うわけです.この欲望というものは非常に危険だと私は考えます.全員が全員,このような考え方であるならば物を買う無限ループが発生してしまうわけであるからです.終わらない所有欲,その先にあるものが本当は必要のないものばかりであるならば…考えるだけでも恐ろしく感じてしますのは私だけでしょうか?(大半の方はそのようなことになる前に自制心を身に着け欲しいものの中で買うものと買わないものを決めているため大丈夫だと思うのですが)

物質主義の観点からも考えてみる

人間は社会性の動物ということで誰かかしらから構ってもらいたいという欲望の手段としてのものが欲しいというものを考えてみました.いわゆる人の本能や習性だと思います.次は,物質主義という人の本能ではなく理性から生み出せれた分野からも少し考えていきたいと思います.私は物質主義的考えというものを詳しくは知らないので個人的な考えを述べさせていただきます.私がここでいう物質主義とは大量生産・大量消費を行う現代に合致したものです.(もしかしたらそれを物質主義というかもしれない)そもそも大量生産・大量消費は資本主義から生まれた思想(?)であり理利益を追求する民間企業ならばこの大量生産・大量消費に行きつくことは不思議なことではないわけです.つまり,物質主義とは民間企業が利益を追求した結果(広告等)として誕生したものであるわけです.広告などで欲しくなるように仕向ける.この広告はSNSも含んでいます.インフルエンサーがその商品を紹介し,それに魅了されて買ってしまう.物質(商品)を最優先として(欲しいと)考えてしまうように仕向けられているのです.では,それは悪いことかというとそうとは言えないわけです.企業は自社の利益を最優先として考えている.これは資本主義では当たり前のことです.その企業が利益を出すためにはなるべく多くの顧客になるべく多くのお金を使ってもらいたい.そのために,企業は日々どうすれば顧客を増やすことができるのかどうすればより多くのお金を使ってもらえるのか.その賜物であるのでそれが悪いはずはないのです.

まとめ

今回は、衝動買いしそうになった体験から、なぜ人はものが欲しくなるのかについて、所有欲と物質主義の観点から考えてみました.

感想

私もまだ物が欲しいという所有欲がなくなったわけではありません.だからこそ,お金を稼ぎそのほとんどを物を買うことに費やす.もしかすると私もこの資本主義的かつ大量生産・大量消費のマインドが抜けていないのだと改めて考えました.このマインドが抜けない限り富裕層になるのは難しそうですね.

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